神崎愛(かんざきあい)さん フルート奏者(フルーティスト)・女優「卑弥呼の愛の物語 フルートと歌で綴る世界の旅」
関連リンク:2024年 神崎愛さんのインタビューはこちら
2018年4月5日(木)放送 女優・フルーティスト 神崎 愛さん(1) | 2018年4月12日(木)放送 女優・フルーティスト 神崎 愛さん(2) |
由結:女優・フルーティストの神崎愛さんです。宜しくお願い致します。
神崎:こちらこそ宜しくお願い致します。
由結:私の目の前にとっても華やかで、艶やかな女性が座ってらっしゃるんですけれども、まずは神崎さんのプロフィールを簡単にご紹介したいと思います。
神崎愛さんは女優として仲代達矢さんの相手役として共演されまして、初舞台“オイデプス王”でゴールデンアロー賞、そして映画では日本アカデミー新人賞等を受賞なさっていらっしゃいます。そして、アルバム“愛のフルート”はシリーズ化されまして、ゴールデンディスク賞という素晴らしい賞を受賞なさったりと、大変ご活躍なんですけれど、本日は色々とお話を伺っていこうと思います。宜しくお願い致します。
神崎:こちらこそ、宜しくお願い致します。
由結:神崎さんは銀座界隈大変お詳しいと聞いているんですけれども?
神崎:はい、大変という程ではありませんが、初舞台も銀座で、4才の時にヤマハホールでピアノと歌を披露しました。
由結:ヤマハホールといえば名門ホールですね。アーティストとして活躍するという事が、何か決められていたという感じですね?
神崎:そんなことはないですよ。でもヤマハの音楽コンクールとかも、中学生の時に優勝したりってことはあったんです。
由結:そうなんですね。なかなか志してもその道にのるっていうことも難しいと思うんですけれど、何かきっかけなどおありだったんですか?
神崎:やはり仲代さんにスカウトされて、女優でデビューした方が早いんですね。ウィーンにフルーティストで留学して、デビューという事を考えていたんですけれど、それより女優の方がデビューが早かったので、7年間女優に徹しておりました。
由結:仲代達矢さんに見い出されたということなんですね。
神崎:今日ね、仲代さんの舞台観に行くんですよ、この後。
由結:楽しみですね!本当に、今まで手塩にかけて育ててくださった恩師という感じなんでしょうね。ヤマハホールをはじめとして、王子ホールなども使われてらっしゃるんですよね?
神崎:はい、リサイタルしました。
由結:そして毎年帝国ホテルでコンサートなさったり?
神崎:そうですね、クリスマスイブに、総料理長の田中さんのお料理と、私のコンサートとということで、もう5、6回続けているんですけれど、また今年もできれば、クリスマスコンサートやりたいと思っております。
由結:素敵ですね。そういった銀座の名門のホールやホテルでコンサートなさった時の反響はどんな感じなんですか?
神崎:反響はねえ、やはりお料理の反響はすごいですよ?(笑)今ジャズっぽいのがかかっていて、やはり東京ジャズとかって言って、帝国もこの頃ジャズ好きですし、私も実はジャズのアルバムを出しているんですね。それで、ジャズマンとも沢山沢山コンサートやってますんで、今年も能楽堂でクラシックというか卑弥呼をやりましたんでね、今年のクリスマスコンサートはジャズを中心にとか思ってます。
由結:またガラッと変わった舞台という事ですね。多才ですねぇ。皆さんを楽しませるていうのが何よりお好きなんですね?
神崎:自分の楽しみです。
由結:私、今年3月3日に行われました、観世能楽堂での舞台も拝見させて頂いたんですが、本当に素晴らしい舞台で、ちょっと異空間にトリップしてしまったみたいな感覚だったんですが、卑弥呼がテーマだったんですよね?
神崎:そうですね。本当にユニークなホールで、銀座のど真ん中にああいう流線型の素敵なお屋根があって、廊下がついてて、まるで卑弥呼の館の様な、御殿の様なシチュエーションがはじめから出来ていますので、本当に芝居がやりたくなってしまって、女優面が沸々と出てきてしまうという様なホールでしたね。
由結:そうですよね。素晴らしい舞台…!まさに卑弥呼がそこに登場して、そしてお宅に招いて頂いたような感じでした。
神崎:普通のコンサートホールでやるのと全然雰囲気が違って、お客様がそれなりに満足して下さったようなんでね、また来年も是非、観世能楽堂でコンサート出来たらなと思っております。
由結:そうですね、特別な空間ですものね。
神崎:でもね、大変だったんですよ。足袋じゃないと舞台に上がれないってことに途中からなったんですね。初めはハイヒールでも大丈夫よって言われて。でも、ダメよって形になったので、出来ないかしらと思ったんですけども、ですから、弦楽器の方、ハープもピアノも全員白足袋になってね、急遽。産まれて初めて着物を着るっていうお嬢さんもいらっしゃったし、これでバイオリンが弾けるのかしらとか、チェロが、ハープが弾けるのかしらとか、皆さん初めてだったみたいで。
由結:わー、そうだったんですね。それを感じさせないくらいの素晴らしい演奏だったんですが。
神崎:ユニークですよね、京都からわざわざ、着付けも着物のアレンジも服部和子さんがやってくださったんですよね。
由結:まず、神崎さんのお衣装に目を奪われて、その卑弥呼の衣装が色とりどりのお衣装でどんどん七変化していくんですけれども。
神崎:あれは鈴木紀男さんがアレンジして下さってるんです、長年。
由結:鈴木紀男先生は素晴らしいデザイナーでいらっしゃいますものね。そのお衣装ももちろん先生のアイデアもあるんでしょうけど、基本的には神崎さんがプロデュースなさっているんですか?
神崎:そうですね、袖を振袖みたいにしないで、半分の半月の様にするっていうのはお願いしたんですね。何となく卑弥呼の袖っていうのはそういう感じじゃないかなって。
由結:脇を固める方々の衣装も素晴らしい!あれは是非、百聞は一見に如かずですので、また見てらっしゃらない方は足を運んで頂きたいですね。
神崎:是非お越し頂けたら。作詞も初めて、マリア・カラスが歌う様なプッチーニですとか、ビゼーですとか、ベリーニですとか、そういう方達の曲に作詞を産まれて初めてやったんです、卑弥呼の歌詞をつけてね。それから間にちょっとお芝居を入れたんですけど、今回初めて、お芝居の振り付けと脚本を自分で書いてみました。初めての試みが多かったんですよ。ですからすごく不行き届きが多かったから恥ずかしいんですけれど、これをちょっと煮詰めて、また良い舞台を作っていきたいので、また是非、観て頂ければ、能楽堂で。
由結:そうですね、本当に楽しみです。あの時に神崎さんのご主人様も企画・解説の立場でいらっしゃっていましたね。
神崎:主人が“卑弥呼の生涯”っていう本を書きまして、生まれて初めて。国際政治の方が専門なんですけれども、この本が結構、裏千家の家元に気に入って頂いて、玄室様にご推薦頂いて、再版されたのが、これ小さい方の本ですけど、元はハードカバーの本だったんです。江戸時代から卑弥呼の出身地を巡って、紛争があるんですけど、九州説とか奈良の説とか。主人の説は、九州の王女が瀬戸内海を渡って、各国の王様たちに酔狂されて、そして女王になるというような。明帝という曹操の孫、この方が大変な美男子だったらしいんですけれども、その方の酔狂を受けて、本当に100枚の銅鏡をプレゼントされて、それから男女の契りの証である大小の帯刀を本当にプレゼントされてるんですね。ですから、明帝の後押しがあったかから女王になられたっていうのもあるんですね。
由結:なるほど。卑弥呼の魅力、やはり人を引き付ける力があったのでしょうね。
神崎:そうですね、父親から、帝王学みたいなものを随分と学んで、吉野ヶ里の王だった父親が卑弥呼に能楽を学ばせて、それでお茶を飲みながら、一生懸命ね、お菓子を頂きながら勉強するんですね。そういうところを読まれて、玄室様も気に入ってくださったのかな、お茶の場面が結構でてくる。
由結:そうでしたか!宮本先生のご著書が主題になっていたという事なんですが、2人の思い出の曲が1つCDに入っているという事で、本日はお聞かせしたいなと思っているんですけれど、それでは曲のタイトルをお願いして宜しいでしょうか?
神崎:ソメタナ作曲の“モルダウ”なんですけど、これをフルートとハープとオーケストラに私たちのためにアレンジして頂いているんですけれども、それをお聞き頂けたらと思います。
由結:はい、それではお聞きください。
~音楽~
由結:はい、という事で思い出の曲なんですが、いかがですか?
神崎:私ね、幸せな時子どもの時から何故かこの曲を、今のこの部分口ずさんでいたんですよ。なんか知らないけど、この部分を口ずさんでいる時って自分で幸せな時なんです。そしたらね、このモルダウの流れるプラハで主人と出逢いましてね、何故か結婚することになったんですけれども、素晴らしいベルリンフィルの英雄の、大好きなアバドの演奏会に連れて行ってもらったものですからね、それでその気になってしまって、間違いが起きたんです(笑)。
由結:わぁ、素敵な思い出の曲ですね。
神崎:これはね、日本での演奏会でのナムなんですけど、向こうで大好きなチェコフィルと、世界で一番人気のファビストとプラハの愛っていうアルバムをレコーディングすることができたし、演奏会も日本でもチェコでも演奏旅行することができたんですね。
由結:そうですか。ということで、このCDですよね、タイトルもう一度教えて頂いてよろしいですか?
神崎:本当に日本のコンサートでやったものなんですけれど、“プラハの愛”というアルバムはね、チェコフィルと演奏したんですけど、今日持ってきてないんですね。それで違うのかけちゃったんですけど、ただね、モーツァルトのフルートハープとか聴いて頂きたいんですけれども、前置きの伴奏がすごく長いんですよね。ですから、時間に限りもあるし、これが頭からフルートも入っている、ハープも入っているので、この曲をおかけしたんですけど、モルダウってことでね、あの川を見ながら、初めて出会った時、川を羨望したりしたものですから、思い出の曲ってことでこの曲をかけたんですけどね。
これはフルートと歌で綴る世界の旅ですね。この間も、卑弥呼の愛の物語と、それからフルートと歌で綴る世界の旅と二部構成だったんですけれども。
由結:その素晴らしいお話につきまして、また来週もご出演頂けるという事ですので、お聞きしたいと思います。宜しくお願い致します。神崎さん、本日は有難うございました。
由結:本日も女優であり、フルーティストの神崎愛さんをご紹介いたします。
仲代達矢さんの相手役として共育されまして、ゴールデンアロー賞を獲られておられます。また、映画では、日本アカデミー新人賞を受賞されまして、アルバム、“愛のフルート”はシリーズ化されまして、ゴールデンディスク賞という素晴らしい賞を受賞なさっていらっしゃいます。他にも数々のご活躍、ご経歴がおありなんですが、銀座に大変お詳しいという事で、4才から銀座の舞台踏まれているんですよね。
神崎:そうですね。それから最近では、主人が慶応出身の外交官で珍しいんですけれど、交詢社とかでもスピーチをしたり、私のコンサートをして頂いたりもしました。あちらも素敵ですよね。本当にレトロな雰囲気の中でね。
由結:今まで一番記憶に残っている、銀座での舞台ってどんなものだったんでしょうか?
神崎:そういえば銀座一丁目に、銀座西洋の所にホールがありましたよね?あそこでもリサイタルを、その時はジャズコンサートだったんですよ。ジャズトリオと、それからジャズの3人の女性のコーラスも作ったんですね。それでそのメンバーでコンサートをやりました。思い出してきちゃった、色々と。今日こういう音楽もかかっていて、銀座とジャズも合いますもんね。
由結:そうですね。本当に銀座でも思い出が沢山おありだと思うんですけれども、銀座の楽しみ方って、神崎さんとしてはどんな事がありますか?
神崎:小さい時から買い物って、母に連れられて、銀座だったんですよね。ですからこんなに沢山人がいるところなんだなって思って、びっくりして、四丁目のあの時計台の辺りを、小さい時から歩いていた記憶がありますね。帰りに帝国ホテルの方に行って、お食事したりね、そういうのがあったから、そういう流れで、今も違和感なく毎日のように、毎日というか、3日ごとには散歩に行っていますよ。お食事したり、お買い物したり。
由結:そうなんですか、本当にお庭のような感覚で。なんでも歌舞伎座でも舞台踏まれてらっしゃるんですよね?
神崎:歌舞伎座は、宮本武蔵の討つ、元幸四郎さんの相手役で、洋舞台ばっかりだったんですけど、仲代さんの相手役で、初めて和の舞台で七三でお婿さんに声かけて頂いたり、花道があったり、大きな舞台、廻り舞台ね、あれ日本で一番大きいらしいですけど、そこで毎日、横笛を生で吹いてましたから、そういう意味では今回、観世能楽堂でコンサートやったんですけれども、ちょっとPAっていうか使ったんですけれど、この次は生でもできるんじゃないかなって思ってるんですけどね。歌舞伎座の方が大きくて、毎日生で吹いてましたから。でもフルートがね、あの時は篠笛、今回私が全部吹いたのは、セラミックのフルートなんですね。このフルートは、世界で5本の指に入るっていう日本フルート界の大御所で、私の師匠が吉田雅夫先生と仰るんですけど、日本通産省が世界で初めてセラミックのフルートを作ったんです。見た目は丈夫に見えるんです、キーの所はゴールドですし。フリードリヒ大王が毎日吹いていた笛と似ているんですよ、そっくりなんですよ。でもセラミックで音が澄んでいて、そして遠鳴りして、木管と金管の間の様な音色なんですね。ですから、私のフルートの師匠も、このフルートをあなたは吹き続けて、これからの、次世代のフルートになっていくフルートだからって仰られていたんで。
由結:そうなんですか、そんな貴重なフルートを扱える、唯一の方なのですね。
神崎:もうね、桜井さんというフルート作りの名手が作ってくださったんですけど、手作りで通産省が開発してね。そのフルートに出会ったのもちょうど私の誕生日の日だったんですね。
由結:運命ですね!
神崎:ですから、また吹きたいと思っておりますので、是非生で音色を聴いて頂ければなと思っております。
由結:そうですね。まず、観世能楽堂での演奏も聴かせて頂いたんですけれども、本当に魅惑のステージで、皆さん聞いてらっしゃる方凄く感動していらっしゃいました。もちろん私もなんですけど。
神崎:日本の卑弥呼の御殿で芝居をしたり、芝居っていうか、卑弥呼がそこに息づいている様なそういう雰囲気が出るんで、あそこの舞台は、ユニークですよね。全部あそこはトータルで演出できるのかなと思って。
由結:とっても貴重な場所ですよね。
神崎:そうですね、銀座のど真ん中ですからね。ですからまた是非あそこでのコンサートは続けたいと思います。
由結:それからまた、12月もコンサートを?
神崎:クリスマスには帝国で総料理長のお料理とジャズコンサートを今年はやってみたいと思っています。
由結:いろんなジャンルをなさっているという事なんですけれど、今まで女優になられて、これまでの中で一番記憶に残っている経験ってありますか?
神崎:そうですね、色々ありますけれど、やはりデビュー作の仲代さんのオイデプス王、それで王妃の役、あれはすごく印象に残っていますし、衣装も凄く、あ、こんなに素敵に作って下さるんだって思って、世界で表彰されているような方が作ってくださったんですね。その時は俳優座の衣装部だったんですよね。松竹はいりましたら松竹衣装っていう、日本を代表するやっぱり素晴らしい衣装。だから本当に全部スタッフと一緒につくり上げていくものの素晴らしさって言うんですか。役者だけでなく、衣装さんがいたり、結髪さんがいたり。映画の古い言葉で、結髪さんって未だに言うんですよ、そう書いてあるんですよ、墨でね。ヘアメイクって、テレビとかこういうところでは言いますけれど、そういう方達のお力。それから照明さんとかね、照明が無かったらもう、役者を殺すも活かすも。それから音響さんね、音響さんにも助けて頂いたりして。
由結:そうですか、本当に総合的な芸術なんですね。
神崎:そうそう、それをすごく感じましたね、やっぱり芝居も舞台もやった時は。皆で作り出していくものの素晴らしさっていうかね。
由結:メインを演じながら全体を見るていう事をなさっているという事ですよね。
神崎:まだまだ感謝が足りないんですけれども、スタッフの皆さんに本当に助けられて。お神輿わっしょいってあげてもらったら素晴らしいけれど、ドンって落とされたらどうしましょ(笑)。
由結:考えただけで怖いですね(笑)。
神崎:この人は良くない人だからと思ってドンとやられないように(笑)。
由結:そういった日々の心構えなど、色んなことを磨いてこられたんだと思うんですが?
神崎:他の世界も人生も皆さんそうでしょうけどね。コミュニケーションが大切。今回も由結さんと出逢えて、スタッフの皆さんともこういう素敵なガーデンがあって、素敵なロケーションで、良いですね、こちらね。お客様もお見えになったりしてますね。
由結:そうですね、色々な方のエネルギーを頂けますよね。こちらはサテライトスタジオですので(笑)。
神崎:綺麗ですね、日差しも今日は良くて、気持ち良いですね。
由結:気持ち良いですね。日々舞台なさっていても、こういった人のエネルギーだったり場のエネルギーっていうのはいつも感じてらっしゃるんですか?
神崎:そうですね、昔から自然の、ロケーション好きですね。ですからここは、スタジオにいながらロケに行ったような、ダイナミックなビルも目の前にありますし、素敵なスタジオと、素敵な由結さんとスタッフと、お客様もいらしてくださって。手を振ってくださってるわ。
由結:こういったコミュニケーション、大切ですよね。舞台も、スタジオも。
神崎:そうですね、お客様の反応とかっていうので、凄くこちらも熱気が出てきたり、そういうのってありますよね。
由結:この間の観世能楽堂で行われた舞台の後も、やはりお客様を招いての会食みたいなものもなさったんですよね?
神崎:向かい側に道場六三郎さんが解説してくださって、3月3日のお雛様の美味しいお料理を作ってくださったんですね。クリスマスの時は田中健一郎さんという、帝国の総料理長が、うちのお料理だけはクリスマスに全部やって下さるから、また解説してくださるんですよ。
由結:いいですね、その解説だったり、テーマ性もあったりして楽しいですね。
神崎:直にお会いして、色々お話しして下くださるから、そういうのも楽しみの一つじゃないかなと、銀座ならではの贅沢かなと思います。
由結:さあ、という事で、本日は神崎さんのアルバムの中から、ちょっと銀座っぽい、レトロっぽい感じの曲を1曲お届けしたいと思います。
神崎:ボーカルなんですけど、“ムーンナイトセレナーデ”を歌っております。
由結:それではお聞きください。
~音楽~
由結:つい聴き惚れてしまいました。歌ってらっしゃる時っていうのは、どんな心持で歌ってらっしゃるんですか?
神崎:そうですね、歌がとっても好きでしたから、だけども女優とか、フルーティストっていうのが先行してしまって、歌が一番後回しになってるんですね。ですからもうちょっと歌う機会があるといいなと思っておりました。
由結:そうですか、ではこれから先は歌の方も更に力を入れていくということですね?
神崎:そうですね。ジャンルを問わず、卑弥呼はマリア・カラスが歌うような感じの曲ですけど、どちらかというと、こういう歌の方が先行していたんですね。英語で歌うっていう事も凄く疑問で、日本人なので。そういう想いもありました。でも今は英語も、国際色豊かだから、全然違和感ないんですけど、私はもう、高校生ぐらいから英語の歌が一番好きだったものですから、でも、卑弥呼のはフランス語とか、イタリア語とかじゃなくて、日本語でこういう歌曲を歌ってみたら、日本人らしくていいんじゃないかなって思いましたし。
由結:素敵ですね。きっとファンの方も楽しみにしてらっしゃるかと思います。今後のスケジュールは?
神崎:やっぱり、少し先ですけど、クリスマスに帝国、それから来年の5月くらいにまた、観世能楽堂と思ってますけれど、その前に関西の境の方で個人で唯一本格的な能楽堂を持ってる方がいらして、そこでコンサート、そこの持ち主の方が97日の世界一周をその昔、初めてなさったんですって。朝日新聞の取材で。ですから、80日間世界一周を97日間世界一周にして、一部は卑弥呼、二部は97日間世界一周のそういうコンサートを境の方で考えています。
由結:なるほど、更に昇華させた舞台になりそうですね。
それでは、是非皆様チェックをなさってみてください。それでは神崎さん、2週に渡りまして本当に有難うございました。
神崎:こちらこそ楽しかったです、有難うございました。
神崎愛さんのプロフィール |
青山学院高等部より東京芸術大学に進み、日本フルート界の重鎮、 吉田雅夫教授に師事。CDアルバムの処女作『愛のフルート」は、ベストセラーになり、 ゴールデンディスク賞受賞。 クラシック、ジャズ、映画音楽と芸域は広く、チェコ、キューバで有力オーケストラと、コンサートを開催。 「プラハの愛」など10数枚のアルバムをリリース。 女優としては、仲代達矢氏の相手役として教育され、 初舞台「オイデップス王』の王妃イオカステ役でゴールデン・アロー賞、映画では日本アカデミー新人賞受賞。 恒例の帝国ホテルでのクリスマスディナーコンサートでは、 「フルートと歌で綴る世界の旅」 など、優雅で楽しい物語風のコンサート、東日本地震・津波・原発被害支援チャリティーコンサート等を実施。 |