TAMASHIZUME 情念の百人一首 脚本・プロデュース さかもと未明さん「”歌は人生” 百人一首に隠された謎を 豪華オペラ歌手の音楽劇で紐解く」
銀座ロイヤルサロン1週目
さかもと未明さん&山口安紀子さん
由結:本日の放送は、さかもと未明さんプロデュース・脚本・演出【TAMASHIZUME~情念の百人一首~】公演記念としてお送りいたします。本日のゲストは、ソプラノ歌手・山口安紀子さん、MIMEIDIA代表取締役社長・アーティストでいらっしゃいます、さかもと未明さんです。よろしくお願いいたします。
山口:よろしくお願いいたします。
さかもと:よろしくお願いいたします。
由結:銀座ロイヤルサロン新年第1回目の放送です。
さかもと:あら!ありがとうございます!
山口:嬉しい!
由結:華やかなゲストの方々にお越し頂いて本当に光栄です!
さかもと:ありがとうございます。
由結:今回、さかもと未明さんプロデュース・脚本・演出の【TAMASHIZUME 情念の百人一首~】公演が決定して、準備が着々と進んでいるということですね。
さかもと:はい、ありがとうございます。それでこの公演のポイントが作曲『薮田翔一』!こちらのラジオにもきっといらしてくださったんじゃないかと思うんですけど。
由結:そうなんです!薮田さんといえば本当に素晴らしいですね!ジュネーブ国際音楽祭・作曲部門を優勝なさっています。
さかもと・山口:日本人で初めてですから。
TAMASHIZUME公演前の現在のさかもと未明さん・山口安紀子さんの心境
由結:はい。そんな豪華な面々でお届けをするという事なのですが、この公演にあたりまして、今どんなお気持ちでいらっしゃいますか?
さかもと:いやーもう、朝から晩までそればっかりやっているので、あとは逆にこればっかりやっていると本当に大変なので、早く終わってほしいです(笑)
山口:あははは(笑)
さかもと:早く本番来ないかなみたいな(笑)
由結:あーなるほど!山口さんはいかがですか。
山口:そうですね。回を重ねるごとに皆さんやっぱりやる気とエネルギーがどんどんどんどん満ちてきているのを感じます。それにお着物とかも浴衣とかで稽古をまず模索しているんですけれども、所作とかもそういったこととかも。ねぇ。
さかもと:ね!語りで野村又三郎さんという狂言師のかたに入っていただいているんですよ。そうすると彼がやっぱり色々教えてくださって、彼にとって当たり前でも私たちわからないこといっぱいあるので、それで和服を着てレッスンをして、それですごく変わりましたし、衣装ほうも平安装束は本当に普通の着物と全く違うんです。それで私、最初貸衣装のかたに「長袴は無理だから、普通の切袴でやったらいいんじゃないですか?」といわれたんですけど、長袴じゃないとまずシルエットが綺麗に決まらないのと、一回試してみてチュッチュとかを後ろに添えないと撮影してうまくいかなかったんですよ。なので「これは長袴にしなきゃ!」と思って作りましてね。ちょっと今日もお持ちしたのですが、お正月皆さんに練習していただいて、上にかけるものとかそういったものも、実をいうと貸衣装だけだと、色の面とかで私がちょっと納得いかない部分があったので、作ってしまおう、と。
練習で来てからではないと本番急に着ても動けないと思ったんですね。重いし。なのでそのぐらい実をいうと気合を入れてまして。それで監修に池田光璢さんという池田弥三郎さんという有名な国文学者がいらして、そのご子息なのですが入っていただいて、すごく歴史的なことをきちんと教えていただきました。例えば百人一首の和歌の色紙も今のサイン色紙と違って和紙でぺらっとできているんですが、今より小ぶりのものをわざわざ和紙を買ってきて、越前和紙とかそういうのを柿渋で染めて当時のものをきちんと美術館で調べて、鈴木博之さんというかたが再現してくださって、そのぐらい細部まで凝っています。
山口:細部までこだわりがね!
さかもと:はい!
山口安紀子さんの公演への臨みかた
由結:まぁ~そうですか!衣装へのこだわり、素晴らしいですね。
そして、山口さんとしてはどんな感じで臨んでいらっしゃるのでしょうか?
山口:私の役は九条尼という役なんですけれども、あるかたに…。それはいっていいのかな?
さかもと:秘密です!(笑)
山口:秘密か!あははは(笑)
さかもと:恋をしてるんですよね!
山口:そうそうそう(笑)!あるかたに恋をしてるんですけれども、そういったところの表現をすごく楽しみにしてます(笑)
さかもと:すごく年配の歌のお役なんですけれど、若い時の衣装でも出ていただいて、彼女はその演じ分けができるし、年齢を重ねたかたの深みと落ち着きと華やぎとを表現できるかたなので、もうこのかたしか九条尼はないと思ってます!
由結:まあ、素晴らしい!
山口:頑張ります(笑)!
さかもと未明さんの公演への思い入れ
由結:やはりこういった素晴らしいご出演者を起用するにあたって、未明さんとしても色々な思いがおありでしたでしょうね。
さかもと:一番最初はやっぱり自然な出会いで、作曲家の薮田翔一さんのお姉さんの瑞穂さんが、最初ご自身のコンサートの中で共演したいなっていってくださって、それでお友達の皆さんをご紹介いただいて準備してたんですよ。彼女は今ちょっと病気で休んでらっしゃるもので、それもあって私また瑞穂さんに歌っていただきたいなと思って、これを観て喜んでいただきたいから絶対これを実現しようと思って頑張っているんです!そういう中で出会った人たち、そして私がこの役でお願いしようと思ってちょっとお声掛けしたかたも元々バチカンで歌わせていただいた榛葉昌寛先生と、昌寛先生の連れてきてくださった村田さんと、自然な交友関係なんですが、やってみたらハマりましたよね!もう最初の台本でも「これしかない!」っていう。だから私はこれは運命だと思っています。
由結:なるほど!もう導かれるように!今のキャスティングになったということなんでしょうね!
さかもと:はい!
山口安紀子さんの大学時代の専攻
由結:そうですか。山口さんはソプラノ歌手としてご活躍ですが、実は全く違ったお勉強をなさっていたそうですね?
山口:もう二十数年前の話で思い出すのもアレなんですけれども、私大学は『人間科学部環境学科』といって、バイオサイエンスを専攻していました。
さかもと:考えられなーい(笑)
山口:卒業の研究は『環境に良い洗剤の開発』をしてました(笑)
さかもと:ねぇ、今の時代ですよねぇ!
歌う時に大切にしている事
由結:本当に!まさに今必要なことを勉強なさっていたのですね。
では、現在、歌う時に大切にしていることはどんなことなのでしょうか。
山口:歌う時に大切にしていることですね。もう始めてからずっとこの長い年月日々練習は欠かさずしてるんですけれども、舞台に立つ時はあまり特別だと思わないようにしていることが私にとっては生活の中の一部であり、もちろん練習することもそうですし、舞台に立つこともあまり気負って色々な力が入らないようにしていること、それですかね。
由結:なるほど。日常からの続きがその舞台になると。
山口:はい。なるべく自然体でいれるようにあればいいなと思って、それを大事に。
さかもと:私も結構一流のアーティストにお目にかかる機会があるんですけど、練習が一番楽しいって皆さんおっしゃるんですよ。練習でもすごい頑張ってるからもう本番はなおさらいねみたいな。そのぐらい皆さん努力していらっしゃる。練習だからといって手を抜いている人なんか見たことない!だから練習やっていただいて本当に毎回皆さんをすごいパワーでやってくださって「本番どうなるんだろう?」というくらい。でもそのぐらいの取り組みを私も感じるから返したいと思いますし。だからみんなで作ることってすごい厳しいけど楽しいです!
由結:日常がそのまま舞台に現れるということなんですね。
さかもと:ですよね!その人の生き様そのものが現れちゃうのが舞台だと思います。作れない。
由結:作ってもわかっちゃうんですね。
さかもと:わかっちゃう!だから私はすごく年を取ってから歌を始めて、そんなバチカンなんかで歌わせていただいていいんだろうかと。ロッシーニの歌手でサンドラさんというかたにちょっと相談したことがあるんですよ。「歌は誰が歌ってもいいのよ。歌は人生だからその人が現れれば上手いとか下手とかじゃなくて、自分が歌を愛して一生懸命やったらそれでいいの!それ以上のことができないの!」。私すごく勇気づけられました。
由結:そうですよね!山口さんはいかがですか?今のお言葉お聞きになって。
山口:はい!もちろん『歌は人生』ですね!
さかもと:人生ですね!人生です。本当に不思議なんですけど全く全然別のところで私が2018年にロッシーニで歌った時指揮をしてくださったアシュマン先生に習っていらっしゃってたんですよね?
山口:ヴェルディ音楽院に在学中の時に先生が指揮科で教えていらしてて、それでそちらの時からのお付き合いです。
さかもと:だから全然違うところから紹介されて集まったかたたちが、みんな何か繋がってるんですよ。だから何か出会いって運命だなって。
由結:本当にそうですね。同じ方向を向いていたということですね!
さかもと:はい、そう思います。
山口:そうですね。
今後の舞台の予定について
由結:山口さんはこれからまた舞台がおありになりますよね。
山口:はい。もう年明けすぐの1月8日なんですけれども、『ブリランテガラコンサート』。こちらのコンサートは私の地元の兵庫県の西宮市で毎年行っているんですけれども、3人の歌姫を基盤にしたコンサートで、豪華なゲストをお呼びして、そして楽器とあとダンサーも加わりまして、曲に合わせてダンサーも踊ってくださるという企画ですのできっとお楽しみいただけると思いますので、ぜひいらしてください。
由結:はい。この情報というのは山口さんのサイトにありますか?
山口:ではなくて、eプラスというチケットサイトからも購入できますし、また3人のソプラノのホームページというのがあるんですけど。
さかもと:この『ブリランテ』っていうのがキーワードですかね?
山口:はい、そうですね。また検索していらしてください。
お声の秘密
由結:はい、それでは是非『ブリランテガラコンサート』で検索をなさってみてください。ということで、こうやって山口さんのお声聞いてるだけでも、お話のお声聞いてるだけでもすごく心地いいというか、すごく引き込まれる感じがするんですけれども、何かお声を出すときのコツとかあるんですか?ご自分なりに。
さかもと:あははは(笑)
山口:いえいえ、持って生まれた声で(笑)
さかもと:天から与えられたギフトですよ!(笑)
由結:そうなんですね~自然体!
さかもと:はい。ねー。
山口:はい(笑)。
音楽劇 TAMASHIZUMEの見どころ
由結:お二人に最後にお聞きしたいのですが、今回の公演を本当に楽しみになさっているかた多いと思います。誰もが知る小倉百人一首の誕生秘話がわかるということですね。
さかもと:そうです。皆さんかるたで百人一首、一首一首はご存知でもなぜ作られたかは全然ご存知ないと思うんです。それがわかる!そしていろんな和歌を薮田翔一さんの素晴らしいメロディーで楽しめるという、そういう構成ですのでぜひご覧ください。
由結:はい。ありがとうございます。もう少しお話伺っても良いですか?
さかもと:あっ!もちろんです!もちろん!
由結:今回の公演は歌だけではなくてお芝居もありますよね?
さかもと:もちろんです!音楽劇なんですよ。
由結:このセリフと音楽ということで、それぞれの役者さんが情念を語るというところが見どころのひとつだと思いますが、これについてお聞かせ頂けますか。
さかもと:皆さん歌い手さんであり、もちろんオペラは演技をおこないますが、演技が上手いんです。だから引き込まれます。人によっては歌う時とセリフと声のポイントが変わっちゃうからできないみたいにおっしゃるかたもいらっしゃるんですけど、今回出てくださるかたは自由に歌って喋って…!だから人生そのものを表現するキャストばかり。音楽を楽しんでいただきながら、お勉強的に百人一首成立の理由も知っていただく。そして、最後は感動してちょっと泣いて、家に帰ったら百人一首全然イメージ変わっちゃったからもう一回勉強して何か読んでみようかなと思ってもらえたらお芝居を制作した側としては一番嬉しいですね!
由結:ありがとうございます!それでは山口さんからも、この役に臨むお気持ちをお聞かせいただけますか。
山口:そうですね。音楽劇ということで我々オペラ歌手はレチタティーボに慣れています。つまり、セリフというのにも音がついていて、アリアという曲を歌うということなんですが、舞台俳優さんのようにセリフを言うことってあんまりないんですけれども、それが本当に新しい経験でみんなで楽しくおこなっているんです(笑)
さかもと:あー、よかった(笑)本当は嫌なんだけど(笑)
山口:いや!そんなことない(笑)
さかもと:あははは(笑)
山口:それもご指導に赤川さんが入っていただいてますし。
さかもと:はい。そうなんですよ。元・無名塾の赤川蓮さんというプロの俳優のかたが演出を、浪漫狂という自分で主催されてた中村隆天さんというかたも今助っ人に入ってくださっていて、もう何かみんなで力を合わせて。ねー!
山口:そうですね。演者よりもたくさんスタッフの人数のほうが多いぐらいの稽古で…(笑)
さかもと:人数ほうが多いぐらいの、そう(笑)
由結:まあ~楽しそうですね、本当に!
さかもと:楽しいですよね!それで時々私がアシスタントの深澤君に愛を持って「何やってんのよー!」とか言うんですけど、それもプレイだろうとか最近いわれてるくらいです(笑)
由結:あはは(笑)そうなんですね!いやー楽しそう!素晴らしい!ぜひお聴きの皆さま、チェックなさってくださいね。もう一度申し上げます。さかもと未明さんプロデュース・脚本・演出【TAMASHIZUME~情念の百人一首~】公演、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA・17時会場18時開演!お申し込みは?
さかもと:チケットサイトで、今チケットぴあのほうで残っております、紀伊国屋チケットのほうは完売です。ですから、チケットサイト、ウェブサイトでアルファベットで『TAMASHIZUME』と入れてみてください。チケットサイトが出てきます。あとは私どものホームページも出てきますので、チケットサイトがもし売り切れの場合はお問い合わせください。
由結:はい。それでは本日は、さかもと未明さん、山口安紀子さんにお越しいただきました。本当にありがとうございました。
さかもと:どうもありがとうございました。
山口:ありがとうございました。
さかもと未明さんプロデュース・脚本・演出「TAMASHIZUME 情念の百人一首」公演情報
百人一首をテーマにした音楽劇、藤原定家・後鳥羽上皇・式子内親王の物語「TAMASHIZUME 情念の百人一首」
あまりにも有名な歌集百人一首、なぜ編まれたかは、誰も知らない。
藤原定家がなぜ「百人一首」を編纂したのか?余りにも有名なこの和歌集の、成立の背景を知る人は少ない。
当時は貴族社会から武家社会に切り替っていく転換期。承久の乱に敗北した後鳥羽上皇は、隠岐に流刑となっていた。藤原定家は後鳥羽上皇に贔屓されていたが、ある時期から関係が壊れ、承久の乱に加担しなかった。 それが幸いして、定家はその後、順調に出世していく。しかし或る夜、恨みに凝り固まった後鳥羽上皇の生霊が現れた。定家と幕府への呪いの言葉を吐く上皇を前に、定家は「もう一人の慕わしい霊」を呼び出すことを思いつく……。
織田正吉の『絢爛たる暗号』に着想を得、「百人一首には謎が秘められている」と云う前提で、さかもと未明さんが脚本を執筆。池田光璢さん監修。ジュネーヴ国際音楽祭・作曲賞グランプリに輝いた薮田翔一さんの珠玉の歌曲と共に、藤原定家、後鳥羽上皇、黄泉から呼び出された式子内親王の、妖しくも悲しい魂の交錯ドラマを、ぜひともご堪能ください。
日程:2024年2月12日(月祝)
18:00開演~21:00終了予定
劇場:紀伊國屋書店southern Theater TAKASHIMAYA
▼お申込み・詳細はこちら
https://japanartmediaproject.amebaownd.com/
脚本:さかもと未明(アーティスト、画家、作家、歌手)
(サロン・ドトーヌ2021, 2022入選他、公募展入選歴多数)
作曲:薮田翔一(ジュネーブ国際音楽祭作曲部門優勝。出光文化賞等多数受賞)
監修:池田光璢(日本文化研究家)
主催:任意団体JAPAN ART MEDIA PROJECT
後援:(一社)全日本かるた協会 (一社)ジャパンフォワード推進機構
協力:長沼静きもの学院Roland 株式会社
協賛:べリーベスト法律事務所,CHIE IMAI. 小倉建設,大洋不動産,一社)Arts Creative mind ,センター南クリニックなど多数
今回の音楽劇の作曲家は、ジュネーブ国際音楽祭で2015年に日本人で初めての作曲部門グランプリを獲得、クラッシック界で大きな評価をうけている薮田翔一さんです。
無名塾出身の赤川蓮さんという俳優が演出補で参加。和泉流・狂言師の野村又三郎さんが語り、辰巳琢朗さんの娘、辰巳真理恵さんかソプラノを務め、脚本と総合プロデュースのさかもと未明さんは漫画家出身で今は画家。
演者は基本オペラ歌手ですが、制作、出演共に多方面の人材が参加しており、今までにない形の音楽劇となっています。
音楽好きの方にも、古典好きの方にも演劇の愛好者にも♪
銀座ロイヤルサロン2週目
さかもと未明さん&榛葉昌寛さん
由結:本日はさかもと未明さんプロデュース・脚本・演出【TAMASHIZUME~情念の百人一首~】公演記念としてお送りいたします。本日のゲストはテノール歌手・榛葉昌寛さん!
榛葉:Buonasera!!
さかもと:あははは!(笑)
榛葉:Ciao!
由結:MIMEIDIA代表取締役社長・アーティストでいらっしゃいます、さかもと未明さんです。
さかもと:こんにちはー。
由結:こんにちは!よろしくお願いいたします。
さかもと:ありがとうございます!
由結:さぁ今日もお正月の第2弾!未明さんがこのプロデュースなさった【TAMASHIZUME~情念の百人一首~】公演について伺っていきたいと思います。
さかもと:ありがとうございます!
由結:はい。お隣にいらっしゃる榛葉昌寛さん。素晴らしいアーティストでいらっしゃいますね!
榛葉:ありがとうございます(笑)
さかもと:いきなりBuonasera!ですからね(笑)超エンターテイナーです!
由結:榛葉さんは今回この舞台にはどのような心持ちで臨まれていらっしゃいますか?
榛葉:そうですね。やっぱり音楽と劇とが混ざり合った新しい舞台ですので、やっぱりしっかり演技のほうもきちんとセリフを言って、歌うところはしっかり歌うという、そういうところもしっかり皆さんに見ていただきたいなと思っています。
由結:そしてさかもと未明さん!
さかもと:はい!
由結:榛葉さんとは長年のお付き合いという事なんですが、まずは今回の舞台に臨まれる想いを教えて頂けますか。
さかもと:なんというか、すごく頑張ってるんですけど、今まで日本のオペラ歌手が外国のものを上手にできるということはすでに戦後できたと思うんですよ。これからは日本が作ったコンテンツを世界に発信する時代だと思ってまして、そういう意味ですごく力を入れてるんです。日本から世界にオペラを発信するに足るスタッフと作曲家に恵まれたので、そういう部分を精一杯やりたいと思っています。
榛葉:日本のコンテンツを世界に発信!いいですよね!
由結:いやー!素晴らしいですよね!
さかもと:ありがとうございます!TAMASHIZUMEの作曲家は薮田翔一さん!
由結:そして、監修が池田光璢さん!素晴らしいかたがたに支えられているのですね!
さかもと:はい。そうなんですよ。薮田さんはジュネーブ国際音楽祭で日本人初のグランプリ。そして池田光璢さんは池田弥三郎さんというお父さんが大変な柳田国男・折口信夫、そして池田弥三郎という系列の、いわゆる保守本流ですよね。その息子さんでいらっしゃるので、私はたまたま席で隣り合わせて「百人一首のお芝居をするんですけど、ちょっとどうやって勉強したらいいのかわからないんですよね。」っとボソッといったんですよ。そしたら百人一首の和歌をバーッとお話になって、それで「この和歌の本意の問題があるんですけど、これどういう意味だかわかりますか?」とか「後鳥羽上皇が…」とか。「えっ、この人何者?」っていう感じで。もうその場で少なくとも私より知ってるから、誰かも知らず私監修をお願いしてしまったら、そういう偉い先生だったんです。
榛葉:へー!
さかもと:だから本当に神様にいろんな出会いをいただいて、あとは私が公園で歌の練習をしていたら赤川さんという無名塾出身の俳優さんが奥さんと一緒に声をかけてきてくれて「君は舞台か何かやってる?歌は何か一生懸命やってるけど素人じゃないよね。」っていって声をかけてくれたのが始まりで、遊びに来てくださって結局演出補を引き受けてくださったんですけど、何か偶然が偶然を呼んですごい人が集まってきてくれたんです。
由結:いやー、素晴らしいですね。ご準備なさっている間にはさまざまなことが起こったと思いますが、どんな事がありましたか?
さかもと:オーディションで最終的に今の浅野和馬さんというかたに決まったんですが、本当に熱心で頼まないのに京都に行って藤原定家のお墓を訪ねたり、ご自身でどんどん勉強されるから、毎回歌も演技もどんどん上手になられますよね。そういう熱意のあるかたが集まって今本番に向けているので、私も負けてられないと思って、衣裳も借りる予定だったのですが、作ることに!もうそのぐらい頑張っています。
榛葉:イタリアでは『一つの扉が閉まると、もう一つのもっと大きな扉が開く』といわれていまして。
由結:えぇ。
さかもと:あー、そうですか!
榛葉:そうなんですよ。「もうこれは駄目だ!」といった時の本当に困難にぶち当たった時には、ちゃんと努力している人にはもっと大きな扉が開くという。開いたんですね!
さかもと:努力してたんだ!ありがとうございまーす!神様ありがとうございまーす!!
由結:素敵ですね!そして、お二人は息がぴったりですね!
さかもと:(笑)
榛葉:いやー(笑)
由結:(笑)そんな榛葉さんなんですけれども、榛葉さんと未明さんの出会いは、なんと2018年のバチカンの公演がきっかけだったそうですね?
さかもと:そうなんです!
榛葉:はい。
さかもと:私、2008年に認定されたんですが、2006年から膠原病という難病に罹患しまして、その中でも最も、何というか、全身が動かなくなって最後呼吸が止まるといわれている『全身性強皮症』という病気を持ってまして、それで2008年にあと5年ぐらいでベッドに寝たきりになるか、最悪の場合寿命が尽きるので、そういう人生設計を立ててください」っていわれて私も困っちゃって。でもその先生が仰るには、どんどん手が動かなくなって歩くのも不自由になって、2010年に私テレビとか全部仕事を辞めるんですけども、残りの人生をどうしようかと思った時に、そういう私を当時、もう亡くなってしまわれましたけども、横田滋さんと、もちろん今もご存命ですけど、早紀江さんご夫妻が助けてくださったんです。もし残っている人生何か出来ることがあるなら、まず一つ「拉致問題で苦しんでいらっしゃるかたが日本に帰ってくるように祈って、それでそういう曲を作って世界に発信したい。それが出来たら本望じゃないか」と思ったの。でもどうやって世界に発信していいかわからない・お金はない。フッと思い付いたのが、私大学時代からよく聖書を読んでいたので、「そうだ!バチカンでYouTubeを録ってね、それで世界に発信したら少なくともカトリックのかたが見てくださるんじゃないかなと。でもどうやってバチカンとコンタクト取っていいのかわからない外務省だろうか?とか、悩んでいた時に丁度この【TAMASHIZUME】のお芝居の事でお話をしていた、薮田瑞穂さんというオペラ歌手のかたとあるパーティーに出たんです。
榛葉:翔一君のお姉さんですね。
さかもと:そうです!お姉さんです。お姉さんとパーティーに行きましたら、素敵なかたが歌ってらしたんです。そしたら彼女が「あっ、私あのかた知ってますよ。ニューヨークのセミナーで一緒で、彼はローマ法王の前でも歌ったことがある、バチカンと凄く縁があるかたなんです。」といわれて「きた!」と思いましたよ。それでパーティー、そのかたが舞台降りられたあと駆け寄っていって…
榛葉:そのかた、私ですけどね(笑)
さかもと:そうなんです!そうなんです榛葉昌弘先生です(笑)。ご相談申し上げたら、初対面なのに「あっ、拉致問題のことは知ってます。僕すぐミラノに帰らなきゃいけないんですけども、ローマにも行きますし、ちょっとそのことは帰ってすぐにお話しましょう。必ず相談に乗ります。」と。その時は名刺交換だけで終わったんですけど、本当に二週間後、ミラノ・ローマから帰ってきて連絡をくださって、それで私がそういうご相談を申し上げたら、「わかりました。僕は実は震災コンサート、バチカンと日本を結んでやってるんですけども、どうせだったら広場とか城壁の外で録れれば良いなんて言ってないで、ローマの大聖堂でロッシーニオーケストラをバックに歌ったらどうですか?」って言われて。もう私絶句しちゃって、それで「そんな!無理です、無理です!私、そんなオケなんかでやった事ないし、ベルカントとかそういうのも出来ないんで!」っていったら「今から多分8ヶ月ありますから、練習してやりましょう!」っていうんです。
由結:わぁー!
さかもと:先生、その時どういうおつもりでそんな無茶なことを。
榛葉:いや、間違えたのかもしれません(笑)
さかもと:あははは(笑)
榛葉:(笑)そんな事ありませんよ。
さかもと:そうですか(笑)でも本当にやらせてくださったんですよ。
由結:へぇー!有言実行って本当にまさにこのことですよね!
さかもと:本当にそうなんですよ。
榛葉:やっぱりね、本当にずっと解決できずにいる日本の大きな問題ですから、それに対して何かメッセージをという事であれば、やっぱり私が出来る事が何かあるんだったら、やっぱり一緒にやりましょうっていうお話だったんですよね。
さかもと:当時まだ拉致問題の事、今もずっと硬直状態なんですけども、もうメディアでいうっていうことはまだタブーっていう空気があって、日本のアーティストのかたはやっぱりそういう空気をご存じなのでね、なかなか一緒にやってくれなかったり、メディアも決まらないんですよ。今もそれは実は同じなんですよね。でも彼は世界の、海外から二本見てますから、それがどれだけ大事な問題か、人道的にどれだけ解決しなきゃいけない問題か、それがいわゆる日本の空気よりももっと大事だとすぐわかってくださった。こんな正義感のあるかたはいらっしゃらないです!だから私は尊敬してるし、ずっとついて行きたいと思っております。そういうかたなんです。
榛葉:いやいやいや。東北の震災もそうなんですけど、当たり前に生きていて、本当にさよならもいうこともなく、突然いなくなった、大事な家族が。そういう経験っていうのは、本当にあってはならないと思うんですよね、実はね。どうしても必然的にあわなきゃならないのであるのであれば、やはりそれに対して、何か周りの人たちが皆でサポートして、解決できるようにしていかなくてはという想いが全てに通じてるんじゃないかなと思うんです。
由結:榛葉先生はずっとこのご活動をずっと続けてらっしゃるそうですね。
さかもと:コロナで大変だった時もずっと実行されていました。だから私は本当こんなすごいかたに出ていただけるということは誇りに思っていますね。
榛葉:いやいや、ありがとうございます。
バチカンから日本へ祈りの~レクイエムコンサートについて
由結:未明さん。次の3月。「バチカンから日本へ祈りの~レクイエムコンサート」が開かれるんですね。お聞かせいただいてよろしいですか?
榛葉:6年ぶりですけれども、2018年まで毎年日本とバチカンとで一年おきにコンサート行ってきたんですけれども、2020年コロナで出来なくなってしまったので、6年ぶりにバチカンのほうでやらせていただきます。
さかもと:私も歌っちゃう~。
榛葉:バチカンの四大聖堂でおこないます。
由結:四大聖堂で!
榛葉:はい。聖パウロ教皇大聖堂というところをお借りしてそこで。
さかもと:凄い事なんですよ!
由結:そんなこと可能なんですか。
榛葉:可能ではないと思います!普通に考えたら可能ではないでしょう。(笑)
由結:あはは(笑)
さかもと:あははは(笑)
榛葉:バチカンというところも日本に対しては、本当に私達が日本の友人であるということを示したいということをおっしゃってくださいました。
さかもと:モンテリーズィ枢機卿という素晴らしいかたが助けてくださるんですよね。
榛葉:そうですね!その出会いもやっぱり凄く大きいですし、モンテリーズィ枢機卿はこの活動を通してやっぱり日本とバチカンとの架け橋として、一番相応しい人だということで、2019年は天皇陛下の即位の礼にもバチカン代表で日本にいらしてらっしゃる、そういうかたですね。
さかもと:そうですよ。教皇のお代わりでいらっしゃるようなかたなんです。
由結:そうですか。
榛葉:はい。
由結:そのようなかたとも繋がって、そしてそれを日本の為にというふうに、イタリアから発信するという意味は大きいですよね!
榛葉:やっぱりバチカンというところは世界中の人たちが毎日たくさん集まってますんで、そういう意味ではバチカンから日本の為に、皆さんの応援を発信するというのにはとても良い場所じゃないかなと、イタリアにいて感じたんですけれど。
由結:うわー!そうですか!ラジオをお聴きの皆さまで行きたかたは行けるんですか?
さかもと:良いツアーがあるんですよ!
由結:えぇ!そうですか!
榛葉:ツアーが3月9日から7泊9日のツアーを組んでおりまして、そのお申し込みは私のホームページのほうからも詳細を見て頂く事ができますので、是非ともホームページのほう見て頂きたいと思います。
さかもと:これ『バチカンより日本へ祈りのレクイエム』とか『イタリーバチカン』とか、『聖パウロ教皇大聖堂』?キーワードはどうしたらいいですか?
榛葉:『masahiroshimba.com』ですね。
由結:『masahiroshimba.com』こちらで是非検索をなさってみてください。
さかもと:参加されたかた、全員平和使節団になれる可能性があるんですよね?
由結:うん。
バチカンの中に入れる7泊9日の特別ツアー
榛葉:令和の使節団として、バチカン訪れたいと思っているんですが、世界でもいろんなツアーがありますけど、このツアーはバチカンの中に入れるんですよ!
由結:中に入れる!?はい。
さかもと:入れないですよね。
由結:そうです。ねぇ。
榛葉:普通はサンピエトロ大聖堂・博物館と、ここだけが観光客の一般の人たちが入れるんですけれども、このツアーはフランチェスコ・モンテリーズィ枢機卿が直々に皆さんをその建物の向こう側。建物の向こう側には本当に天国の庭がありですね、バチカンの駅があったりだとかロルドの泉ってフランスの奇跡の泉がありますけど、あれを全く同じに作ったバチカンのロルド版の泉があったりとかですね、皆さん本当に見たことがないバチカンの世界があるんですが、そこを枢機卿と一緒に歩いて散策をできるという本当に特別なツアーなんですね。
さかもと:2018年に私の知り合いが参加されて「教皇と一緒に散歩しちゃった」って、ものすごい感動していらっしゃって。
由結:はー、そうですか。
さかもと:本当に特別なツアー。榛葉さんでなければできないことなので、本当に皆さん怖がらないで一緒にくるチャンスだと思います。
榛葉:あっ怖いことは一つもないですよ!楽しいことは。怖いことは一つもないですよ。
由結:あははは(笑)
さかもと:それはもちろんもちろん!(笑)いやでもね!恐れ多いと思っちゃうんですよ。
由結:あーそうですね(笑)
さかもと:でもバチカンは皆。別にキリスト教徒じゃなくてもブディストでも何でも植えるかもですよね!
榛葉:いやもうね、観光として参加していただければ、はい。
さかもと:楽しく、はい。
さかもと:それでお値段もそうなんです。
榛葉:それでバチカンだけじゃなくてペーザロというロッシーニが生まれた町。ここはですね、またイタリアの中でも特別な街でありまして、どうしてかっていうとロッシーニは37歳までオペラを書いてその後76歳まで生きてますけど、40年を美食家として生きているんですね。
さかもと:知ってます!ロッシーニハンバーグ!
由結:なるほど!
榛葉:はい。え?ロッシーニハンバーグ?
さかもと:ステーキかハンバーグの上にフォアグラがついてる!はい。
榛葉:ステーキ、ステーキですよ。フォアグラがね。ロッシーニ風ステーキですね。
さかもと:そう!それです、それ!ごめんなさい!
榛葉:えぇ。そういうぐらいですねグルメの本当に美食家として彼は生きてる。美食の本当にシンボルみたいなかたなんですけども、そのDNAをこのペーザロの市民たちは受け継いでいるんですね。ですので非常に食に対する意識が高い!そこにみんなで行ってですね、ロッシーニオペラフェスティバルの主要な会場であるロッシーニ歌劇場で、皆さんで第九を歌って、このかたは聞いていただき、そのロッシーニの色んなグルメを街中で楽しんでいただくという。
さかもと:でもそれ8日間で飛行機と宿代がついて、たまにご飯もついてて59万円って凄くないですか?
榛葉:ものすごい。高いんですけども、今のこの状況では凄く安いです。
さかもと:ですよね。だって今飛行機だけで往復40万円しますから。凄い!
榛葉:はい。
由結:もうこれは初めてお聞きになったかたも是非とも検索をして頂きたいですね。
榛葉:お楽しみいただけることは満載ですので!
さかもと:はい。
舞台への意気込み
由結:はい。ありがとうございます。お二人のエネルギーを感じて、この今度の2月の公演ですよね。これはもう大成功間違いなしだと思ったんですが、最後に意気込みをお一言ずつ頂いてよろしいでしょうか?
さかもと:そうですね。榛葉先生は一番最初に台本読みをした時も練習はこのかたしかいない!」と思ったんですけれども、お芝居の中にユーモアとか、それから当時鎌倉幕府に向かって行く時の危機感だとか、そういうもの全部表現してくださるんですよ。
榛葉:どうでしょう(笑)
さかもと:そういうキャラクターの立った俳優が沢山出てますので、そういうところを是非音楽と一緒に楽しみながらいらしていただけましたら、はい。
由結:うわー!楽しみです。そして榛葉さん如何でしょうか?
榛葉:はい。本当に歌だけではなくてですね、本当にセリフを皆が緻密にしっかり練習して演じる。そういう新しい舞台でもありますので、是非とも皆様お越し頂きたいと思います。
さかもと:ぜひお越しください。
由結:はい。それではさかもと未明さんプロデュース・脚本・演出【TAMASHIZUME~情念の百人一首~】公演、作曲は薮田翔一さん、そして監修が池田光璢さんです!2月12日(月)祝日、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA17時会場・18時開演です。お申し込みは是非ローマ字で『タマシヅメ』で検索をなさってみてください。それでは本日は未明さん榛葉さん、本当にありがとうございました。
榛葉:Grazie~!Graziemiille!!
さかもと:ありがとうございました。
榛葉:Ciao!
由結・さかもと:Ciao!
さかもと未明さんのルーツに迫る
一問一答インタビュー!
由結:さあ本日は画家や漫画家、歌手、作家等でご活躍のアーティストであり、舞台演出も務めるプロデューサー さかもと未明さんに一問一答で伺っていきます。
さかもと:お願いします。
由結:まず出身地は?
さかもと:神奈川県の横浜です。
由結:はい、ありがとうございます。子供の頃の夢は?
さかもと:漫画家。
由結:子供の頃の習い事は?
さかもと:そろばんとお習字。
由結:好きな食べ物は?
さかもと:シーチキンのツナ缶。
由結:シーチキンですか?
さかもと:シーチキンマイルドが好きなんです。それとご飯があればすごい幸せ♡
由結:趣味は?
さかもと:それないんですよ、私。いつも仕事を朝から晩まで夢中でやっていて、一日終わっちゃうので趣味とかって。例えば歌始めてもプロフェッショナルになりたいって思っちゃいますし、絵も。趣味って私わかんないんです。
由結:きっと徹底的に取り組むことが趣味ですかね?
さかもと:はい。全て好き。だから服でも何でも全部プロフェッショナルな感じでやりたいなと思っています。
由結:特技は?
さかもと:ハッ!特技!?…ない(笑)あ!いくらでも寝られる!寝るのが大好き!
由結:好きな本は?
さかもと:好きな本?聖書かな。困った時に開いていることがありますね。
由結:好きな映画は?
さかもと:映画はね、ありすぎて。邦画だと『あゝ野麦峠』。やっぱりあと『ベン・ハー』とか『スパルタカス』とか。
由結:尊敬する人はどんなかたですか?そしてどのようなところを尊敬していますか?
さかもと:ちょっと身近で申し訳ないんですけど、うちの主人を尊敬しております。何でも許してくれる人で、私あんなに一生懸命に真面目に働く人に会ったことない。あとテノール歌手の榛葉昌寛先生ですかね。
由結:絵に目覚めたきっかけは?
さかもと:あっ、目覚めるっていうか小さい頃から気がついたら描いていたので、最初からです。私にとって息をするぐらい普通のことなので。
由結:絵を描くことの魅力を一言でいうと何ですか?
さかもと:退屈しないです。1日があっという間に過ぎちゃうので。
由結:歌に目覚めたきっかけは何でしょうか?
さかもと:それは絵が描けなくなったからです。持病の膠原病を発症して手が動かなくなったので、もう最後の選択だったんですけども…選んで良かった!
由結:はい、ファンの皆様もお喜びですね!
さかもと:ありがとうございます。みんなには死ぬ死ぬ詐欺といわれています(笑)
由結:(笑)歌うことの魅力を一言でいうと何でしょうか?
さかもと:私運動ができないので、歌った後ものすごい疲れてよく寝れるんですよ。歌って楽しいことのように見えて実は全身の筋肉を使うので、体を解放することができる。だからすごく知的な、運動しない人間にとって最高の運動です。
由結:人生の転機は何歳でしょうか?その時どんなことが起きましたか?
さかもと:2回あって1回目は親に追い出されて人命救助のような結婚をしたこと。2回目も大病をして行き先がわからなくなった時人命救助のように結婚をできたことです。
由結:人命救助ですか!?
さかもと:(笑)いつも私は最初の夫にも、今の夫にも、本当に感謝しています。
由結:素敵なお話ですね。今はまっていることは何ですか?
さかもと:歌と絵です。あと書くこと。だから仕事全て。それで今回今一番集中しているのはこの【TAMASHIZUME】というお芝居のプロデュースです。
由結:座右の銘は?
さかもと:『為せば成る、成らぬは人の為さぬなりけり』かな。
由結:今実現したい夢は?
さかもと:良い絵を描きたいです。誰も見たことのないような、そしてやっぱり感動できる舞台を作りたい。
由結:画家・歌手になりたい方々に向けてメッセージをお願いします。
さかもと:なりたいというか、『自分は歌手だ』『自分は画家だ』そうやって生きるんだと決めた時にもう『画家であり歌手』なんですね。社会が認めてくれるかどうかっていうのは、それは後のことで、ゴッホなんかは死ぬまで認められなかったわけですよ、天才が。なので「私は漫画家になりたい」といった時にふたついわれました。「名刺を作りなさい、作品を作りなさい。それだけですよ。」その時にもう出来上がったらあなたは漫画家です。デビューできるかどうか、社会が認めるかどうかは全く別の問題。そのぐらい強くならないと芸術家にはなれません。
由結:なるほどー!力強いお言葉ありがとうございます。
さかもと:はい。ありがとうございました。皆さん頑張って夢を叶えてください。
由結:はい。未明さん、ますますのご活躍をお祈りしております。
さかもと:ありがとうございます。
由結:ありがとうございます。
さかもと未明さんのプロフィール |
MIMEIDIA代表取締役社長。アーティスト。 1965年、横浜生まれ。 1983年度 神奈川県立厚木高校を卒業後 1987年度 玉川大学 文学部、英米文学科を卒業 卒業後アパレル商社に就職するも、帰宅後漫画の投稿作を書くために眠れず、体調と鬱の悪化で三か月で退社。その後、最初の夫と結婚。 1989年 漫画家デビュー、脚光を浴びるも 幼少期~デビュー以前 |
山口安紀子さんのプロフィール |
ソプラノ歌手。神戸女学院大学卒業。イタリア国立ヴェルディ音楽院ミラノ声楽科ディプロマ取得、同大学院を首席で修了。第49回日伊声楽コンコルソ第1位。フォルリ市立歌劇場「蝶々夫人」題名役をはじめ、欧州各地でオペラやコンサートに出演。国内では藤原歌劇団「蝶々夫人」題名役、「仮面舞踏会」アメーリア役、市民オペラに於いて「トスカ」「トゥーランドット」題名役、NHK-FM「リサイタル・ノヴァ」や「第九」ソリスト等に出演。 |
榛葉昌寛さんのプロフィール |
テノール歌手。東京芸術大学卒業後、イタリア国立ミラノ・ヴェルディ音楽院にて学ぶ。力強い情熱的な魂の声と柔らかく語るようなソットヴォーチェを使い分けながら歌い、その暖かな人柄は多くの聴衆を魅了している。 2013年より、”バチカンより日本へ~祈りのレクイエムコンサート~”総合プロデューサーとして、日本とバチカン交互に震災復興支援コンサートを続けている。2013年競馬天皇賞(秋)、2015年、2018年のプロ野球シリーズにて国歌独唱。 |