伊東エミナさん エミーナジョイクリニック銀座 理事長「見えない敵との闘いを知る!」
目次
最新コロナウィルス抗体検査キットとは
由結:さぁそれでは本日の素敵なゲストをご紹介致します。エミーナジョイクリニック銀座・理事長の伊東エミナ先生です。よろしくお願い致します。
伊東:よろしくお願いします。
由結:伊東先生をお迎えしまして本日は”コロナの時代に必要な情報”をお届けしたいと思っております。今先生のクリニックでは、コロナの検査キットを扱っていらっしゃると言うことなのですが、どんなものなのでしょうか?
伊東:はい。これは10~15分という短時間でコロナウィルスに感染した後の抗体を検出できる高感度の検査です。
由結:なるほど。今までも様々な検査のものがあったと思うのですけれども、その中でもより精度が良く現れてくると言うことなのですか?
伊東:はい。キットも進化し、感度がどんどん良くなっておりまして、とても良い検査になると思います。
なぜ抗体検査を受ける必要があるのか
由結:一般のかたがたでも検査したいけれどもなんとなく躊躇してたと言うかたもいらっしゃると思うのですが、やはり“検査をしたほうがよい”わけですよね?
伊東:そうですね。今残念ながら皆様ご存知の通り、体制的にPCR検査が広く希望したかたに行われることが難しいと言う状況がありますので、やはりそういった中ではこのような抗体検査を活用することによって、色んな不安をおかかえのかたですとか、あるいは必要に迫られて色んなリスクに晒されているかたですとか、様々なご不安を解消する為には非常に有用なツールになると思います。
由結:はい。例えば、自分が感染してるかどうか分からないと言うのは、ご家族にうつす可能性があり、凄く不安ですものね。
伊東:そうですね。そして、ご自分がどうかと言うことを知らないことによって、やはり「ちょっと気軽にあそこまでだったら行っていいかな?」とかですね、「ちょっとやっぱり人に会ってみようかな?」とかそういうかたも中にはいらっしゃるかもしれないんですよね。また飲食業や医療関係、美容業など不特定多数の方と接しなければならない場合など、そういった中でご自分がどうかと言う所で万が一陽性だった場合ですね、早めに色んな対策が取れると言うことが非常に大事かなと思いますね。
検査キットの使い方説明
由結:なるほど、そうですね。実際に目の前にキットがありますのでご紹介頂けますか。
伊東:はい。そうですね。こちらはいくつか穴が開いているのですけれども、こちらの大きなくぼみが判定をする所になります。それでこの下の小さめのこの穴。ここに指先から一滴血液を頂きまして、それをまず最初に垂らします。それでその次にここの次のちょっと下の少し大きめの穴ですね。こちら側にですね、この特殊な試薬を2滴3滴垂らします。その後約10-15分ぐらい置いておきますと、ずっと反応がこのパネルの所に進みまして、ラインが一本であれば”異常なし”。それで二本でれば”抗体をお持ち”と言うことになります。また5月下旬からは、IgM抗体とIgG抗体を分けて測れるキットに変わります。
由結:かなり短時間で結果が出るということですが?
伊東:はい。そうですね。通常のインフルエンザの検査と同じような形になると思います。時間的にも。
由結:PCR検査は時間的な制約で躊躇されるかたがいらっしゃったと思うのですが。
伊東:そうですね。はい。お時間もそうですし、やっぱりお鼻から取る検査が最初は普及して、医療従事者のかたも感染のリスクが増すと言うことなのですが、最近は唾液でできるPCR検査も出てだいぶ改善はされているようなのですけど、この抗体検査ですとどちらもご負担が非常に少ないと言うことになりますね。
もちろん、抗体検査とPCR検査は見ているものが違いますので、状況により使い分けが必要ですが、時折クリニックには「コロナを疑う症状があってPCR検査をしたけれど陰性だったので、抗体検査をしてほしい」というお問い合わせもいくつかきています。
根本的な治療とケアを行う“エミーナジョイクリニック銀座”
由結:なるほど。伊東先生はこういった様々なこの医療関係の問題について、患者様をはじめとする周囲におつたえになっていらっしゃるのですね?
伊東:そうですね。日頃から私のクリニックでは、「機能性予防医学」”と言う形で”早期発見・早期治療”と言う一般的な予防医学よりも、もう一歩深めのと言うかですね、今の日本のドックや保険診療では検出することのできない体の機能の異常を、細胞機能やホルモン・遺伝子レベルなどについての米国の最先端の検査や治療を導入して、いち早く治療や予防をするということによって、なるべく病気にならないように、あるいは病気になっても薬をなるべく使わないで根本治療をすると言う形の医療を行っていますけれども、今回のコロナの件を受けてですね、やはりこういった抗体検査の取り組みも大きな意味では予防医学の一環ではないかなと思いますね。特にこれから自粛解除になった後は、ウイルスに対する予防という意識を持つうえでも、この抗体検査の重要性は大きくなっていくと思います。
“見えない敵”に対して武器を持つことの大切さ
由結: なるほど。今回の抗体検査についての取り組みで心掛けていることはありますか。
伊東:そうですね。抗体検査と言うものに対する意義を知って頂くことからだと思います。。「何でやらなくちゃいけないのか」あるいは「必要なのか」と言う所を分かりやすく説明をお一人ずつしていくと言うことを心掛けております。そうしますとメディアで著名なかたがたが何か「抗体検査」とか「PCR」と言っていると、ちょっと敷居が高いようなイメージあるのですけれども、やっぱり一番大事な人を守る。あるいはご自分自身を守ると言う意味では、今の現状はですね、うがい手洗い・三密を避けること以外、ウイルスは見えないので、何も根拠にできることがないですよね?
由結:はい、そうですね。
伊東:その”見えない敵”に対して武器を持たずに、あるいは何の証拠も持たずにただ自粛をするとか自宅で待機をするとかそういう形で”見えない敵”に対してゴールが見えない戦いをすると言う状況はですね、非常に報われない。しかも心身ともに疲弊してしまう。そういう状況だと思うんですね。それで皆さんも限界を越えられているのではないかと思うのですが、そういった意味ではこういった検査を活用することによって少しでも「あっ、自分は今大丈夫だ」とか「自分の家族にうつすリスクはない」とか。あるいはIgG抗体ができているから、ややリスクは低い(この点は、まだ研究待ちですが)、そういった形のエビデンスをですね、やっぱり身近な所から積み上げて頂くという、その一つ一つの積み重ねが、”市”だとか”県”ですとか、日本全体と言う動きに繋がっていくのではないかなと思いますね。
由結:なるほど。国民一人一人が意識を高めると言うことですね。
正確なデータが知らされていない日本の現状
伊東:そうです。そして、私がもう一つ問題であると思うのは、”ちゃんとしたデータが中々知らされていない”と言うこと。これだけ進化した先進国でありながら、例えば東京都で申しますと感染者数は出るけれども、じゃあ”全体的に何人の検査をして、どれだけの人数が陽性になった”とかですね(取材当時までの状況)。PCR検査数も海外と比べると、驚くほど少ないので、必要な方への検査ができず、全体でどれくらいの感染者数がいるのかも誰もわからないという状態です。ですから「我々はどういったことを拠り所にして、今の動向を判断したらいいのか。我々の努力がどう実っているのか。」と言うのを専門家だけに任せるのではなくて、やっぱり国民一人一人が欧米のようにですね。欧米も色々ですけれども、もっと血税を払っている大人としての責任と権利を持って良いのではと思います。国や都が発表することや、要請されることに従ってただ苦労と我慢を強いられる、だから十分な補償をしなくても国民は納得するという行政側の甘えのようなものを育ててしまっているような気がしてなりません。しかも命がかかっていることなので、ちょっとその辺りがもう少し打開できないかなと言うのがあります。
由結:なるほど。そうですよね。一人一人が自立をして、自分事と捉えて取り組んでいくと言うことですね。そういった根本的な所が重要なのですね。
“エミーナジョイクリニック銀座”の今後の展開―脳の問題にさらに注力
由結:今後のこのクリニックの展開や目標はどんなものですか。
伊東:本日はコロナの件でお伺いしているのですけれども、日頃は特にこれから問題になってくるのが”認知症”ですとか、あるいは”認知症”以外でもメンタルの問題ですとかね、そういったことが非常に増えてくるんだと思います。今も既にこのコロナのせいで健康だったかたがメンタルバランス崩されたりもあるでしょうし、これから先進国・高齢化社会になって、日本でも問題になり始めているブレインの問題に取り組み始めた時にこのショックを受けてしまいましたので、少し今そちらのウエイトが少なくなっています。けれども、やはり脳は体の司令塔ですし、脳を元気に置く・ずっと脳がピンピン元気と言うことは体全体が元気でないと脳のパフォーマンスを保てないんですよね。ですから、コロナの問題が終息したら、また力を入れていきたいなと思いますね。
由結:なるほど。ありがとうございます。最後にリスナーの皆様に一言メッセージを頂けると嬉しく思います。
伊東:そうですね。敵は見えないですけれども、”ご自分でできる武器”を持ち、ご自分と大切なかたを守りましょう。
由結:先生、素敵なメッセージ有難うございます。”エミーナジョイクリニック銀座”で検索して頂けますと、先生の情報ですとかクリニックの情報も出てきますので、是非皆様チェックなさってみてください。それでは伊東先生、本日はありがとうございました。
伊東:ありがとうございました。
プロフィール |
医学博士
略歴 2006年 文科省スーパーCOEプロジェクトによる東京女子医科大学国際統合医科学インスティテュート助教(2010同プロジェクト満期終了) 2007年 日本内分泌学会優秀論文賞(成長ホルモンと代謝に関して)受賞 2010年 東京銀座に「エミーナジョイクリニック銀座」を開設 (河口湖は同年閉設) 2015年 同クリニック拡充のため移転 |