KAORUKOさん フラワーアーティスト ウェディングプロデューサー 「フローリスト銀座」代表「Especially for You 贈る思いをデザイン 世界で一つのオリジナルフラワー」
2018年7月12日(木)放送 フラワーアーティスト KAORUKOさん(1) |
2018年7月19日(木)放送 フラワーアーティスト KAORUKOさん(2) |
銀座ロイヤルサロン1週目(2018年7月12日)
由結:さあそれでは今週の素敵なゲストをご紹介いたします。フラワーアーティスト/ウェディングプロデューサーのKAORUKOさんです。よろしくお願いいたします。
KAORUKO:よろしくお願いいたします。
由結:私の目の前に美しい女性。そして、素晴らしく美しいお花があります。KAORUKOさんはトップフラワーアーティストとして世界で活躍なさっていらっしゃいまして、ブライダルフラワーの第一人者としても日本のブライダルシーンをリードをなさっていらっしゃいます。
KAORUKO:恐縮です。ありがとうございます。
由結:プロフィールを簡単にご紹介いたします。KAORUKOさんはYUMI KATSURAの国内外のショーを1996年より担当なさいまして、日本人初パリオートクチュールコレクションの花も手掛けられました。そして東レ・パンパシフィックオープンテニスでは皇太子殿下、皇后陛下、秋篠宮殿下ご臨席の際のお迎え花や、ロシアのマリアシャラポワ選手、杉山愛選手、伊達公子選手などを勝利の“揺れるブーケ”で彩りました。またイギリスではロンドンアカデミーとして、チャールズ皇太子殿下管轄の小児ホスピス花慰門を2012年より続けていらっしゃいます。また上海万博、それから台湾花博日本代表出演、その他ご活躍の場としてはアメリカやトルコ、インドネシア、イギリス、モロッコ、フランス、ドバイと、幅広いご活躍をなさっていらっしゃいます。ちょうど先週、ドバイからお帰りになったそうですね?
KAORUKO:そうです。ロンドンとドバイに行ってきました。
由結:どんな活動をなさっているんですか?
KAORUKO:イギリスはもう6年目のお教室、レッスンです。色々花の普及活動をしていまして。あとは先ご紹介いただいた小児ホスピスに、花慰問をしています。あとはチャリティー活動ですね。そういうのをもう6年続けているので、それをまずイギリスで行い、そこから飛行機で7時間、ドバイに帰り行きまして。ドバイも教室が今年から始まったので、そのレッスンをしました。あとは総領事館、日本政府の、そちらの方で総領事とこれからのドバイにおける、日本とドバイの活動について。花の活動の話などをしてきましたね。
由結:素晴らしいですね。そういった花を通じての国際交流、文化を育んでいくというような活動をなさっているのですね。
KAORUKO:そうですね。最初からそれありきで始めたわけじゃなかったんですけど、ありがたいことに色んなところからの依頼でフラワーショーをしていますので。それに呼んでいただいて、フラワーショーをしている間に、国と国を繋ぐといいますか…そういう活動になっています。ショーを見てくださる方の心と心を結ぶ活動になっているようで、知らない間に国際交流の場になっているようです。
由結:自然に発生して、できあがっていったご活動なのですね。
KAORUKO:ええ。ですからそれがあまりにもずっと続いていますので、自分の中でそろそろ1つの、そういうことがお役目といいますか。そういう自覚を持って、お花で何かもっとお役に立てないか、そういうふうに考えて最近をやっています。
由結:そうですか。KAORUKOさんのお花、ファンの方がたくさんいらっしゃいますが、“普通の花”じゃないですよね?
KAORUKO:ふふふふ(笑)。そうですか?
由結:ええ。“美しすぎる花”と言われていますよね。ここにも今スタジオにもあるのですけれども、この色合いとか、このラッピングの感じ。普通にお花屋さんで見かけるものと違います。こちらはどんなコンセプトで作られているのですか?
KAORUKO:今日をお持ちしたこれは、私が勝手に“KAORUKO色”って言っていて、最近お客様もKAORUKO色でとか言うのですけど、自分が好きな色の組み合わせでこうやっていって1つ表現していくものですね。それが1つと、あとは、私がそもそもブライダルフラワーから始まっているので、カップルの想いを聞いてそれをウェディングの形にして差し上げていた仕事が板についていますから。そのお花屋さん業務もお客さんの3,000円、5,000円でとか、そういう世界観の中にどういうイメージでとか、どういう方にお渡ししますかとか…。例えば、元気のいい女の子ならビタミンカラーとか。ラグジュアリーな方とか、ダンディな上司とか。そういうのを聞かせていただいて、それを花で表現していく。その世界観。そういうことをやっているので、全ての花束にオリジナリティがあります。
由結:そうなんですね。KAORUKOさんのホームページを拝見すると、たくさんの皆さんのご要望に応えたお花の種類が載っているのですけれども、それも1つ1つ相談されて作っていらっしゃるのですね。
KAORUKO:そうなんです。 “贈る思いを叶えます“ってキャッチコピーを勝手に作っていますけど、本当にお花を贈る人の気持ちですよね。この方にこういうふうに気持ちを込めて贈りたいっていうのかなってそういうものですから。それを私が受け止めて、そこに私の中のエッセンスを入れて、それで忠実に再現してさし上げて。贈られる方はどういう方ですかと聞く場合もあります。ダンディな上司ってさっき申し上げたようにね。そういうような一言をいただければ、50代とか。それでお花を選んで、組み合わせして作るんですね。だから割といつでもどこにでも当たり前にあるような花がずらっとうちに並んでいるわけではなくて、そういうのをお伺いして注文してお花を揃えていきます。おっしゃったように、ちょっと普通のお花屋さんと違う感じっていうのは、そういうことだと思うんですね。
由結:そうですね。例えばコンサートの時のお祝いのお花であったり、例えばプロポーズのお花であったり。そういうニーズにも応えていただけるのでしょうか?
KAORUKO:そうですね。プロポーズは最近非常に増えてきまして。最近日本男子もなかなかやるぞって感じなんですけど。花束何百本とかね。赤いバラとか、ピンクのバラとか。永久に、で108本とか。いろんなことが流行り出していて、あとはご予算に応じて1ダースとか。色々な思いで。彼女さんの年の数とか、それでお答えしているんですね。もう本当に世話焼きのおばさんのノリで、そういうことを聞きながら。電話やメールで問い合わせしてくる方が多いので、スタッフが出ることの方が多いですけど。私がちょっといろいろ相談あるそうですって言うと、すぐ電話代わって聞いてあげたりして。あとはそこのリボンに“Will you marry me?”と書いて、花につけてさしあげたり。
由結:プロポーズの成功率が上がりそうですね。KAORUKOさんのお花屋さんは銀座5丁目にあるんですね?
KAORUKO:そうですね。4丁目の交差点のほんとすぐ晴海通り沿いの、日産ビルの隣の隣。
そこの4階なので分かりづらいんですけど、お花屋さんが路面店じゃなくて4階にあるって驚かれるんです。アトリエ形式で。今申し上げたようなこだわりの花をお客様のために作っているアトリエですね。
由結:本当にたくさんの方々。ここで名前は言えませんけれども、有名な方もたくさん注文なさっていらっしゃるようですね。
KAORUKO:そうですね。お陰さまで。皆さんの人生の節目に私の花が関わっているんだなって思うと嬉しいですね。
由結:節目とおっしゃいましたけれども、KAORUKOさんご自身がまずはウェディングのところからスタートしてらっしゃいますね。ご自身のウェディングの場面で、何かこういった道に繋がるきっかけがあったんでしょうか?
KAORUKO:そうですね。もう私が結婚したが30年も前なので。当時時代がまだオリジナルウェディングとかそういう言葉すらなかったので、でも自分がお花をやっていましたから、好きなお花、好きな色に囲まれて結婚式をしたいっていう、ただその想いですね。でも時代的にそんな人いませんって断られたので、そこから色々なお客様にやってさし上げて、そういうことでしょうかね。
由結:それが今に繋がってきているわけですね。やはり皆さん感激なさるんでしょうね?
KAORUKO:そうですね。どなたかにさし上げるために注文しているお花を取りにいらして、自分が欲しくてあげたくなくなったとかね(笑)。皆さん感動なさいますね。
由結:そうですか。そしてKAORUKOさんの代名詞とも言えます、“揺れるブーケ”。こちらは、どういうきっかけで生まれたんでしょうか?
KAORUKO:それは桂由美先生、ブライダルデザイナーのショーを担当させていただいていて。先生がやはりトップデザイナーの審美眼で、このドレスはこういうふうに揺れる。モデルさんが歩くと揺れるのだから、ドレスもベールも揺れるのに、ブーケがそんなガチガチで板みたいじゃおかしいでしょ、もっと揺らしてください、と。例えばこれだけ透け感があるのだからもっと透明感を持たせてくださいとか。もっとポップに揺らしてくださいとか。いろいろこだわりおっしゃるんですね。それにどうお答えしよう、と、研究に研究を重ねて。花のワイヤーでブーケを作っていくんですけど、そういう番号を変えたりして研究して。本当にお答えしたい一心ですよね。それが結果的に振り返ると自分が揺れるブーケっていうのが誕生して、おかげさまで皆さんに支持していただけるようになったっていう、そういうことですね。
由結:シャラポワ選手も手にもっていらっしゃいましたよね。
KAORUKO:はい、シャラポワ選手は勝利のブーケ。これから決勝戦に挑む時に渡して。事前に聞いてないのですけど、勘で作った時に、ハチマキとユニフォームの色とピッタリでした。ちょっとそういうような不思議なこともあったりして、狙ったかのように。あとは優勝した時に、やはりブーケ。通常花束ですよね。だけど主催者がKAORUKOに頼んだということは、じゃあKAORUKOの代名詞の揺れるブーケ持たせていいですか、みたいなお話になり、持って頂くことになりました。
由結:ウェアにもマッチしていて新鮮な驚きがあったんですけれども、何か計算された美しさがありますね。
KAORUKO:そうですよね。それはもう本当に・・・花嫁さんは特に、ブーケが勝ちすぎてはいけないわけであって。あくまでも花嫁さんをひきたたせるためのウェディングドレス、ブーケなんですね。
由結:なるほど。KAORUKOさんには来週もうご登場いただけるということですので、詳しくお聞きしていきたいと思います。では最後にリスナーの方に向けてメッセージをいただけますか?
KAORUKO:はい。花は日常を彩る、幸せや癒しとかを運んでくれるものだと思うので、本当にたまには自分のために、たった1、2本でも自分のそばに置いておくと元気になったり、そういうものだと思います。もっと生活にお花を取り入れて楽しんでいただきたいなと思います。
由結:ありがとうございます。 ぜひ皆様、“銀座花屋”で検索してみてください。それではKAORUKOさん、どうもありがとうございました。
KAORUKO:ありがとうございました。
銀座ロイヤルサロン1週目(2018年7月19日)
由結:さあ、それでは本日も素敵なゲストをご紹介いたします。フラワーアーティストウェディングプロデューサーのKAORUKOさんです。よろしくお願いします。
KAORUKO:よろしくお願いいたします。
由結:KAORUKOさんには2週目ご登場いただいております。本日も美しいをお花が目の前にあるんですけれども、いつもこういった美しいお花に囲まれてどんな気持ちで過ごしてらっしゃるんでしょうか?
KAORUKO:そうですね。お店というかアトリエ。仕事の時は囲まれていますけど、料理人が家で作らないのと同じように、家はあんまり飾ってないので。
由結:そうなんですか!少し意外な感じです。
KAORUKO:やはり自分のためというより、どなたかのため、お客さんのために作っているのが好きで、生き甲斐ということですね。
由結:作っていらっしゃる最中は、その方のイメージを持ちながら作って…。
KAORUKO:そうですね。本当にそれしか考えてないですね。無垢な気持ちで。
由結:何でもお花ご覧になった方が感動で泣いちゃうそうですね。
KAORUKO:そうですね。ほんとに泣かれる方結構多いですね。
由結:伝わるんですね、きっと。そしてこういった素敵なお花を、お教室で習うこともできるわけですね?
KAORUKO:そうですね。お教室もやっていまして、最初はプロフェッショナル対象でプロ養成ばっかりだったんですけど、銀座の5丁目の方では一般のOLさんですとか、主婦の方ですとか、本当に会社帰りに気楽にいらしています。土日もやっています。花を楽しみたい、趣味でいいとか、そういう方々にも教室を開いております。
由結:KAORUKOさんが教えてくださるんですか?
KAORUKO:それはスケジュールに合わせて、日本にいる時は必ずそこにいますので、あとは私が育てた先生方が教えてくれています。もちろんいるときは一緒にやっています。
由結:そうですね。大半が海外に行かれているということで、本当にご活躍ですよね。
KAORUKO:もう月の半分以上は海外どこかしら行っていますよね。
由結:やはりそういった場所に行くといろんなインスピレーションが生まれることがあるんでしょうか?
KAORUKO:やっぱり閃きと言いますか。目に入るもの、体験するもの、すべてが勉強だと思うんですね。そういうふうに身を置くことによって、仕事でもちろん行くんですけれども、それで余暇などでそういう色々な時間を過ごすことによって、色んな閃きにつながりますね。
由結:そしてきっとその行く場所も素敵な場所もたくさんあって一流の作品があったりする場所ですよね。
KAORUKO:そういうところへ敢えて自分の身を置くということが逆にすごく大事なことじゃないかなと思うんですね。というのはいろんなお客様がいて、日常的な500円、1,000円の方もいらっしゃれば、本当にハイブランドのお店の方が大事なお客様にすごく高額のものを頼んでくださったりもします。例えばコンサートの花っていうのもあったり、開店のお花っていうのもあったり、いろんなものが来ます。そうしますとやはりそれにお答えするには、私が一部の世界しか知らないということだと空想すらできませんよね。ですので、遊びというか無駄というか、そういう日常のすべてが自分の中で勉強だと思っているんですね。
由結:素敵ですね。そういう考えってすごく大事なことですよね。
KAORUKO:そうですね。一流のホテルや一流のところに身を置くっていうのも、お金はかかりますけどそれがやはり自分の肥やしとなって、お答えできる自分というのになっていくということが大事だと思うんですね。
由結:なるほど。先週もお話し出ましたけど、桂由美さんの国内外のショーのお手伝いをなさったり、素晴らしい皆様とともに活動なさっているわけですが?
KAORUKO:そうですね。桂由美先生ももちろんそうですし、本当にそれ以外のいろんな素晴らしい方達のご指導の下、本当に面白い言い方をすれば無理難題を聞きながら自分がどうそれにお答えできるのか。それはやっぱりトップを走り続けている方々っていうのは、やっぱりそれだけ積み重ねた素晴らしいものがあるので、私の人生に無いものを先に持っていらっしゃるわけですから。それを本当に真剣に受け止めるっていうことが、自分を育てるって事になりますよね。
由結:なるほど。投げられた球をきちんと受け止めるということですね。そうやって日々さらなる磨きをかけてらっしゃる、KAORUKOさん。その想いがこのお花に込められていると思います。そして、お花が素晴らしいのはもちろんのこと、このラッピングも素敵だなと思って。こだわりがおありになるのですか?
KAORUKO:そうですね。日本でももちろん素晴らしいものいっぱい売っているのですが、せっかく海外、パリやロンドン、色んな国行きますので、そういうところで売っているラッピング用紙とかリボンとか、キャリーバッグ、お持ち帰りのお客様の袋ですとか。そういうものをわざわざ買ってくるんですね。ですから、多分採算度外視の商売やっているんですね。もうそれが喜んでいただけるのが嬉しい一心ですね。
由結:本当にそうですよね。お花を包み込むドレスみたいなものですよね。
KAORUKO:そうですね。あとは今日はこういう形でしたけど、色々イングリッシュガーデン風というお花ならば、本当にラッピングがふわっと風に揺れるようなラッピングにしたり。透明感あふれるような。本当にそういうラッピングやリボン1つも、デザインの1つだと思いますので。常に勉強ですね。
由結:そうですね。それから、KAORUKOさんは“徹子の部屋”にも出られたんですよね。
KAORUKO:はい。ありがとうございます。
由結:その時はいかがでしたか?反響は大きかったですか?
KAORUKO:そうですね。やはりもうありがたいことに皆さん見てくださっていて。徹子の部屋ってやっぱりそれに出たっていうだけで信頼になるみたいで。ありがたいことですね。
由結: KAORUKOさんの今後の展望はいかがですか?
KAORUKO:そうですね。もともとはブライダルから始まって、カップルのために思いを表現してさしあげる。そういうプロデュースお花でやっていたんですけど、それを年間2000組ぐらい、10年くらい、20000組走り続けてきまして。あとは最近、ここ数年はそんなホテルさんやプランナーに講師、講演とか、そういうこともやってきましたけど。一方でその日常のお花。本当にさりげない日常のお花。プレゼントの花とかも銀座のお店の方でやりだして6年経つんですが、人様の思いを叶える喜びを感じ、今醍醐味となっています。後はそれの大きい版で、世界での活動がいろいろ国と国を結ぶって言うとおこがましいのですけど、私がやるフラワーショーでお年寄りや小さいお子様から、上は大臣の方、国のトップの方々がみんな私のフラワーショーで感動してくださるという姿を拝見して、やはり快感を覚えます。色んな国でそういうことをやっていまして、人のため、国のため、誰かのために花をやってきましたから。さらにそういうことを、その延長線上で頑張っていきたいと思いますね。
由結:KAORUKOさんの原動力は“for you”の気持ちということでしょうか?
KAORUKO:すべてはそうですね。
由結:それでは最後にリスナーの皆さんへメッセージをお願いいたします。
KAORUKO:はい。私が日本国内で自分主催でやるフラワーショーというのが年に1回あるんですけども、10月4日に国際文化会館でやりますので、もしよかったらどなたでも入れますので、いらしてください。音楽と花のショーです。音楽の方は、TAIRIKUさんのバイオリンと佐田詠夢さんのピアノでやりますので、ぜひご興味ある方はいらしていただきたいと思います。
由結:音楽とのコラボレーションということですね。こちらはどのように問い合わせをすればよろしいんでしょうか?
KAORUKO:そうですね。銀座のKAORUKOで検索して頂き、電話なりメールなりいただければと思います。
由結:はい。ありがとうございます。それではKAORUKOさん2週に渡りまして、ありがとうございました。