虎杉 賢治さん Ken Adonis(ケン アドニス) オーナーシェフ「大切なお客様へ、最上級のおもてなしを」
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銀座という場所で人気店であり続ける秘訣
由結:本日は「銀座 Ken Adonis」オーナーシェフ 虎杉賢治さんにお話を伺います。白を基調とした素敵な内装、銀座の一等地で人気のレストランですが、紹介制で一日一組だけのサービスを行っていらっしゃるそうですね?
虎杉:はい、お客様をなるべくバッティングさせず、少人数でも貸し切りで特別な空間を演出しています。
由結:なるほど、お客様は特別感を楽しみにいらっしゃるのですね。銀座という場所で人気を保つ秘訣は何だと思いますか?
虎杉:すべて人脈だと思います。銀座はある意味「村」ですから、「やって頂いたら返す」。(クラブの)ママを連れてきて頂いたら、こちらも連れていく…そうやって成り立っています。ここでは、富裕層の方々による、普段なかなか聞けないような話が繰り広げられています。
料理の世界に行ったきっかけ
由結:虎杉さんは、なぜ料理の世界に行こうと思われたんですか?
虎杉:私の家では家政婦さんが料理を作ったり、出前を取ることが多かったんですが、それを見て覚えました。よく友達を家に呼んで、料理を振る舞いました。毎週20人位呼んでドンチャン騒ぎ(笑)。中学生の頃には、美容室から料理のオーダーが入るようになったんです。
由結:中学生で!? 料理が商売になったとは…驚きます!
虎杉:はい、そして、18歳で家を出ることにしたんです。
由結:虎杉さんはお坊ちゃま育ちだったとか?
虎杉:父はデザイナーで、パリやミラノによく行っていました。でも、親からはこれまで10万円しか借りていません。後は全て自分で稼ぎました。専門学校に行きつつ、「欲しいものは手に入れたい」という気持ちがありましたが、お金がないと何もできない。素敵なお店の厨房で雇われ、3か月でチーフに抜擢されました。あるとき、ホールスタッフが足りなくて、ホールに出ることになったんです。お客様がついて、気づいたら2年でNo.1になっていました。
由結:すごい才能ですね。急展開!
虎杉:でも、お客様から、「料理人になりたいならこんなことしてちゃだめよ」と言われ、ホテルの料理の仕事をご紹介頂いたんです。そこはホテルでしたので、料理のジャンルは一通りやりましたが、最終的にフレンチを選びました。
由結:それはなぜですか?
虎杉:昔から父の影響もあり美意識が高く、フランス料理が最も美しい料理だと感じたからです。フレンチ好きに肉好きが加わり、肉は屠殺場にも足を運び、肉を選んでいます。
現在は、月齢5か月以上のメス牛を入れてもらっています。
「トリュフチーズケーキ」誕生秘話
由結:虎杉さんの代表作のひとつに、「トリュフチーズケーキ」がありますが、こだわりを教えて頂けますか?
虎杉:以前石田純一さんの事務所にいましたときに、石田さんの番組にメインシェフとして出演していました。そのとき、石田さんのイメージでデザートを作ることになったんです。石田さんのイメージといえば、ワイン。そこで、トリュフを入れてみよう、と。チーズとトリュフの配分にこだわり、200個位ケーキを試作して食べました(笑)。白トリュフは11~12月しか出回らないので、特別な製法で1年中トリュフを使えるようにしたんです。番組OAと同時に発売しましたら、大ヒットしまして、瞬く間にヒカリエや三越に並べられました。
虎杉さんの信条・能力
由結:虎杉さんの信条はなんですか?
虎杉:「思ったことはすべてやる!」「やりたいことはすべてやる!」「夢は叶うためにある!」・・・人生一度きりですから。
由結:今はまっていることは?
虎杉:今は海ですね。モルディブ、タイ・プーケット、マレーシア、インドネシア・ロンボク、スリーアイランド、沖縄…など上げたらきりがないですが。スキューバダイビングにトローリングもしますし、この冬にはマンタを見るのも楽しみにしています。
由結:素敵ですね!他にはありますか?
虎杉:体を鍛えることも心がけています。エステや元Jリーガーの友人のパーソナルトレーニングでも筋肉をつけてしぼるんです。
由結:極真空手もなさっていたそうですね?
虎杉:はい。新しい情報にも敏感で、人から聞いて良いと思ったものはすぐに試します。特殊な能力を量れるロシア製の機械がありまして、それはロジックに結果が出るものなんですが、それによると「願いが全て叶う体質」だと出ました(笑)。
由結:それはすごいですね。その体質は具体的にはどのようなものなのでしょうか?
虎杉:悪い念は跳ね返す、逆に、良い念は取り入れることができる体質のようです。不思議なもので、ダメなものは自然に回避できているんです。
由結:もともと強い運気をお持ちなんですね。
由結:人生の様々なご経験を通して感じたことは何ですか?
虎杉:毎月30万使う人は30万使うことに慣れている。毎月500万使う人は500万使うことに慣れている。30万使う人が500万の収入を得ても、多分使い方がわからない。同じ給料の人と一緒にいたら同じ動きしかしない。空手も同じです。黒帯の人が白帯の人と戦っていると自然と強くなります。つまり、類は友を呼ぶ…成功している人のところにいれば成功する、ということだと思います。
由結:虎杉さんはそれを自然に体現なさっていらっしゃるんですね。
虎杉:はい、気づけば周囲にいる仲間は常にレベルの高い方ばかりになっていました。大切なことは、チャンスを頂いたときにそれを素直に聞いて実践するかどうかだと思います。
虎杉さんの美意識
由結:先程から気になっていたんですが、素敵なコックコート(シェフの制服)をお召しですね?
虎杉:これはB’sの稲葉さん、L’Arc〜en〜Cielのhydeさん、ゴールデンボンバーも着用している「Maxsix」のですが、こちらのモデルのショーにも出させて頂いたことがありまして。スワロフスキーを使っています。
由結:美しいものが本当にお似合いですね。先程の体のメンテナンスのお話もそうですが、虎杉さんの美意識の高さに驚かされます。
虎杉:はい、いつも“美をめざしたい”と思っています。実は、外見も内面についても、美しくあるために努力しない人が好きじゃないんです。美しくあるためには努力していきたい。努力7割、天性は3割。願いは叶うと思っています。
これからの目標
由結:これからの目標を教えて頂けますか?
虎杉:今、マレーシアにもお店をオープンしていますが、Ken Adonisとして、海外にさらに広げていきたいと思っています。今頭の中にはイメージが浮かんでいます。
由結:どんどん実現しそうですね。
虎杉:はい、いつも頭に描くと物事が実現していくんです。必要な人が集まってくる、それが人脈になって、流れが勝手にやってきます。思うとすごいスピードで引き寄せるから、プラスを思うようにしています。
当サイトをご覧の方にメッセージ
由結:Ken Adnisは紹介制のお店ですが、「銀座ロイヤルサロンを見た」と言ってくだされば、初めての方も使うことはできますか?
虎杉:はい、ぜひいらしてください。サイトを見てお越し頂いた方はご縁に感謝して、「シャンパンを1杯サービスさせて頂きます。」
お待ちしております。
プロフィール |
1971年東京生まれ。料理専門学校卒業後、和食・洋食・中華・出張料理、と幅広く経験を積み、フランス料理に特化する。その後、「タテルヨシノ」で勤務し厨房で一皿一皿へ魂をこめることの大切さを学ぶ。「厨房の中ではお客様の表情が見えない」「直にお客様の反応を見ながら、料理を作りたい」という熱い想いから、東京・青山に1日1組の会員制レストラン「ADONIS TABLE(現:Ken Adonis)」を始める。 父親が婦人服のデザイナーで幼い頃から色彩豊かな環境に育ち、料理の盛り付けやテーブルコーディネートにその感覚を発揮。料理だけでなく食のトータルコーディネートのレッスンやイベント、商品プロデュースを手掛ける。より多くの人に、気軽に料理を味わってもらいたいという願いから、新たなスタイルで「Adonis Table(現:Ken Adonis)」のオープンに至る。 趣味は極真空手・バイクという、コワモテのヴィジュアルから創作される『美』をコンセプトとした繊細な料理と女性を全て‘姫’と呼ぶ“ワルメンシェフ”の愛称で女性ファンから親しまれている。 |