三矢 直生さん 株式会社ムジカラパン Vocalist 宝塚歌劇団講師「歌えば幸せ」
由結:三矢直生さんで”グラナダ”でした。凄く格好いいですね!
三矢:ありがとうございます。
由結:今週のゲストをご紹介致します。ボーカリスト三矢直生さん、シャンソニエ 蛙たち・オーナー北村ゆみさんです。よろしくお願い致します。
三矢:よろしくお願い致します。
北村:よろしくお願い致します。
由結:凄い躍動感のある曲が。
三矢:ありがとうございます。
由結:えぇ!これはいつ歌われたものなんですか?
三矢:この音源の録音自体は、十数年前なのですが、先日シアトルとニューヨークで演奏会をさせて頂いて参りまして、その時にも2部の幕開きで歌わせて頂いてきました。
由結:そうですか!何でも満席だったというふうに聞いてるんですけれども。
三矢:お陰様で…有り難うございます。
由結:反響は如何でしたでしょうか?
三矢:そうですね。シアトルとニューヨークのお客様のリアクションが違うっていうのが、面白かったんです。シアトルの方は、ずっと静かに聴いて下さって、最後にブワーッ!という 拍手を下さったんですけれど、ニューヨークの方は歌い出した途端にヒャッホー!っていう感じで、大きなリアクションして頂きました。
由結:やはり広いんですね。同じアメリカでも全く。
三矢:そうなのです。タイプが全く違って。演劇などでも、東京と大阪とお客様のリアクションが違ったりする事も有るのですが、そんな感じでニューヨークは歌いだした時から、気持ちを持ち上げて頂きました。
由結:そうでしたか。そして、同じ5月に東京芸術劇場で”独り音楽劇”ということで”ジョルジュサンド”。
三矢:はい。
由結:舞台があって拝見させて頂いたんですが。
三矢:お忙しい中、ありがとうございました。
由結:凄く、まず迫力がある、ということは、もう、一言で言えることなんですが。
三矢:わ。嬉しいです。(笑)ありがとうございます。
由結:全体を包み込む気迫と言いますか、「アレどこから出てるんだろう?」って思ったんですけれども。
三矢:ジョルジュサンド~ショパンへの手紙~”というサンドという男装の文筆家と、音楽家ショパンの恋の物語を演じさせて頂きました。その公演の空間は、お客様が作って下さるのですよね。その…本当にお客様の作ってくださる雰囲気で、先程のシアトル・ニューヨークも同じなのですが、皆様が客席の温度というのでしょうか……濃密な空間っていうのを作ってくださって。そこで、化学反応が起きて、皆様の創り出して下さる 空間で、あの濃密な公演ができたんだと思います。本当にいらして頂いてありがとうございました。
由結:「長い台詞をどうやって入れてらっしゃるのかなー?」って思いながら。
三矢:そうですね。(笑)2時間少しの公演だったのですが。準備の段階では覚える作業っていうのは勿論させて頂くのですが、何か言葉というより、絵が見えてくるっていうのは有りました。「何か音楽や舞台の神様がいるのかな?」って思ったり(笑)そして、ピアニストの青木智哉君がとても素敵な演奏をしてくれたので《台詞を話す》と言うより、自然に流れに乗せて頂き、あの舞台の空を飛ばせてもらったみたいな感覚がありました。
由結:なるほど。相乗効果なんですね。
三矢:はい。本当に《時の魔法》という感じで、そこに…その場にいてくださるお客様とか照明の方や、皆さんに作って頂いて、演じさせて頂いた感覚はあります。
由結:そうですか。宝塚歌劇団にいらして、男役で本当にご活躍でいらっしゃったわけなんですけれども、歌える男役ということでご活躍だったんですよね。
三矢:ありがとうございます。
由結:その前にももちろん、宝塚歌劇団に入る前には宝塚音楽学校をもちろん卒業しなければいけないんですが、そこに首席で入学されたということですよね。
三矢:あ、はい。(笑)
由結:その時からきっと、ご努力と言いますか、並々ならぬものがあったと思うんですが。
三矢:本当に好きな事しか出来ない性分で。歌う事や踊る事は、大好きだったので、それに関して《分量》を沢山お稽古することは全く苦ではなくて、やはり、好きだったから出来たのだろうな、と。今思うと。(笑)
由結:そうなのですね。実は、北村ゆみさんとは、姉妹でいらっしゃるんですけれども。
三矢:はい。4つ違いの姉妹です。
由結:4つ違い。お姉様からご覧になって妹さんは昔から、三矢さんは音楽だとか大好きな。
北村:そうですね。母が宝塚を観るのが 大好きな人だったので、たぶん私も宝塚を受けさせたかった様ですが、私は全くお稽古事が身につかなかったのです。妹は、小さい時からバレエも歌も本当に一生懸命にやってましたのでね。
三矢:好きだった様ですね。(笑)公演を観て帰って来たら…。
北村:真似してましたもんね。
三矢:小学生の頃、ミシンが……って、こんな話をすると、オトナなのが解っちゃいますが(笑)昭和のミシンは、箱の台だったんです。
由結:箱の台だった……。(笑)
北村:その台の上に。(笑)
三矢:そこに乗っかって、再現して歌ったりとかしてた。
由結:もうステージという感じですよね。
北村:そうですね。
由結:そうなんですね。じゃあもうその頃から本当にワクワクしながら表現を。
三矢:そうですね。高い所で。歌うことは好きだったみたいです。(笑)
由結:あーそうなんですね。そしてまたそのご努力で宝塚歌劇団を退団後も大検を受けられて、そして更にセンター試験を経て32歳で東京芸術大学に音楽学部声楽科に入られてますよね。
三矢:はい。そうですね。
由結:これは如何ですか?この2度目のチャレンジと言いますか、凄い決心だったなと思うんですが。
三矢:有り難うございます。お話すると少し長くなるのですが。どこからお話し致しましょう…。何か「ちゃんとした音楽はやってみたい。」っていうちょっと負けん気みたいものは、ずっと有って。実は『夢が叶う法則』という私の拙本にも綴らせて頂いているのですが、宝塚を退団後、ちょっと悔しい思いをしたことがあって。その時「じゃあちゃんと大学で音楽を勉強したら、もう少し表現力がつくのかな?」と、思いまして。その時に、私は中卒だったので大検を取って受験をさせて頂いたんです。
由結:そうですね。きっとそのストーリーはこの本の中に入っておりますので。これは”夢が叶う法則”というタイトルがついてますけれども、これ読んだら”夢が叶う法則”わかりますでしょうか?
三矢:そうですね。何か「こうやったら、私の夢は叶ったのよ!」という偉そうな事などでなく、周りの方が仰ってくださった事、して頂いた事などを経て、その結果、夢は叶って来られたなっていう事を書かせて頂きました。
由結:そうですね。きっと読むと勇気が沸いてきて、明日への希望が沸く本ですよね。
三矢:ありがとうございます。(笑)
由結:じゃあ是非、皆様にはこちらを読んで頂きたいと思います。そして数々の舞台もこなしていらっしゃるわけなんですけれども、沢山の後進の方への指導もなさってますよね?
三矢:はい。今宝塚歌劇団の舞台に立っている生徒達、研究科1年生からトップスターまで、関わってレッスンをさせて頂いています。矢張り、私自身も宝塚で笑ったり泣いたり、色んな経験をさせて頂いているので、こんな心の時にはこんな気持ちで舞台に立つともっと楽しくになるよ、とか、メンタルな事も含めて、ディスカッションしながら歌を創っています。いつも《若いって素晴らしいな》って思いながら。(笑)彼女達に、エネルギーをもらってレッスンをさせて頂いています。
由結:そうなんですね。トップスターの方や、舞台に実際立っている方達の実力を更に引き上げるということですね。
三矢:本当に皆、潜在的に素晴らしい力を持ってるので、それを引っ張り出してあげるのがミッションだと思っています。
由結:なんでも笑いが耐えない授業だとか。
三矢:実は昨日帰ってきたばっかりなんですけど、一緒に走ったり、スキップやスクワットなどをしつつ、ゲラゲラ笑いながらレッスンを展開しております。(笑)
由結:へー。走りながら発声したりするんですか?
三矢:そう全速力で走りながら発声したりとか。
由結:へー!そうですか。じゃあ皆さん楽しみに授業を受けてらっしゃるんでしょうね。
三矢:そうですね。「まだ 《嬉しい》が足りないぞっ!」とか「身体を使うのぢゃ〜!」とか言いながらやってます。(笑)
由結:そうなのですね。そして、また驚く事にプライベートでは、お母様でもいらっしゃるということで、本当にスーパーウーマンだなと思うんですけれども。
三矢:いえいえ。日々、いっぱいいっぱいです。(笑)楽しく暮らしていますけれど。
由結:元気の源と言いますか、活力の源ってなんですか?
三矢:そうですね、やっぱり思春期で本当に生意気なのですが(笑)息子と対峙することが私のエネルギー源になってるのかなと思います。
由結:えー!凄く仲の良い親子なんですってね。
三矢:仲良いから喧嘩するのでしょうか。毎日くらい、喧嘩してます。(笑)
由結:毎日喧嘩ですか。
三矢:お弁当も眠い目をこすりながら6時起きで作っても「動物性たんぱく質に3つ入れてって言ったじゃないっ!」とか言われながら。(笑)
由結:そうなんですね。普段からコミュニケーションを沢山取られてるんですね。
三矢:まぁ…そうでしょうか。(笑)
由結:そうですか。(笑)北村さんからご覧になって、三矢さん親子をご覧になって如何ですか?
北村:ねぇ。でも今は、本当に背も高くなって、知らないうちに。(笑)
三矢:そうなのです。
北村:まだ中学生なのに彼女を超えて。
三矢:178センチぐらいあります。
由結:あー、そうですか!
北村:もう声変わりもして、なんかね?
三矢:ね。おっきくなって。どこのおじさんが居るのか、と。
北村:「この間まで、こ〜んなに ちっちゃかったのにねぇ」って。(笑)
三矢:本当ですね。(笑)
由結:そうですか。さて。三矢さんの素晴らしい歌声を、その北村さんオーナーが、勤められる”シャンソニエ 蛙たち”で聞くことができるわけですよね。
北村:そうですね。
三矢:近々では8月25日に私の大尊敬しております、福麻むつ美さんとご一緒に”ともだちLIVE”というのをやらせて頂きます。
由結:あー、そうですか。”ともだちLIVE”!お友達なのですね。
三矢:そうなんです。ずっとご一緒に舞台に出させて頂いていて。宝塚時代、NYでブロードウェイのミュージカルとか見たりとか、舞台を一緒に作ったりしてきた先輩なので、ご一緒できるのが凄く楽しみで。
由結:わぁ、素晴らしいですね。
三矢:はい。
由結:他にもありますか?告知するものが。
三矢:あと12月24日に毎年、ホテル椿山荘でクリスマスディナーショーを。これは宝塚の卒業した下級生たち、白華れみちゃんや、芸大を卒業した演奏家の仲間達と一緒に華やかな舞台を作らせて頂いております。12/21(金)19時開演、大阪ロイヤルホテル クリスタルチャペルでも演奏会『三矢直生コンサート』を致します。
由結:贅沢ですね。
北村:何年やってるかしら?
三矢:もう今年でホテル椿山荘だけで18回目ぐらいになります。
由結:そうですか。
三矢:椿山荘の前は、東京会館さんなどでもやらせて頂いていたので。
由結:ええ。
北村:毎年12月24日なので。
三矢:何曜日でも。
由結:あー、そうなんですか?変わらず。
北村:家族のクリスマスはないんですけれど、毎年12月24日!を 長年続けておりまして。
三矢:毎年ご家族でいらしてくださるかたとかが、はい。
由結:ご恒例なわけですね。
三矢:そうですね。
由結:そうですか。では是非!皆様楽しみになさっていらっしゃいますね。
三矢:ありがとうございます。
由結:三矢さんの情報というのは、どのようにしたら取ることができますか?
三矢:私、三矢直生のホームページもありますので、是非是非。あとTwitterやFacebook、Instagramにも生息しておりますので(笑)是非探してみて下さいませ。
由結:それでは最後にリスナーのかたに向けて三矢さんから今後の展望や、メッセージをお願い致します。
三矢:ありがとうございます。そうですね、私自身、歌う事が大好きですし、皆様に歌って頂くのも本当に楽しいので “歌えば幸せ” といつも言ってるのですけれど。世界制覇を目指して(笑)世界中で歌を歌っていきたいと思って居ります。是非、実際に生の歌を聴きに来て頂けたらとても嬉しいです。三矢の歌を直接の聴いて頂けたら、と思います。
由結:はい。活力を頂けるライブですので、是非皆様チェックをなさってみてください。それでは。
三矢:ありがとうございました。
北村:ありがとうございました。