五十嵐 由人さん IWビリオネアクラブ株式会社 代表取締役社長「勇気と希望を灯す炎の男」
IWビリオネアクラブ株式会社代表取締役社長 五十嵐由人さん(演歌歌手 大和晃三郎さん)(1)
IWビリオネアクラブ株式会社代表取締役社長 五十嵐由人さん(演歌歌手 大和晃三郎さん)(2)
銀座ロイヤルサロン1週目
由結:さぁ、それでは本日の素敵なゲストをご紹介致します。IW(アイワールド)ビリオネアクラブ株式会社・代表取締役社長の五十嵐由人さんです。よろしくお願い致します。
五十嵐:よろしくお願いします。
由結:はい。今日はお忙しい中駆けつけて頂きました。五十嵐さんは福島県ご出身と言うことなのですけれども。
五十嵐:そうなんです。会津なんです。
由結:会津で様々なご経験をなさって、株式会社アイワールドと言う、あの有名な会社を設立なさって社長に就任し、そのあと山あり谷ありの人生があったと言うことですので、是非その辺りを伺っていきたいと思っております。まず、そもそも会津でお生まれになって、その頃はどういう生活をなさっていたのでしょうか。
五十嵐:私は不思議なのですけども、6歳の時に商売が好きになっちゃったんですよ。
由結:あっ、そうなんですか?
五十嵐:えぇ。これもう本当に、運命はそういう所から、”三つ子の魂百まで”と言うのがあるのですけども、6歳の時にたまたま父に連れて行かれた万事屋にいって、「うち何もないのに、ここにこんなに山ほど売る物があるってこれ一体どういうことだろう?」と。その疑問が、毎日覗きに行って「これ、天から降ってくるか、地から湧いてくるか」これが非常に疑問で。それをずっと見ていくうちに、ある時フッと「あっ、これ自分もできるんじゃないか?」と、そういう気分になって。そして自分で持っているものをちょっと袋に入れて売った。これが小学校2年になる。
由結:うわ!小学2年生で商売人ですね。
五十嵐:そう、商売。もうそれが興奮なんですよ。もうゾクゾクッとする興奮。この物を渡してお金を頂くと言うね。
由結:そうですよね。自分のアイディアが形になると言うことですものね。それでそのあとどうなったのですか。
五十嵐:だから「この世の中に商売よりも凄いものは無い」と思いながら生きてきたんです。それでもう中学生の時にはもう自分で何か商売したくて、それでアルバイトしてお金を貯めて、それで田舎・百姓、農家なものですからそこの野菜の種を売ってみようと思って。東北ですから札幌農園がいいんじゃないかと言うことで、札幌農園に掛け合って、そしたら代理店をもらったんですね。中学2年で。
由結:それもきっと交渉が必要ですよね。
五十嵐:そうそう。それで「その代わり前金だよ」と言うことで。
由結:なるほど。じゃあそれを成し遂げて。
五十嵐:そうそう、それをずっとやっていって、それで高校に行って。要望は、自分の希望は”商売をやりたい”が一つあって、でもやっぱりちゃんと農家を継がなきゃいけないので、その農家を継ぎながらと言うことでね。だからできれば農業大学で農業の指導か何かしながら嫁に商売をやらせる。そんなささやかな夢を持ったんですよ。高校2年で中退をすることになって、学校行けなくて。そしたら「俺が学歴で食えないし学力でも食えないし、これは商売しかない。好きなこと。」それで商売するにはお金がいると。「お金を貯めよう!」と言うことで出稼ぎの労働者に17歳のくれから行くんですよ。
由結:まあ!
五十嵐:それで色々あって結局私一人が残って、そして18歳で独立。それで人を雇ってそこで事業をすると。それで金を貯める。それは商売する為の基を作る。
由結:なるほど。業種と言うのは何でもよかったのですか?
五十嵐:なんでもいいんです、金になればいいので。これがまた福島県会津から神奈川県の丹沢山と言う山奥へ来て、来たところの名前が”地獄谷”と言う。それで頑張った結果沢山お金になって、5年間で200万残そうと言う目標で。それで面白いのが人生は、私”人生は卒業”だなと思ってるんですけどね。次々と卒業していく。それでその丁度5年間の満願になる頃にダイクマと言う会社と巡りあうんですね。
由結:なるほど。
五十嵐:それでもうびっくりする。自分がやろうとしていたこと全部既に全部やっている。そこにこの労働者の衣食住を買いに行くと大変沢山買うわけです。車で2トン車4トン車いっぱい買うから。だから店にとっては福の神ですよ。そういう状態の中で社長に見つけられて。まあこっち見てたと思うんだけどね。それで食事をご馳走になるようになって、それで商売の話を聞いて、もう興奮してね。そうこうしているうちにダイクマが横浜に店を出して、それで「うちに入らないか?」と言う話があって。この「尊敬する社長についていけるんなら」と言うので、もう「イエッサー!」と言うことで。
由結:五十嵐さんが切望していたことがお相手の心にも響いてもかもしれませんね。
五十嵐:そうですね。やっぱり”そう思っていれば必ず次のチャンスと言うものが来るんだな”と言う。これは長く生きているとそういうことは非常によく分かりますね。生きてる時は夢中だけども”ちゃんと天は見ている”と言うかね。
由結:ちゃんと準備もできていたと言うことですね。
五十嵐:だから中途半端で嫌だとか気に食わないとか、そういうことで辞めている人はどこまで行ってもやっぱり運はついてこないと思うので。
由結:なるほど。
五十嵐:それで入ったから、”水を得た魚”よ。「ついに商売の道に入った!」と言う。
由結:あー!そうですよね!
五十嵐:えぇ。もう寝食忘れて、もう無我夢中でね。休憩もなし、休みもなし。そうやった結果、立身出世ですよ!
由結:まさに出世街道まっしぐら!そのあとどうなったのですか?
五十嵐:そこで結局私は生涯そこにいることになったんですけども、結局は乗っ取りに遭いましてね。そのダイクマ自体が。そこの狭間で、いやー、なんとか乗っ取られないようにと思ったんだけど、結局はそうなっちゃったので。それで「これはもう辞めるしかないな」と。
由結:それは不可抗力で。
五十嵐:それでこれが結果が”卒業”だったんですよ。
由結:なるほど。
五十嵐:それでその時に私の心境と言うのは、「あっ、もうやり残したことはないな」と言う感覚と、「普通の人が一生かかってもやらしてもらえないこと全部やらしてもらった」と言う全て感謝だったのよ。
由結:なるほど。
五十嵐:本当は大変よ?私給料最高だし、地位も最高だし、問屋の信用も最高だし、社員の信用も抜群だし。ね?
由結:はい。
五十嵐:それを一瞬で辞めているわけだ。でも全くこの後悔もなければ、感謝だけがあったと言うことを今でもよくよく覚えている。
由結:そうなんですね。でもきっとそういうことを信条として生きてこられたと言うことですよね。
五十嵐:そうだね。それで、「これは何だろうな?人生は一体何だろうな?」と非常にそういう手続き的に生きることが好きだったので、「これは自分は何者かを見極めるチャンスだ」。丁度三十歳超えてたので。それで3ヶ月今度は座禅を組むわけですよ。山に立てこもって。
由結:なるほど!凄いです。
五十嵐:そう。そこでまた大きな悟りを得て。
由結:どんな悟りだったのですか?
五十嵐:なんで3ヶ月座禅を組んだかと言うと”自分が何者だろう?”と。”もう一回端座へ戻れと言うことか”、はたまた”百姓をやれと言うことか”。その辺を白紙になろうと思ったら、ある時本当に聞こえたんです。”お前は商売やる為に生まれた”と。
由結:えー!そんな天の声といいますか。
五十嵐:天の声が聞こえた!本当にそうなんですよ?
由結:やはりそういうことと言うのはあるのですね。
五十嵐:うん。その途端に”経営理念”、”経営信条”、それは全部出てきたのですよ。
由結:なるほど。このご本ですね。
五十嵐:”経営理念”、”社是”、”経営信条”、”社員遵守行為”とかね。こういったのが、要するに30年間命がけで生きてきた、その結論がバンッと出たんですよ。凄いでしょう?
由結:ご著書”天国と地獄を見た男~炎~”の中にそれが凝縮されているわけですよね。
五十嵐:凝縮しています。これは私のバイブルなんです。
由結:沢山付箋が数えきれないほど貼ってあって、本当にバイブルとしてお使いになっていることがわかります。
五十嵐:これは自分の本にこれだけ付箋を貼って、線を引いて折っている人もいないと思うのですけどね。これも本当差し上げたいぐらいです。是非。
由結:こんな素晴らしいバイブルができるぐらいの開眼がそこで起こったと言うことですよね。
3ヶ月終わったあとですよね。
五十嵐:終わったあと、新しい目でアメリカへ渡ったんですね。アメリカはその頃20年ぐらい先を行っていましたからね。それを感じてました。それでダイクマに10年いたのですけど、11回海外をやらしてもらったこういう人はいないんですよ。大体一回とか二回とか。それを毎年一回以上。だからそれも感謝ですよね。自分の商売のコンセプトをどんどん決めて、それで帰ってきて、それで「いざ!」と。
由結:「いざ!」と言うことで、それでご自分の会社を立ち上げられると言うことですよね?
五十嵐:そうするとちゃんとその会社を立ち上げるのに必要な人が必要なだけ集まるんです。これも心理なんですね。
由結:はー!なるほど。そうですか。
五十嵐:だからそれを今では俺は”天の指示”と。”天の指示”を仰げるような仕事をしろと。生半可でやっていては。これは稲盛さんがこういう言葉言ってるんですね。”神様に認められるまで頑張れ”と。これ凄い深い言葉でしょう?
由結:そうですねー。
五十嵐:いい加減でやっていると自分の力ですから大したことはできない。
由結:なるほど。人間の力ですものね。
五十嵐:そう。やっぱり”天の指示”を得られるぐらいの使命感に震えるような。
由結:はー!なるほど。深く重い言葉ですよね。こういった凄く今日は私、本当に勉強させて頂いているのですけれども、こういう内容を皆さんも聞きたいかた沢山いらっしゃると思うんですが、そういうことは何かお伝えになったりしていらっしゃるのですか?
五十嵐:そうですね。結局私はそのあと会社を潰してしまうのですけどね、本当に一世を風靡し、時代の寵児として流通業界を権威した時代もあったんですね。
由結:そうですよね。もうアイワールドと言えば、本当に流通業界の先駆け的な存在ですもの。
五十嵐:それで日経新聞もいつも飾ってたし。あと銀行の経済指標、そういったこともやらしてもらったしね。
由結:なるほど。まさに経済の中心にあったわけなのですけれども…。
五十嵐:それでも潰れるんですよね。やっぱり人間の甘さ。私の甘さですけどね。ところがまたこれね、潰れても私は平気なんだよ。これがまた不思議な人生でね、何か一つの流れの中で「また卒業か」みたいな。だから”卒業”と言うのは、やっぱり本気じゃないと卒業もできないんですよ?大学でもそうでしょう?
由結:確かにそうですね。
五十嵐:ねぇ、いい加減では。だから私は倒れる時も倒れる1000分の1秒まで”生きる”と言うことに対して本気を出そうと思ってやったんですね。
由結:そうですか。続きはぜひ次週詳しくお伺いしたいと思います。最後に今週お聞きのリスナーのかたに向けてメッセージを一言お願いできますか?
五十嵐:そうですね。私の信条は”いつでもどこでも命がけ”、”本気”、”狂え”と。こういう話をしています。やっぱり経営者と言うのは狂ってます。並では成功はできない。
由結:猪突猛進、そこに集中をすると言うことですね?
五十嵐:うん。集中して。
由結:素敵なメッセージありがとうございます。それではこの続きはまた来週学ばせて頂きたいと思いますので、是非よろしくお願い致します。
五十嵐:はい。ありがとうございます。
由結:本日は五十嵐由人さんにお越し頂きました。ありがとうございました。
五十嵐:ありがとうございました。
銀座ロイヤルサロン2週目
由結:さぁそれではここで素敵なゲストをご紹介致します。IW(アイワールド)ビリオネアクラブ株式会社・代表取締役社長の五十嵐由人さんです。よろしくお願い致します。
五十嵐:よろしくお願いします。ありがとうございます。
由結:ありがとうございます。今日も本当に素敵なお声なのですけれども。前回ですね歌を最後ご紹介させて頂いたのですが、なんと五十嵐さんは、演歌歌手”大和晃三郎”さんですよね。
五十嵐:はい。
由結:歌を始められたきっかけと言うものは何だったのですか?
五十嵐:これもまた先週私、商売のきっかけが6歳だったと言ったのですけど、歌はもっと早くて5歳だったんです。
由結:あっ、そうなんですか!
五十嵐:5歳の時に歌に目覚めまして。
由結:へー!歌うのがお好きだったと言うことですか?
五十嵐:もう好きでよくちゃぶ台の上に乗っけられて「はい、歌え」と言って、それで歌わされて。当時の流行歌、姉達が歌ってたり、その当時レコードもないから言い伝えで覚えるのですけどね。それをすぐに覚えて、すぐに歌うと言う。歌うことが大好き!ずっと。だから18歳の時に自分でバンドを作ってやってましたから。そのくらいに。だからいずれ歌手になろうと思っていたんですけども、商売のほうが面白くて”それはそれ、これはこれ”で来ていたんです。
由結:なるほど。またのちほどこの素敵な歌を一曲ご紹介したいと思うのですけれども、先週のご商売のこと沢山学ばせて頂きまして、やはり人間は皆さんそれぞれ努力をしているのだけれども、やはりその”心意気”と言いますか、”決心”しないといけないのかなと思います。これからの経営者のかたへ向けてアドバイス頂いてよろしいでしょうか?
五十嵐:そうだね。どんなことでもそうなんですけども、”理念”がないと駄目だと思うんですね。”何の為に、どこに向かって、何をするか”と言う、この三つが明確じゃないといけない。私はその通りに生きてきて大成功できたのですけどね。ただそこで今度は”自分を律する”と言うのかな?それも大切。やっぱりあんまりにも成功が続くとつい天狗になって言って、そして自分で正当性を作って、やっぱり夜の街にも行きたくなったりね、芸者遊びしてみたくなったり。そういう欲望に負ける時もある。そういったところが経営の甘さにつながるんですね。本当にだから、私は優秀な経営者じゃなかったと思うんですね。やはり松下幸之助や稲盛さんくらいになると、そういう自分を自制する力もあったと思うんだけどね。
由結:”山高ければ谷深し”と申しますけれども、天国と地獄を見たと言うご本にもそのことが綴られていますね。天国と言うことで、アイワールドで大成功なさっていたわけなのですけれども。そのあとの地獄と言いますか、その頃のお話伺ってもよろしいですか?
五十嵐:はい。私は本当に「どこが潰れてもうちは潰れない」と、そのくらい自信持って商売をしてきたつもりなんですね。本当にお客を喜ばせること。とにかく商売は企画がもの凄い大事ですね。安さも大事ですけど、企画の大事。だから”「流通は文化だ」”と言っていたしね。”「企画は芸術だ」”と。うん。そんなことをやってきたんだけれども、簡単に潰れるものだなと。
由結:いやあ・・・そうなんですね。
五十嵐:過大投資をしちゃったんですね。やっぱり景気良くなると銀行がいっぱいお金を背負ってきますから、それで調子に乗って。それを土地に変えた、土地が値下がりした、もう返せない、そうすると貸し剥がしと言う状態になって、もう手に負えないと言うことで、あっけなく潰れてしまったんですがね。でも結局は潰れる時、経営者の最大の資質・大事なものと言うのは”潔さ”だと思っているんですね。”女々しくしない”、もう潔く。それで神様が見てるのも天が見てるのも”潔さ”だと思っているんですよ。だから私は潰れる時も”財産放棄”しちゃったんです。”財産放棄”それから”株の放棄”と、それから”引責辞任”と。この三つをやったから非常に債権者からは受けが良くて、ほとんどお咎めは無しで綺麗に。その代わり自分の今まで貯めてきたものも全部捨てたから、まるっきり裸と言う。
由結:凄い。凄いです。簡単に言葉では言えますけれども、本当に大変なことですよね。
五十嵐:そうです。これがまた私性格がそうなのかもしれないんだけど、全くそこでめげないんですよ。この潰れた時のこと覚えているんですけども、何の焦燥感もないんですよ。”希望だけがそこにある”みたいなね。”またやればいいんだ!”と。よく断捨離とか言うじゃないですか。その感じがあって、全て捨てたんだけども何か「あっ、俺は失ったものはないな」と言うこんな感覚。
由結:潔いですね。
五十嵐:うん。それでよくよく考えてみたら「あっ、俺が持ってた俺のものだと思っていたのが、みんな俺がくっつけてきたもので、本当の俺ではなかった」と。「本当の俺は妻もいるし子ども達もいるし、友人もいるし。一人も失ってないな。何にも失ってないな。」と。「くっつけてきたものだけ失ったんだからまた作ればいいや。」と思ったらですね、次の日に何と道路で五円玉拾ったんです。その時に悟ったんですよ、また。
由結:悟ったとはどんなことを?
五十嵐:昨日まで私100億の金返せなくて、もう死ぬ思いをしてきたんだけど、全部チャラにして捨ててみたらチャラになったでしょう?そうしたら今五円玉を拾ったら、昨日までマイナス100億、今日からプラス5。そしたら「あっ、俺の人生にもうマイナスはないんだ」と、その時拾った五円玉今も持ってるんです。
由結:わっ!これはご著書の”天国と地獄を見た男~炎~”と言うこのバイブルですよね。ここに貼っているのですね。
五十嵐:もう私の戒めの五円なんです。
由結:それでその裏表紙の所に五円玉、確かに貼ってますけど、その時の五円玉ですかね?
五十嵐:その時の五円玉。
由結:うわ!凄い。何かパワーがありそうです。
五十嵐:プラス5ですからね。
由結:そうですよね!
五十嵐:このマイナス100億とプラス5の大きさは計り知れないエネルギーなんですよ。だから人生は大丈夫と。どんなことがあっても大丈夫と言う確信もちましたね。
由結:素晴らしい!それだけのことを積み上げて成し遂げたことがあるからこそのお言葉と感じます。
五十嵐:そうですね。どこかに自信があるみたいなね。だから”これからはもっと人の為に自分の失敗を人の為に活かそう、生きよう”と言う。そんなことで”五十嵐塾”と言うのを作って。
由結:どんな方が学びに来られるのですか?
五十嵐:これは経営者ばっかりです。それから、これから経営者になりたい人。
由結:あっ、じゃあ若者もいらっしゃるんですか。
五十嵐:そうです。若者が多いですね。だから”成功するセオリー”とか”失敗するセオリー”、いっぱいあるわけですよ。だからこういったものを相手に応じてやっていると。
由結:なるほど。相手に応じて。
五十嵐:相手に応じて、処方箋が変わるわけ。
由結:なるほど。ちょっとお話は戻るのですけど、アイワールドさんと言えば、実際にその店舗で様々なイベントを考えられたり、本当に皆さんが喜ぶ、毎週楽しみに行きたくなるようなものを考えて実施していたと言う印象なのですけど、それは五十嵐さんが考えていらっしゃったのですか?
五十嵐:そうですね。商売と言うのはまず”品揃え”だと思うのね。”品揃え”が一番です。品揃えが悪い所は誰も行きません。そして次にやはり”企画”だと思うんです。その時に応じた色んな企画を出していく。これが凄い大事。そして”安さ”、それから”サービス”と。この四つが全ての全てだと思うので、その企画の大事さと言うのを私は感じていました。これまさしく”顧客に寄り添う”と言うことで色んなアイディアを出して…。
由結:その企画を出す為のセオリーはあるのですか?それとも閃きなのですか?
五十嵐:”閃きは神のささやき”と言う言葉があるんですよ。やたら”閃き”はこないんですね。本気じゃないと。
由結:あっ、なるほど!そうなんですね。
五十嵐:だから「アイディアが出ない」「私あんまりアイデアが出ないんだ」と、「あんまり閃めかないんだ」と言う人は本気じゃない」と俺は言いたくなる。本気になれば必ずアイディアは出ると言うふうに思うから。
由結:どなたにでも訪れる・・・ということなんですね。
五十嵐:誰でも。誰でも凄い力持ってるんですよ。”誠にも人間の内には大宇宙を作ったと同じ巨大なる力が宿っており、ひとたびその巨大なる力に目覚め、人間の弱小劣等感・罪悪意識による自縄自縛を取り去るとき人間は今まで考えていた力とは比べ物にならないほどの巨大なる力を発揮することができる”と。これ先人が言ってるんですよ。
由結:そうなんですね。”小宇宙”と言うか。
五十嵐:”内なる力”がね。だってこの宇宙を作ったと同じ力を自分の持ってると言うね。その噴出口に自分はいると言う。
由結:あー、なるほど。噴出口なのですね。
五十嵐:噴出口なんですよ。それを、蛇口をたらたらと出している人もいるし、いっぱいひねってブワーッと出してる人もいるし。だから命がけと言う。
由結:そうなんですね。それはやはり注ぐ量が多ければ多いほど開けばいいのですね。
五十嵐:開けばいいんです。どんどん出てくるから。水源地には水は山ほどあるから。でもチョロチョロ出すのも人生だし、だから思い切って生きろ。生きるとは何かといったら”生き生きと生きる”ことであって。もっと言えば”生き生きと生きまくる”と言う。”生きまくらなければ”!
由結:生きまくらなければいけない。
五十嵐:そう。だから”狂え”と言うこと。
由結:淡々と生きていくのではなくて、”生きまくる”と言うことなのですね。
五十嵐:そう。成功と言うセオリーに行くならばね。何をもって成功とするかと言うのもあるから、最終的に本当の成功と言うのは”人間としての成功・人生としての成功”なんだけどね。でもやはり本気でやったことない人は、成功のセの字も見えないと思う。だから松下幸之助は”「蕎麦屋をやっても日本一になれた」”と言ってるよね。そういう”気合”ですよね。
由結:そういうことなのですね。それはお相手を見ると大体透けて見えてしまうと言うかですかね?
五十嵐:そうです。
由結:なるほど。重い言葉です。
五十嵐:それでその響きが相手に伝わって。世の中は協力者で溢れてるんですね。ところが協力してもらえないと言うことは、自分が走ってないからなんです。これ私”人間磁石”と言ってるんだけどね。やっぱり自分が「本当にこれやりたい!」と思った時に必ず引きつけてくるんです、協力者に。
由結:きっと今までも沢山の引き寄せがあったのでしょうね。
五十嵐:いつもそれです。
由結:そこには”本気がある”と言うことなのですね.
五十嵐:そう、”本気がある”。”狂う”と言うことです。”生きまくる”と言う。
由結:凄くエネルギーを頂きました。
五十嵐:そうそう。誰でもできると言うね。
由結:特別なかただけなのかなと思っていたらそうじゃないんですね。
五十嵐:じゃないんです。絶対そうじゃないんです。
由結:じゃあそこには”生きまくるんだ”と言う風に決めると言うことでしょうかね。
五十嵐:決めると言うことです。あるいは”自分がやりたいことを決める”。”何の為に、どこに向かって、何をするか”。これが明確じゃないとどうにもならない。それでそういうことをこの”天国と地獄を見た男”には書いてあるし。
由結:はい。そうですね。と言うことで番組からですね、五十嵐さんからプレゼントがございまして、このご本を頂けるのですが?
五十嵐:はい。いいですよ。
由結:はい。ではこの”天国と地獄を見た男~炎~”、アイワールド創業者五十嵐由人さんからプレゼントです。5冊と言うことでラジオをお聞きの皆様、是非ご応募なさってください。リクエスト・メッセージをお待ちしています。そして、20名のかたには元気の出るCD、そして今からこのCDの中で2曲目に入っております”世界平和音頭”をお届けします。
五十嵐:新曲です。
由結:新曲です。ではこの音楽を聴きながらお別れしましょう。
五十嵐:「オリンピック音頭」です。
プロフィール |
ダイクマに入社後、日本におけるディスカウントデパート事業を手掛け、第三の流通革命児としてアイワールドを設立。時代の寵児として活躍した。 |