西島数博さん プリンシパルダンサー「ダンス界にイノベーションを」
2019年8月1日放送
プリンシパルダンサー 西島数博さん(1)
2019年8月8日放送
プリンシパルダンサー 西島数博さん(2)
銀座ロイヤルサロン1週目
由結:それでは本日の素敵なゲストをご紹介致します。プリンシパルダンサー・西島数博さん。そしてジャパン・ダンス・イノベーション制作担当の株式会社オフィステイルウインド代表取締役の内田洋一さんです。よろしくお願い致します。
西島:よろしくお願いします。
内田:よろしくお願い致します。
由結:お二人にお会いできるのを楽しみにしていたのですけれども。
西島:ありがとうございます。
由結:はい。まず西島さん、皆さんご存知だと思うのですけれども、プリンシパルダンサーとして国内外で本当に世界的にも注目されているダンサーでいらっしゃり、また様々な舞台も制作なさり、監督もなさっていると言う素晴らしいかたです。内田さんはこの西島さんが主催のジャパン・ダンス・イノベーションの制作担当をなさっている、ということですね。
内田:そうですね、はい。今から5年程前からいくつかの舞台の制作に携わらせて頂いておりまして、6年前に初めて西島さんの舞台を観て感動しまして、すぐ自分でもお手伝いしたいと言うことで早5年以上になっております。
西島:はい。
由結:えぇ。そうですか。
西島:もう5年ですもんね。
内田:もう5年ですね。
西島:早いですよね。
内田:はい。
由結:いままでに様々な舞台を手掛けられたと思うのですけれども、印象に残ってる舞台などはおありなのですか?
西島:その時の内田さんが観てくださった舞台と言うのは、バレエ・ガラでバレエ以外にも色んなジャンルのダンサー達が出演して、本当にエンターテイメントに近い公演を作らせて頂いていたんですね。なので、バレエダンサーの横でストリートダンスがあったりとか、社交ダンスがあったりとかタップダンス・ジャズ。もうあらゆるダンサー達100名ぐらいの出演者がいたんですよ。その舞台を観てくださって、大ホールだったんですけども。それで終わってすぐに「次何か一緒にやりましょう」と言うことでお話頂いたんです。
由結:そうですか!今お聞きしただけでも100人ものかたが集ったって。
西島:そうなんですよ。その時は凄かったですね。100人のダンサー。
由結:どんな感じだったのでしょうか?
西島:トップダンサーの皆さんから、オーディションで集めたダンサー達まで。それからあらゆるジャンルのダンサー達なのですけれども。その融合と言うのは、勿論自分も観たことのない世界を作ろうとしているので、それはそれはもう僕も色んな想いがそこには詰まっていたのですけれども、楽屋裏ですよね。まず楽屋が足りない。
由結:あっ、確かに!そうでしょうね!
西島:はい。廊下で右往左往。「お久しぶりー!」と言う人達も右往左往いたり、先輩後輩もご挨拶沢山とかと言う感じで、何か一つのお祭り、ダンス祭りじゃないですけど、何かそういった裏側サイドも凄いし。それでお客様達も色んなジャンルのファンの皆様。
バレエが大好きな人達ももちろん観に来る。ジャズやタップや社交ダンスのお客様も観に来るので、お客さんの層ももの凄い広いと言う。
由結:あはは(笑)そうでしょうね。もう幅広い方々が。
西島:そうですね。もう本当にお祭り騒ぎな公演をやらせて頂きました。
由結:へー!凄いですね!観に来たかたもエネルギーを沢山頂いたのではないかなと思いますけど。
西島:そうですね。きっとそうだと思います。
由結:私も舞台拝見させて頂いて、凄くあったかい舞台だなと思ったんですね。
西島:ありがとうございます。
由結:はい。出演者のかたがたの団結している感じと言うか、コミュニケーションが凄く取れているんだろうなと想像できたのですけれども。
西島:そうですね。やっぱり基本的に”あったかい空気の中で稽古をやってきて、それが舞台に繋がってお客さんに伝えられる”と言うものを目標として毎回作っているので、やっぱり最後にカーテンコールでお客様から拍手・声援を頂いた時に「あー、やって良かったな」と。「これお客さんにちゃんと伝わったな」と言うのが分かる瞬間なんですよ。だから最終的にそこ、その時間、その瞬間をもらえた時の幸せ感と言うのは、もう凄く充実してますね。
由結:あー、やっぱりねー。
西島:うん。やっぱり出演者も一人一人が同じ気持ちになっていないと、そういうものと言うのは伝わりにくいものなので。でもキャスティングの時点で大体僕は見えてますね。ダンサーと言えども人間性が一人一人違うわけで、それで僕がこういうダンサー好きだなと思う人達が集まってくれていると思うんです。それでその人達と一緒に、共にする幸せ感の所から始まり、一緒にクリエーションを繋げていって、会場の空気感までと言う。その時間と言うのはやっぱり自分にとってとっても幸せな時間だし、それで皆の笑顔の中で終われると言うのはとても幸せだなと毎回思ってます。
由結:皆さんが自然に本当スタンディングオベーションの嵐と言うか渦になっていて。
西島:いや、本当ですね!この前の舞台は本当に”白鳥の湖”の現代版でコラボレーションさせて頂いた舞台けれども。そうですね、お客さんの熱さと舞台の上の熱さが同じぐらいで終わったなと言う気はしました。
由結:いや、本当にそうですよね。何か同じ温泉に入ってると言うかね。
西島:同じ温泉、そうですね。
由結:そのような感じでしたね。
西島:心地よかったと思います。はい。
由結:そして先程もお話ありましたけれども、やはりバレエとストリートダンスと言う他のダンスとの融合があったと思うのですけども、そういうことも沢山手掛けていらっしゃるわけですよね?
西島:そうです。はい。元々僕はクラシックバレエでずっとやってきたわけですけれども、”クリエーションする”と言うことが自分の目的で始まったことがあったので「いつかはそういう立場になろう」と思って作り始めて。それでどれだけの作品作ったかと言うと分からないぐらい作ってきたと思うのですが、やっぱり常にそうですね。その”熱さ”と”一人一人のモチベーション”を持ち上げながら作っていくと言うの。そこがやっぱり自分やっていて一番醍醐味だったりして。やっぱり異ジャンルのダンサーと言うのはそれぞれやってきた過程が違うわけじゃないですか。それで元々プロフェッショナルと言う所でキャスティングしているので、僕の中ではできて当たり前の部分があるんですよ。じゃなかったらその人をキャスティングしていないので。その人はでき上がった存在であって、プロとしてここまでは絶対に表現してくれると言う部分があるんですよ。なのでそのプラスαを色付けすると言うのが僕の演出の役割だと思っているんですね。なのである程度はもうキャスティングの時点で80%ぐらいかな?僕の中ではね。もう頭の中で理想ができ上がっていて、それを現実にしてもらうだけで。
由結:あー、そうなんですね!じゃあ西島さんは常に演出のことだったり、ダンスのことが頭の中にあるのですか?
西島:そうですね。常にそういうのは降ってきますね。色んな時に降ってきますし、色んな表現のものを観に行くこともあります。
由結:例えば?
西島:音楽もそうだし、俳優さんの舞台、ミュージカルから何でもとにかく伝統芸能のものであったりとか、スポーツ観戦ももちろん含めてですね。色んなものを観に行った時に初めてイメージが膨らむと言うこともあるので。ボクシングを拝見させて頂いたことがあるのですけども、結構前のほうで。その時にやっぱりもの凄く熱くなるんですよ。その熱さはちょっとダンスの熱さに似ている部分があって、観てる側がこれだけ自分が戦ってるような気分と言うか、踊っているような気持ちにさせなきゃいけない表現力と言うのは凄く大事なんだなと。スポーツと似ているぐらいの熱さが必要なんだなと言うのは。ワクワクしながら自分がなった時に思いましたね。
由結:そうなんですね。
西島:このワクワク感は絶対ダンスを観てもらってる時にも必要だし、と思いました。
由結:あー、そうですね。観客のかたもそういう意識で観ていると結構筋トレになったりするらしいですよね。体一緒に動かして。
西島:あーなるほど。流石ですね。ありがとうございます。
由結:この間の舞台拝見していて、観ている方も熱くなってきました。
西島:いや、そうですよね。自分が踊っているような気持ちで、最後帰る時は背筋がピッと伸びるような帰りかたになると。
由結:そうですね。それで本当に舞台終わられて本当に先程まで舞台に立っていらっしゃったのに、サッと帰りのロビーの所に来てくださって、ご挨拶してくださってて「うわー、凄い素敵だな!」と思ったのですけれども。
西島:はい。やっぱり嬉しいですね。沢山観に来て頂いて。なので、直接感動した気持ちとか、そういうのをお聞きしたいなと思いますし。
由結:なるほど。そういう西島さんをずっと見ていらっしゃるわけなのですけど、内田さん如何ですか?
内田:いや、本当に舞台の時と普段の時が、もう本当にスイッチが切り替わる。
西島:そうですね。プライベートもお食事したりお酒飲んだりする時間もご一緒していますから。
内田:はい。
由結:へー!普段は随分違うのですか?
内田:いや、普段も基本人柄は本当にサービス精神が旺盛で、誰に対してもフラットな接しかたをされるかたなので、素晴らしいかたなのですよ。
西島:楽しい時間ありますね!
内田:コメディータッチな場面があったり。
西島:九州男児なので、お酒が大好きなんですよ。
由結:なるほど。
西島:別に暴れるとかそういうことはないですけども、楽しいお酒の時間ありますね。結構あるよね。
内田:あります。
由結:あっ、じゃあお酒も結構強かったりされる?
西島:強いですね。
由結:あーそうなんですね。
内田:もの凄く強いです。
由結:そうですか。色々バラしちゃって(笑)。楽しいお酒はいいですよね。
内田:凄く楽しいお酒です。
西島:そうですね。結構お話が膨らむんですよね。それで結局他愛もない会話なのですけども、全員が大爆笑してると言う。そういう感じですよね。
内田:そういう感じです。
由結:へー!楽しそうですね。
西島:そうなんですよ。
内田:はい。しかもどんどん朝方になると元気になってくる。
由結:へー!凄い!そうなんですか!
内田:はい。
西島:そうかもしれないですね。カラオケに行くこともあって、別に凄く歌だけを歌ってるわけじゃないんですよ。カラオケの中にいるだけでも凄い盛り上がってたりするんですよね。
由結:あっ、そうなんですか。そういう過ごしたかたなんだろうかと今想像したのですけど。
西島:もちろん歌って踊ったりとかするんですよ?するんですけども、もうお喋りがとまらなくなっちゃって。
由結:んー!なるほど。そうなんですね。
西島:そうですね。ずっとふざけた会話をしたり。
由結:ねー。でも何かお聞きしたらやっぱりリハーサルの時からもそうですけど、稽古中も本当に笑いが絶えないと言うか。
内田:そうですね。どちらかと言うとそうですね。
西島:そうですね。緊張感のある作品だったりとか演目とか表現が緊張しないと出てこないものだったりするので、もちろんスイッチ入れれば皆さんプロの方々はすぐに表現できるわけですけども、やっぱりその緊張感は張りつめてると疲れてしまって、一番大事な時に出せなかったら意味がないじゃないですか。
由結:あー、そうですね。
西島:だから稽古と言うのは、そもそも稽古だと思っているんですよ。
由結:本番じゃないぞ、と。
西島:本番じゃなくて、稽古なので段取りを確認すると言うことだったりとか。「稽古から緊張しまくってたら本番どうするの?」と僕は思うので、そこまでの100%の緊張感と言うのは本番に取っておけばいいと思ってます。それはプロだからこそだと思うんですね。
由結:あー、なるほどね。そういう配分が大事なのですね。
西島:はい。だと思うので、極力”楽しい稽古場が基本”になっていて笑いの絶えない。
由結:基本と言うことですね。何か楽しそう、ちょっと覗きに行きたいなと思いましたけど。
西島:是非いらしてください。
内田:本当に楽しいです。
由結:さぁそんな楽しいお稽古もされているのですけれども、ご公演がありまして、9月ですよね?これ連続であるのですけれども、まず9月1日ですね飯能市の市民会館・大ホールで行われます、これが”挑戦者達の華麗なる祭典・SPECIALDANCEGALA”が行われます。これはどんな舞台になりそうでしょうか?
西島:はい。私バレエダンサーと、そしてブレーキングですね。ブレイクダンサーとタップダンサーも出演されていますので、コラボレーションのシーンももちろん沢山ありますし、ヒューマンビートボックスと言うのは分かります?マイクで音を表現する。
由結:あっ、今やろうとしてできませんでした。
西島:そうですよ。難しいですよね。中々ね。そういう、あと歌もありますし、幅広いエンターテイメントをミックスでご覧頂こうと。
由結:うわー!楽しみですね。
西島:中々ないエンターテイメントの一つになるんではないかと思いますので。
内田:映像もありますね。
西島:そうですね。映像もバックに。背景に映像があったりとか。
由結:わぁ、素晴らしいですね。
西島:そうですね。色んな見せかたで表現していこうと思っているので、是非ともこの”ダンス祭り”みたいな状態ですね。特別なダンス祭りみたいなものを飯能市のほうでやらせて頂きますので是非とも観て頂きたいな思っております。
由結:楽しみになさってください。こちらはお申し込みは株式会社オフィステイルウインドさんのほうでよろしいですね。
内田:はい。チケットはチケットぴあさんとe+(イープラス)さんのほうでも発売しておりますので、是非お問い合わせください。
由結:はい。そして続きまして9月4日ですね。
内田:4日ですね。
由結:はい。こちらはどんなイベントになりますか?
西島:”SUPERFRIENDS”と言う新しい企画なのですけれども、去年に東京のほうでも実験的にやらせて頂いた”SUPERFRIENDS”と言う企画でですね、”LEVELVETSの日野真一郎
くん”と僕がメインをやりますが、ソングアンドダンスなんですね。歌とダンスで綴るコンサート形式になっております。”THENIGHTofSESSION”と言うタイトルでですね、これは歌、そしてミュージシャンも”島田歌穂さんと川井郁子さん”とと言う、もう本当に幅広い方々とのセッションになっておりますので、またこれも新しいチャレンジの舞台になると思います。
由結:はい。是非楽しみになさってください。
西島:実はこれツアーなんです。
由結:そうなんですね。5日と6日にもございます。場所が変わりますね。
西島:そうなんです。4日に神戸、5日に北九州、6日に僕の宮崎、僕の地元です。僕の地元の宮崎でも上演させて頂きます。
由結:はい!素晴らしいツアーになると思いますので、皆さんご期待ください。それでは来週も西島さんと内田さんにご登場頂きたいと思っておりますので、楽しみにお待ちしております。
西島:ありがとうございます。
由結:ありがとうございます。
内田:ありがとうございました。
銀座ロイヤルサロン2週目
由結:さぁ本日の素敵なゲストをご紹介致します。プリンシパルダンサー・西島数博さん。そしてジャパン・ダンス・イノベーション制作担当、株式会社オフィステイルウインドの代表取締役・内田洋一さんです。よろしくお願い致します。
西島:よろしくお願い致します。
内田:よろしくお願い致します。
由結:はい。二週目ご登場頂いております。
由結:ありがとうございます。今日もですね、引き続きお話を伺っていきたいと思うのですが、今ちょっとご紹介した”ジャパン・ダンス・イノベーション”、これを西島さんが主催なさっているわけなのですが、これはどういう団体なのですか?
西島:はい。そうですね、僕がクラシックバレエでずっと長くやってきまして、それでクラシックバレエのお客様と言うのが固定のお客様がもの凄く多いんですよね。バレエファンの皆さんがやっぱり観てくださる。「でもそれをどうにかしてもっと幅広く色んなかたに観てもらえるように、どうしたらいいのかな?」と言う所から、まずは内容ですね。内容を”クラシックバレエだけに限らず、色んなジャンルのダンサー達を取り入れて、色んなジャンルのお客様を観に来てもらえるように”。そういった企画を作りたいなと言う所から始まりました。なので、もちろん芸術文化の活動ではありますが、エンターテイメント性を主体とした舞台になっていくと、もっと気軽に足を運んでくれるのかなと思ったんです。
よく言われるのが、「クラシックバレエとかオペラとかは敷居が高すぎてどうやって観に行っていいのかわからない」「何着て行ったらいいの?」とか「そういうのを観に行くような生活はしていないので」とか仰るかたがいるのですけれども、とてもとても普通にコンサートライブとかを観に行くのと同じような感覚で全然大丈夫なんですよね。なのですけども、何となく出ていきにくい場所。
由結:何かちょっと構えちゃう感じありますね。
西島:うん。と言うふうに言われることが多いんです。でも例えばブレイクダンスだったりとかストリートダンスだったら、「ちょっと大丈夫なのかな?」と言う。
由結:ちょっとね、力を抜いて行ける感じが。
西島:うんうん。「もしかしたらそういう融合であれば観に行きやすいのかな?」と言うふうにフライヤーを見た時に思ってもらえる。そのバレリーナと白タイツの王子様がこうやって踊ってるのだけを観ると、どうしても何か「んー、ちょっと僕は観に行けないかな?」と思う人が、ストリートダンスなら「えい!イェイ!」と言うポーズしているようなフライヤーでメインビジュアルであったら「おっ、ちょっとこれだったら僕も行ってもいいかな?」とか「私もこれだったら行きやすいわ」とか思ってくれるのかなと言う所から、”ジャパン・ダンス・イノベーション”と言う”イノベーション”を。
由結:あっ、イノベーションなんですね。
西島:”ダンス界にイノベーションを”と言う所から始まりました。
由結:へー!それで実際にファン層と言うか、色んなかたが。
西島:変わったと思います。
由結:あー、そうなんですね。
西島:はい。それは舞台に限らず、色んな例えばホテルだったりとかイベント会場だったりとか屋外だったりとか、色んな所で企画させて頂きながら、お客さんの層を広げると言う所もあります。
由結:なるほど。場所もそうなのですね。一定じゃないのですね。
西島:そうですね。”劇場に限らず”と言う所で。
由結:内田さんは如何ですか?ずっとお仕事として関わっていらっしゃるわけですけれども、全て素晴らしい舞台だと思うのですが、どんなふうに感じていらっしゃいますか?
内田:そうですね。まず最初に異ジャンルのダンサーの皆さんとコラボレーションすると言う舞台を初めて6年前に私が拝見することがありまして、そういう舞台を観たことが今まで無かったものですから、衝撃を受けました。もう本当にエネルギッシュでエンターテイメント性が高くて、どんなジャンルのかたでも楽しめる舞台であったわけなのですね。それで自分がその仕事を是非手伝わせてほしいと言うことで、ホテルを貸し切りにしてそこで新しいクリエーションを作って頂いたりとか。あるいは2万5千トンの船を貸切った中でお客さんの為だけにジャパン・ダンス・イノベーションとして舞台を作って頂いたりとか。
由結:わー!凄いですね!
内田:イタリアの貴族の。
西島:あっ、そうですね。
由結:貴族?
内田:はい。貴族の御屋敷でですね、作らせて頂いたりとか。
西島:あっ、そうですね。パフォーマンスをまず上演したり。
内田:はい。させて頂いたり。
由結:えー!そうですか!中々行くこともできない場所を、あえて貸切って、そこで行う。きっと想像を越えた感動があったんだろうなと思うのですが。
内田:そうですね。僕はずっと旅行会社に勤めておりましたので、どうしても「旅行と西島さんの新しいクリエーションを掛け合わせたらどんなに面白いか」と言うイメージがありまして、これからもどんどんそういった所を西島さんにお願いしていきたいなと思っております。
西島:はい、是非とも!
由結:あーそうなんですね!西島さんの中では何か「こういう感じで今後やっていこう」みたいなイメージがまた降ってきたりしているのでしょうか?
西島:いやー、もちろんそれは限りなく出てきますね。
由結:あー、そうですか。
西島:うん。海外を含めてしまうと。いやもう、例えば「ギリシャのパルテノン神殿の中で何かできるんじゃないか」とかそういう所まで。あと「日本の中であったら金閣寺をバックに何かできないか」とか。何かどんどん出てくるんですよ。
由結:なるほど。ちょっと普通だと思い付かないようなことも。でも実現。多分イメージの中でも実現してしまうのでしょうね、きっと。
西島:そうですね。やっぱりイメージしたことを形にすると言うが僕のできる演出のやりかたなのですけれども。可能性は本当にどんどん広がっていますね。今現在。
由結:わぁ!素晴らしい!
西島:必ず「こうなれたらいいな」と言うことが現実的に叶ってきている部分が多くてですね。例えば「こういうアーティストに会って、こういうクリエーションしたいな」と思うことが形になってきているのですね。なので、意外とそれが自信に繋がっていたりとかモチベーションのアップになりますので、多分これからも同じ方向性で繋げてやっていくんであろう所ですね。
由結:うわー!何か聞いてるだけでもワクワクしますね。
西島:そうですね。自分がやっぱりワクワクしたくてやっていることありますし、それが周りの人達も含めて一緒にドキドキワクワクしてもらえるのであればとても嬉しいです。
由結:そうですねー。もっと昔幼かった頃と言うかですね、西島さんって幼少時からそういう感じなのですか?
西島:そうですね。家庭環境がバレエスタジオであったりとか、ダンススタジオの中で育ったので。それで両親がダンサーなんですね。それでダンサーとして色々振付をしたりとか指導したりとか自分達が姿を観ながら子どもの頃の生活だったんですね。となるとやっぱり必然的に「自分だったらどういうものを作ろうか」とか「どういう振付にしようか」とか。
由結:あっ、もう既にそういう目線なのですね。
西島:と言うのを結構小さい時から考えてましたね。今思えば。
由結:はー!そうですか!3歳からもうアレですよね?
西島:3歳から初舞台です。
由結:初舞台。凄いことですね、内田さん。
内田:凄いですね。3歳の頃って記憶にないですので。
由結:あっ、そうですよね。確かに!
内田:はい。
由結:普通の多くのかたは無いと言いますよね。
内田:ないです。
西島:そうですね、きっとそうだと思いますけども。
由結:じゃあ、その頃からダンサーとしてだけではなく、全部を演出してみたりだとか、引いて見るみたいな。
西島:うん。何かある意味小学生の時から、何か「振付をしたい」と言う欲はありました。
由結:あー、そうなんですね!
西島:だいぶ小さいですよね、小学生って。10歳とか7歳とかそのぐらい。
由結:そうですよね。いやー、何か中々その頃はまだ型をを覚えるとか、何かそういうことはしそうですけど。もう発想がそこにあったのですね。
西島:想像力と言うのかな?そういうのが凄く出てきてたので。例えば学校でお楽しみ会とか班に分かれて何かを発表する時とか。そういう時とかはもう「こんなのやりたい」みたいなことを言ってましたよ。
由結:へー!凄いですね!何かリーダーシップも昔からすごくあったのでしょうね。
西島:そういうことが。自分で「皆、俺についてこい!」と言うタイプではないのですけども、気が付いたら親分肌になっていることが多くて。
由結:皆さんに頼られるんですね。
西島:何故かそうですね。そうなってるんですよね。
由結:やっぱりそうなんですね。現場でも。
内田:はい。もう西島さんの周りは自然に人が集まって、いつも楽しい笑いとかですね。
西島:何か、でも「俺についてこい」と言うタイプじゃないですよね?
内田:あっ、それはないですね。
由結:え、そうなんですか。
内田:そういうディレクションは全く無いんですね。
由結:皆さんが自然に集まって。
内田:集まると面白いことになるような気がする。実際に面白い、楽しいと言う感じですね。
由結:そうですよね。多分それがやはり舞台の中でファンのかたにも浸透しているのでしょうね。何か丸い空気が舞台の中である感じがするんですけど。
西島:うんうんうんうん。それは自分が目指している所かな?自然派でありたいので、「これでもか」とか「俺についてこい」とか、そういうことじゃなくて、何かとにかくナチュラルにどれだけ勧められるかと言うのかなと思います。
由結:あぁー、いいですね。
内田:そうですね。本当に全く気負っている感じとか何か無理やりやってる感じが全く西島さんの場合は。舞台でもそうですし、実際普段一緒に色んな生活させて頂く中でも全くありませんので。
由結:ないのですね。
内田:はい。でも一緒にいると何か楽しい感じがいつも漂っている。
由結:そうですよね。
西島:そうですね。メンバーが、僕がキャスティングしたメンバーなので、やっぱり同じニュアンスと言うか。そういう部分を持っている仲間達が集まっているような気がしますし。
由結:なるほど。何か相乗効果で良いものが常に生まれているのですね。
西島:そうですね。
由結:緊張はされないのですか?
西島:いや。緊張は”しなきゃいけない”と思っているんですよ。
由結:え、そうなんですか?
西島:そう!舞台に慣れている部分と言うのももちろんあるじゃないですか。もう3歳の時から何十何年もね。舞台に毎年出てるわけですから。となると、ある意味劇場自体に慣れてしまっている部分がありますし、お客様の前に立つと言うことも慣れている部分はあると思うんですね。ただ作品とか役柄によっては緊張感が必要なシーンもありますので、そこはもう”自分で緊張の部分に持っていく”。自分を狭い隙間に持って行って綱渡りのような、1ミリでも失敗したら全部終わりと言う。
由結:凄い!そこまで追い詰めてしまうのですね。
西島:そうですね。一番の緊張感の高い高い所まで持って行く時もあります。
由結:へえ!
西島:あります、あります。
由結:何か聞いてるだけで緊張してきましたけれども。でもそういうものがあるんですね。プロとしてのと言うか。
西島:ありますね。そういう部分もストイックな部分ももちろんなきゃいけないですし。
由結:そうですね。
西島:はい。
由結:なるほど。それであの素晴らしい完成された舞台ができ上がっていると言うことだと思いますが、実はまた舞台が9月にまたありますよね
西島:ありますね。
由結:はい。まずこちらが9月1日なのですが、こちらはどんな舞台でしょうか?
西島:はい。これもですね、色んなジャンルのダンサー達と一緒に作る舞台なのですけれども、”SPECIALDANCEGALA”と言いまして、これはコンサート形式で色んな得意な踊りを観てもらう。そして歌もあって、それでもちろん楽しいトークコーナーもあったりして。あとヒューマンビートボックスと言う、マイクで音を表現するアーティストも出てきますし、タップダンスもあってクラシックバレエもあって、かなりエンターテインメントとしてはお得感のある舞台になると思います。
由結:なるほど。これを観たら一気に色んなものが観れちゃいますよと言う。
西島:そうですね。ダンス界が見えてくるみたいな。しかも生演奏もありますので。
由結:へー!豪華ですね!
西島:かなりこれは特別感満載の舞台になっていますので是非ともお見逃しなく!と言う所です。
由結:会場が飯能市市民会館大ホールですね。9月1日の15時半オープン。スタートが16時半と言うことですので、是非皆様チェックなさってみてください。
内田:あと飯能市と言う場所が”ムーミンバレーパーク”と言うフィンランド以外には初めてムーミンのテーマパークができた町でございまして。
西島:今年話題ですよね。
由結:素敵ですね。
内田:はい。飯能駅ですね。東京の池袋駅から40分ほどで、そんなに遠い所ではないので是非合わせて、
西島:はい!
由結:わー、いいですね!
内田:はい、楽しい。
由結:何かフィンランドも今150周年とかのやってますものね。
内田:そうです、そうです。はい。そうですね。
由結:わー!楽しみですね。
内田:是非。
由結:はい。そして9月4日から始まりますけれども、こちらが。
西島:ツアーです。一応回りますが、4日が神戸、それで5日が北九州、6日が宮崎県と言うことでですね”SUPERFRIENDS THENIGHTofSESSION ーSONG&DANCEー”と言うタイトルで上演させて頂きます。これは”歌とダンス”がメインになっておりまして、LEVELVETSと言う大人気のグループ、男性ボーカルグループなのですけども、そこから日野真一郎君に出て頂きまして、僕とメインを務めさせて頂きます。それでゲストにですね、なんと女優で歌手の島田歌穂さん。
由結:わぁ!凄い!
西島:はい。いらっしゃいます。そしてバイオリニストの川井郁子さん、いらっしゃいます。
由結:わぁー!豪華な出演陣ですね!
西島:そうですね。なのでこちらもまた中々贅沢な舞台になると思うので、是非ともお見逃しなくと言うことです。
由結:はい。そうですね。はい、皆様是非チェックをなさってみてください!さあそれでは西島さん、内田さん、本当に二週に渡りましてありがとうございました。
西島:こちらこそありがとうございました。
内田:ありがとうございました。
プロフィール |
3歳より宮崎の伊達バレエスクールにてバレエを学ぶ。フランスの国際コンクール第1位受賞後、パリを拠点に国際的に活躍。帰国後、スターダンサーズバレエ団にて様々な作品で主演。新国立劇場バレエ団や日本バレエ協会にゲスト主演の他、テレビドラマ「池袋ウエストゲートパーク」出演から各メディアに注目され芸能活動もスタート。ミュージカルやダンスエンターテイメントに出演し振付も担当する等、多くの舞台のキャリアを持つ。現在は、JDIジャパンダンスイノベーション代表となり、新国立劇場にて音楽劇「ドラマティック古事記」やストリートダンスとコラボした白鳥の湖「SUPER SWAN」等、様々なアーティストとのコラボレーションを中心に活躍中。 |