レバノン「ベイルートへの祈り」- 能公演とチャリティーディナー
2020年10月4日、東京渋谷のセルリアンタワー東急ホテルにて、レバノン「ベイルートへの祈り」- 能公演とチャリティーディナーが開催されました。
2020年8月4日、レバノンの首都ベイルート市で大規模爆発が起こり、220人以上の死者、6,000人以上の負傷者及び30万人程の避難者や4万棟以上の建物への被害につながったと報告されています。
このような状況の中、ベイルートの1日も早い復興を願い、また、日本とレバノンがさらに絆を深める架け橋となるよう祈念され、能公演とチャリティーディナーが開かれました。
高円宮妃久子殿下、駐日レバノン大使 二ダル・ヤヒヤー閣下もご臨席なさいました。
Photo by David Schneider
文化庁 次長 今里譲様
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常味裕司氏によるウード演奏
※ウードとは…アラブ諸国で用いられる撥弦楽器。アラブ音楽の基礎となる楽器で、数本の弦を鳥の羽根の軸で作ったばちではじいて奏する。ヨーロッパのリュートの祖型で、中国・日本の琵琶と同起源の楽器。
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重要無形文化財総合指定保持者 能楽師囃子方大倉流大鼓 日本遺産大使 大倉正之助先生による大鼓とウードの共演
能楽・半能「石橋」
前半は寂照法師という僧が中国の清涼山に到着し、谷間に架かる橋を渡ろうとするところから始まります。
“日本からベイルートへ渡す”と言う想いで選曲されたそうです。
シテ獅子 梅若猶彦先生、大鼓 大倉正之助先生はじめ素晴らしい先生方がご出演なさいました。
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第2部は「チャリティーディナー」
レバノンの歴史や文化の映像展示で、レバノンの概要を知ることができました。
レバノン料理とワインを楽しませていただきました。
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その他素晴らしい余興やチャリティーオークションも行れました。
今回の収益金は公益社団法人日本ユネスコ協会連盟に貴呈されるそうです。
温かいおもてなしをいただいた、大倉正之助先生、奥様、梅若猶彦先生と梅若先生の奥様であり、『レバノンから来た能楽師の妻』の著者・能楽プロデューサーでいらっしゃる梅若マドレーヌ様はじめ、ご関係者の皆様に深く御礼申し上げます。有難うございました。
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ベイルートの1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
(文・ユウキアユミワールドアカデミー 校長
パーソナリティ 由結あゆ美)
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