高世麻央さん OSK日本歌劇団 前 男役 トップスター「新たな挑戦」
2019年5月9日放送
OSK日本歌劇団 前 男役 トップスター 高世麻央さん(1)
2019年5月16日放送
OSK日本歌劇団 前 男役 トップスター 高世麻央さん(2)
銀座ロイヤルサロン1週目
由結:さぁ、それでは本日の素敵なゲストご紹介いたします。リスナーの皆さんは”レビューショー”をご覧になったことはありますでしょうか?OSK日本歌劇団と言えばレビューの最後にピンクの傘を回しながらテーマソング”桜咲く国”を歌うのが定番ですよね。さぁ、本日のゲストは”OSK日本歌劇団の前男役トップスター”の高世麻央さんです。よろしくお願い致します。
高世:よろしくお願い致します。
由結:はい、登場した瞬間からオーラが違うと言う感じですね!高世さんに今日はこのレビューショーやこれまでのご経験など沢山伺っていきたいと思っております。私今日初めてお会いした時に高世さんと言えばやはり”男役”としてステージに立っているイメージがあったのですけれども、凄く女性らしい、素敵なお洋服をお召しですね!
高世:嬉しいです。ありがとうございます。昨年7月にOSK日本歌劇団を卒業させて頂きまして、今はまた新たな道を歩んでいる所でございますので。男役からは少し雰囲気も違って。
由結:えぇ。やはり舞台に立っている時と、それからプライベートの時と言うのは何か違いはあるのでしょうか?
高世:男役を現役生としてさせて頂いていた時は、普段のファッションもやはりスカートは一枚も持っていませんでしたし、歌劇の学校の時の制服がスカートだったのですけど、それしか持っていないぐらい。やはり普段からパンツスタイルのファッションでした。今は反対に長年男役を研究して来たので、普段スカートを履いていても歩幅が広いとか。カツカツと歩いてしまうので、今は
また女性に少しでも磨きをかけられるように。
由結:ファンのかたもその変化を楽しみにしていらっしゃるでしょうね。
高世:そうですね。いい意味で楽しみにして頂けるように新たな道もしっかりと頑張っていきたいと思っている所でございます。
由結:そうですか。高世さんは1996年にOSK日本歌劇団、初舞台を踏まれたと言うことなのですが、そこから2014年にトップスターに就任されるわけですが、初めの頃はどういうきっかけで始められたのでしょうか。
高世:そうですね。やはり歌劇の世界に入るために小さい時からクラッシックバレエをやっていたとか、皆、色々な経緯で入ってきているのですが、私は実は何もやっておりませんで。
由結:えっ!?そうなのですか?
高世:そうなんですよ。それで歌劇を知ったと言うか、出会ったのも遅かったと言うのもありましたし、そこから「わっ、こんな世界があるんだ!」と初めて歌劇の世界を見た時に凄くびっくりして。それで女性ばかりじゃないですか。
由結:そうですね。
高世:女性ばかりの中で”女性が演じる男役さん”に魅力を感じて、今は168㎝、169㎝くらいあるのですけれども、幼い時は反対に身長が高いと言うことがコンプレックスの一つ。だから「女性は少し小柄なほうが可愛いんじゃないの?」みたいに思っていたこともあったので、反対に男役さんだったら身長も活かすことができると言う。「やりたくても反対に身長が足りなくてできない」と言う人もいらっしゃると思うので、何かそれで最初は”観に行くのが楽しい”になって、観に行っていたのですけれど、いつからか”やりたい!”に変わって。
由結:そうなんですね。本当に出会いだったと言うことですね。
高世:本当に運命的な出会いでしたね。そしてそこから色々調べたら私たちの時代は歌劇学校として研修制度が2年間。それでそのあとにまた入団する為に試験があって、やっと入団できると言うことで。
由結:はい。狭き門を通って行かれたわけですね。
高世:そうなんですよ。やりたくても受験に合格しなければいけませんでしたので、長年そういうことをされているかた達の中で、何もやっていない私ですから、とりあえず受験に必要なものだけを習って入ったようなもので、日本舞踊も歌劇の学校に入ってから初めて習わせて頂きました。
由結:そうですか。じゃあ初めてだらけの中で入られて、同期生のかただったり先輩もいらっしゃるわけですよね…学園生活は如何でしたか?
高世:何もやっていなかったんですけど、好きだけで本当に。だから「今までとは全然違う世界に入ったんだ」と言う実感が持てましたね。まず出身自体が私は神奈川県横浜生まれなのですけれども、やはりOSKは大阪が拠点となっている劇団なので、大阪に行くと言うこともまず一つ大きな。今までと環境がガラリと変わりました。やはりそういう世界の中に、もちろん上下関係もきちっとした、学校では特にそういうことを教えて頂きますので。自分が憧れていた歌劇の世界の中の一員と言うか、まだ学校生ですけれども、やはり「その中に入れたんだ」と言う。色々なことを教えて頂けるのが朝から夕方まで、色々なカリキュラムを。クラッシックバレエだったりタップダンス・ジャズダンス、それで歌もクラッシックからポピュラー、本当に色々な幅広いものを。日本舞踊も色々な流派の先生に教えて頂いたり、本当に楽しい。もちろん学ばないといけないのですけれど、その学ぶことが楽しいと思って毎回授業に臨ませて頂いていました。
由結:新しい発見だらけで、スポンジが水を吸収するかのようだったでしょうね。
高世:そうですね。本当に。劇団に入ると色々なお役ですとか、学校の時はどちらかと言うと基礎を習って、あとは応用と言うか本当にプロとしてお客様に楽しんで頂ける舞台をお届けしないといけない側に、憧れていた時から今度は反対に”夢をお届けする側”に変わりますのでね。色々な先生方であったり、やはり上級生のかたにも沢山愛あるご指導を頂いて、できないことができるようになって。
由結:そして2014年に何とトップスターに抜擢されるわけですね!ご自分の心境としてはこの時は如何でしたか?
高世:そうですね。やはり嬉しい思いももちろんありましたけれども、それ以上に長い歴史を背負ってきている伝統ある劇団でありますので。今年丁度”97周年”。劇団創立97年を迎えさせて頂きます。
由結:おめでとうございます。
高世:私が任された時に、もう90年以上の歴史がありましたので、その”歴史の重み”と”自分自身がトップとして力を発揮できるか”と言う不安もありましたけれども、あまりその不安だけに小さくなりすぎていても前に進んでいかないといけないですし。
由結:確かにそうですね。
高世:なので、劇団員の皆の力も借りながら”自分らしく皆で作っていこう”と言う。失敗もしながらかもしれないですけれども、やはりそれまでも色々な経験があって、一時劇団解散の危機もありまして、それを乗り越えて自分自身もその中の一員でしたので。でも何も先のことがわからないことだけじゃなくて、何か夢をもって少しでも、一歩でも二歩でも前にと思ってそれまでも歩んできたので、やはりトップになってからも同じで、色々な上級生のかたのトップ就任の時に自分も下級生の時から色々なかたのやりかたを見てきて、「自分なりのやりかたと言うのがどういうふうにしたらできるかな?」と言う所は常に考えながらやっていました。本当に一人では舞台はできないので、皆の力があって、また応援してくださるお客様皆様のお力があって、自分自身もそこに最後まで立たせて頂いたと思っております。
由結:なるほど。様々な技術を磨くと言うこともあるのですけれども、そこにいらっしゃる方々との繋がりを大事にされてきたのだなと感じます。
高世:そうですね。私は卒業しましたけれども、本当に解散の時から色々な皆様のお力があったからこそ、今もこうしてOSKの歴史も繋がっていると言っても過言ではないので。やはりOSKの舞台の魅力と言うのは、舞台ももちろんですけれどもお客様との距離が近い。そういう経緯もあって今の形があると思っていますので、卒業してからもその”自分自身の想い”と言う物は変わらないと思っています。
由結:なるほど。私も舞台を拝見させて頂いた時に、舞台は本当に華やかで素晴らしいのですけれども、お客様と表舞台との一体感が素晴らしい!だから座っていてそれを肌で感じるので、「初めて見たかたも一緒に引き込まれていくと言う感覚が絶対あるのだろうな」と思いました。
高世:そうおっしゃっていただくと嬉しいです。それが毎回でも当たり前のことではないと思っているので、やはり自分達が”少しでも楽しんで頂ける良いものをお届けしたい!”と言う想いで歌ったり踊ったり。本当に舞台の上を所狭しとやっているのですけれども、それをまた皆様が、拍手であったりそういう想いで返してくださって。劇場の同じ空間にいるからこそ、その臨場感は味わって頂けるものなので。やはりそこに舞台の魅力があるのではないかなと。最後の最後まで感じました。
由結:2018年の7月新橋演舞場のレビュー”夏のおどり”を持ちまして、さよなら公演だったのですよね。
高世:そうです。OSKは卒業させて頂きました。
由結:ここから新たな世界に入っていかれているわけですが、また来週も出て頂けると言うことですので、お聞きしていきたいと思います。
高世:はい。
由結:そして、なんとバースデーパーティーの企画があるのですよね?
高世:そうですね、はい。卒業させて頂いてから、色々松竹座の舞台とか立たせて頂いたのですけれども、5月にバースデーパーティーをさせて頂くことになりましたので、少しご案内をさせてください。
由結:はい。5月の26日の日曜日と言うことで、今素晴らしい企画が本当にまさに皆様が待望の企画と言うことになりますけれども、場所は言ってもよろしいですか?
高世:はい。大丈夫です。5月26日の日曜日に大阪なのですけれども、”ハイアットリージェンシー大阪”で”リージェンシーボールルーム”と言う所でさせて頂きます。それで開場が12時30分からになりまして、お食事をされてから、そのあとに13時30分から公演を行わせて頂きます。詳しい内容は”高世麻央オフィシャルホームページ”をご覧頂ければと思います。URLは”takasemao.com”で検索してください。
由結:はい。高世さんにお会いできて、しかもお祝いの席なので、どんなパーティーなんだろうと凄く楽しみですけれども。
高世:25日が実はお誕生日で、それを企画して頂いて。皆様にも、私が言うのも変ですけれど「お祝いして頂こう!」と言う。
由結:えぇ。記念すべき日ですからね。
高世:はい。なので皆さんにお会いできるのを楽しみにしておりますので、是非お時間あればいらして頂ければ嬉しく思います。よろしくお願い致します。
由結:はい。是非皆様チェックなさってみてください。さぁ、それでは高世さん来週も出て頂けると言うことですので、よろしくお願い致します。本日はありがとうございました。
高世:ありがとうございました。
銀座ロイヤルサロン2週目
由結:さぁ、それでは本日の素敵なゲストご紹介致します。”OSK日本歌劇団・前男役トップスター”高世麻央さんです。よろしくお願い致します。今週も素晴らしいオーラですね!
高世:いえいえ。前回もあっという間に終わってしまって。
由結:はい、楽しいお話を頂きました。
高世:ありがとうございます。
由結:高世さんは男役をご卒業されて、そして”新たな一歩を踏み出す”と言う所ですよね。
高世:そうですね。
由結:心境は如何ですか?
高世:例えば、先週もお話したように、今までの男役の時だったらオフの時も”パンツスタイル”と。男役として舞台にも繋がるような感覚でずっといたのですけれども、やはり卒業して「まず何をしよう?」と思った時に、スカートを全然持っていなかったので、「普段のファッションをまず変えよう!」と思って。でもどういうものが自分自身に似合うかがまだわからないんですよね。
由結:今まであまり着ていなかったら分かりませんよね。
高世:そうなんですよ。時々”舞台で男役を長年やっているものが女役をやったら…”みたいな、そういうチャレンジは結構させて頂いていたのですけれども、普段と舞台は違いますので。例えば男役の時も普段ヒールのある、でも割と舞台で履くものに近い踵のしっかりとしたヒールとかブーツを履くことが多かったんですよ。だから細いヒールを履くと言うこともなかったですし、男役から見てて娘役さんが色々ファッションとかお稽古着とか変えているのは結構楽しみにして見てはいたのですけれども、自分が実際合わせるとなると「どうやってこれを合わせたらいいのかな?」とか、「お鞄とどうやって合わせようかな?」とか。「アクセサリーとかもどうしようかな?」と。今までは割と男役っぽく見える、アクセサリーにしても線の太いものとか。指輪でも鎖になったような、割とそういうしっかり目のものを好んでつけていたように思うんですね。反対に繊細なものが無くて。
由結:あー!そうですか!じゃあ今集めるの楽しいんでしょうね。
高世:そうですね。だから徐々にやりながら、「何が似合う」とかそれは分からないですけれども、それも良い意味で「楽しみながら自分のまた新たな自分磨きができたらな」と思って。だからそれはもう全然違いますね。
由結:そうなんですね。今までも沢山の自分磨きと言うか、技術を身に付けると言うことをなさってきたと思うのですけれども、お稽古事みたいなことはやられているのですか?
高世:そうですね。日本舞踊の名取名も頂戴しているので、卒業させて頂いてからも日本舞踊の”古典”を踊らせて頂くと言う舞台にも出させて頂いたり、それは”女”ではなくて、やはり歌舞伎と同じように”女形と立役”があるように、”男舞”のほうで踊らせていただきました。2月に松竹座の舞台で”金森藩と言う藩主の奥方の役”が決まっていたので、まずそこで今までの経験もプラスにはできるのですけれども、奥方の役でセリフの言い回しとかも男役口調でも言えるようなセリフではあったのですけれども、まずそこに向けて普段から磨けたらと思って。お着物とかでお稽古もさせて頂くので、やはり男役の時ですと、色の黒っぽいものとか。もちろん明るいものもあるのですけれども、帯を少し黒めにしめてしまったりとかなので、「奥方の役だったらどういうものにしたら・・・」とか「どういう着こなしにしたら…」。お洋服と一緒でそういうことをこだわって、台本の表紙とかOSKの時から色々工夫してその時の雰囲気でやるんですよ。「今回だったらどういうものがいいかな?」と。そういうこだわりを、まず周りの雰囲気作りをして。
由結:大事なことですよね。
高世:そうですね。商人とか町人とかがいる中で奥方の役と言うことで、限られた場面の中で扮装にも負けないような、歌舞伎と同じような裾を引かせて頂いたり、そういう出で立ちでさせて頂くので、凄く勉強にもなりました。まだまだ至らないことも反対に発見になりましたし、そういう舞台も含めですけれども、また色々なことにチャレンジしていきたいなと。今までは男役としてでしたけれども、これからは女優であり、時にはエンターテイナーであったり、歌って踊ってお芝居も。OSKで何でもできるように育てて頂きましたので、何かまた今までのこともプラスにしながら活躍の場を広げて行けたらなと思っています。
由結:今までのご経験を更に広げると言う感覚ですね?
高世:そうですね。でもまたフィールドが違うと思っているので、自分の中で気持ち的には1からと言うより0からのスタートで臨んでいるような感覚ではいます。
由結:そうでしたか…新たに挑戦なさった舞台はどうでしたか?
高世:初めての女優デビューの舞台ではあったのですけれど、色々なかたとのコラボレーションだったので、それがまた楽しくて凄く刺激を頂きました。私も観劇とか色々な舞台を見るのが好きなので、寄せて頂くのですけれども、ある程度演出の中でこうというものはあると思うのですが、”演じる上では答えはないのかな”と。それは在団中もずっと思っていたことで、今も思っているんです。共演していたかた達を見ていて「あっ、こういう作りかたもできるんだ」とか「こういう演じかたがあるんだ」とか、何かそういうものを間近でまた学ばせて頂いたように思いますし、”歌劇”と言う枠があるからこそこだわらなければいけないこと。反対に今は歌劇の男役としては卒業させて頂いたので、またそこだけに囚われるのではなくて、それを良い意味で開くことができたら、また新たな自分自身の魅力もお届けできるのではないかなと。
由結:わぁ、楽しみですね!
高世:はい。楽しみにして頂けるように頑張っていきたいなと言う、まだ”想い”ですね。
由結:その”想い””情熱”と”楽しさ”が、凄く伝わってまいります。
高世:OSKに入る前も”ほとんど何もしていなかった”と言うことと、やはり先週もお話したように”劇団解散”の危機があって次がない時と言うことを色々経験させて頂いたことが、何か新しいことであったり小さなことだったり大きなこと、色々なことを考える中で”自分自身の原点”になっているような気がして。だからその”想い”と言うものは”姿形”とか”男役から女に変わっても”と言うか。色々と変革しても”想い”とかそこで学ばせて頂いたことと言うのは変わらないと思うので、そこは反対に変わらずに自分自身もしっかりと忘れずに、それを大事にまた新たな道も歩んでいかないといけないですし、歩んでいけたらと願います。
由結:そうですね。しっかりとした”根が張られている”と言うか、ルーツがあってそこから更に向上していかれるのですね!
高世:そうですね。大変な経験もありましたが、本当に今振り返っても”それ以上に幸せなこと”と言うか、それは周りのメンバーであったり、先生方、関係者のかたであったり、お客様。先週もお話したように本当に皆様から沢山頂いた”想い”があるからこそ、言葉では足りないぐらいの”想い”と本当に幸せな経験を沢山させて頂いてきて、その経験と皆様から頂いた”想い”に少しでもお返しできるような人になりたいですね。
由結:わー!素敵ですね!何かファンのかたも今のお話聞いたら凄く感動なさるでしょうね。ファンの方々もとても楽しみにしていると思うのですが”バースデーパーティー”があると言うことでも先週も少し伺ったのですけれども。
高世:そうです!近づいて参りました。
由結:えぇ。5月の26日ですよね?
高世:はい。26日です。
由結:えぇ。12時半からと言うことなのですが、12時半スタートで公演が13時半から。場所が”ハイアットリージェンシー大阪”ですね。これは申し込みも開始されていますか?
高世:そうですね。はい、段々近づいてきましたので、詳しくは”高世麻央オフィシャルホームページ”をご覧頂ければと思いますし、URLのほうは”takasemao.com”で検索して頂ければと思います。
由結:是非皆様楽しみに。
高世:今までは男役として舞台に立っていましたけれども、今回はまた”バースデーパーティー”として”新たな旅立ちを飾るメモリアルステージ”と言うことで!”今までの高世麻央、そしてこれからの高世麻央”を感じて頂けるようなコンセプトでお届けできればと思っています。リスナーとして聞いて頂いて、それがきっかけでお越し頂くかたも大歓迎でございますので。
由結:そうですね。やはり舞台もそうなのですけど、やはり足を運ばないと体感できません!ぜひ足を運んでみて頂きたいですね。
高世:色々皆様に楽しんで頂ける企画もご用意しておりますので、是非会いにいらして頂ければと思います。お願い致します。
由結:是非皆様チェックなさってみてください。さぁ、そしてもう一つ少し伺いたいのですけれども、”友禅アート”の習い事をされていらっしゃるわけですよね?
高世:そうですね。きっかけがあって、以前からしていたわけではないのですけれども、私も舞台を作るのと一緒で色々絵画ですとか、そういう美術品とかを見たりするのが凄く好きで、「わー、素敵だな」と自分が気に入った絵とかずっと眺めていたいタイプで。自分が絵を描くのはどちらかと言うと苦手なほうなのですけれども、型染で友禅の塗料を使ってアート作品を作れると言うことで、それで教えて頂く所から。今も教えて頂いているのですけれども。それで何か物を何もない所に作ると言うのがやっぱり好きなんですかね?
由結:なるほど。
高世:ハマってしまいまして、「一回やったらハマるな」とも思っていたのですけれども、本当に
ハマってしまいまして。それでまた何か普段使うものとか、あと例えば在団中でしたら、お着物とかを無地のものに色を付けることもできたりとか、オリジナルのブランドじゃないですけれども、そういう作品もできますし、お洋服も染められたりとか。そういうことから始めて、小さなものからしていたのですけれども、大きいものでしたら取材の時に色々取り上げて頂いてパネルを染めさせて頂いたりとか。
由結:そんなものまで!
高世:そうなんです。だからそういうのも色々なきっかけがあって、中々そういう機会がなかったらすることもなかったです。そういうことができるとも思っていなかったのですけれども、やはり舞台とかそういう何か自分とは違うものを演じると言うことと一緒で、自分自身の感性を磨くと言うか。やっぱりそういうことにも繋がっていると思いますので、これからも”歌・踊り”、そういうものももちろんですけれども、アートのほうも。何かその世界が変わっていくのが、最初「どうしようかな?」と思っている所が「あっ、こういうふうにしよう」と言う一つの世界がそこにできるのが凄く好きで。だからそういう感覚も更に磨いていくことができたらいいなと思っております。
由結:素敵ですね。これからどんどん広がっていく機会だと思いますので。
高世:そうですね。どんどんそういうもの、作品も増やしていけたら嬉しく思います。
由結:はい、是非また遊びにいらして頂いて、また報告など頂けたらありがたく思います。
高世:嬉しいです!よろしくお願いします。
由結:はい、ありがとうございます。それでは本日のゲストは”OSK日本歌劇団・前男役トップスター”の高世麻央さんでした。どうもありがとうございました。
高世:ありがとうございました。
プロフィール |
1996 年 OSK 日本歌劇団 初舞台を経て、 2010 年 霧隠才蔵を演じた主演公演「バンディット!」大阪文化祭賞グランプリ受賞。 |