LUVOND TEA SALONオーナー ティーブレンダー 伊藤孝志さん 株式会社ITC 代表取締役「世界最高峰の茶葉を自ら買付け、ここでしか手に入らない特級茶を」
2017年10月12日(木)放送 LUVOND TEA SALONオーナー 株式会社ITC 代表取締役 伊藤孝志さん(1) |
2017年10月19日(木)放送 LUVOND TEA SALONオーナー 株式会社ITC 代表取締役 伊藤孝志さん(2) |
2017年10月26日(木)放送 LUVOND TEA SALONオーナー 株式会社ITC 代表取締役 伊藤孝志さん(3) |
2017年10月12日(木)銀座ロイヤルサロン(伊藤孝志さん&Ayu_mi)
由結:本日も素敵なゲストをご紹介いたします。銀座シックス・銀座大食堂内「LUVOND TEA SALON(ラヴォンド ティー サロン)」オーナーであり、株式会社ITC 代表取締役社長の伊藤孝志さんです。宜しくお願い致します。
伊藤:宜しくお願いします。
由結:さて伊藤さんに登場頂いて、本日はお茶、特に紅茶に纏わるお話をたくさん伺っていきたいと思います。伊藤さんはこのお茶にかかわってどのくらいの時間が経っているんですか。
伊藤:はい。自分が好きで飲み始めるのは7歳くらいなんで、もう31年。
由結:そうですか。そのような長い年月をお茶とともに暮らしてきたということなんですが、実はこのLUVOND TEA SALONなんですけれども、たくさんの店舗を展開してきたんですよね。その中の1つにGINZA SIX…話題の場所ですよね。この中の6階でも営業していらっしゃいますね。私先日お邪魔させて頂いたんですが、本当に美味しくてたくさんの茶葉があってびっくりしたんですが、このコンセプトを少し伺って宜しいでしょうか?
伊藤:はい。紅茶に関してなんですが、インド・ダージリン・スリランカから厳選、特級、余り多く市場に出回らない希少な、少ない数のお茶を楽しんで頂いています。
由結:そうですか。市場に出回らないものがたくさんあるということなんですか?
伊藤:はい。
由結:例えば市場に出回っているものというのはどんな茶葉なんでしょうか?
伊藤:まずは農園がきっちり決まっていない。一つの木から新芽1つ若葉2枚くらいしか取れないんですが、それ以外にも枝にはいっぱい葉が生えているので、色んな部位をたくさん取ると、色んな多くの量が取れるんですけど、その中でも枝の先にある一心二葉という、新芽の部分だけを使ったお茶をやっているので、元々から取れる量が少ない。
由結:だから希少なのですね。どうしてそんな希少価値のあるお茶が手に入るのでしょうか?
伊藤:昔からの人脈を使ったりとか、あとはご紹介だったりとか。自分が飲んだのがすごいその部位を使ったお茶が多かったので、昔からその場所が好きだったので。
由結:そうなんですね。すごく贅沢な気がするんですけれども。これは昔からということなんですが、実はお爺様の代から、紅茶に親しんでいらしたお家だったんですって?
伊藤:そうですね。はい。頂いたりとか、色んな関係で農産物の良いものがすごく届く家だったので。その関係から食育。しっかりと学ばせてもらえたと思います。
由結:小さい頃にそういった環境があるのは素晴らしいことだと思うんですが、どんな風に感じてお育ちになったんでしょうか?
伊藤:やっぱり子供の時には、本当にその大切さとかは中々分からなかったんですが、やっぱり命を食べているということなので、そこの部分に、残さない。子供なりに好き嫌いはあるので、未だ子供のうちに食べにくいものは出さないとか、親達もすごい気は使ってくれていたと思うんですけど、基本的には命あるものの大切さは学べたので。
由結:なるほど。食べたもので人ってできているといいますけれども、そういったことが習慣として体に身に備わっていたということですね。
伊藤:はい。
由結:伊藤さんはちなみにスポーツなんかもなさるんでしたっけ?
伊藤:そうですね。ずっとサッカーをやっていたので。クラブチームのほうでやっていたので、「体をしっかり作るにはまず食べるもの」というのは当たり前でしたし。
由結:伊藤さんはすっと芯が通ってらっしゃるという印象なんですが、ラジオなので姿が見えなくて残念なんですけれども。
伊藤:ありがとうございます。
由結:今現在は社長をなさっている伊藤さんですが、お茶の事をお仕事にしようという風になさったきっかけは?
伊藤:はい。やっぱりクラブチームでやっていた以上、プロになりたいというのは自分の中で小さい時からあったので、そっちに向かってやっていたんですけれども。どんどん知れば知るほど、現実世界、良い所まで行けても、そこから先長く選手としてやっていく難しさというものはありますし、先輩だったり、お世話になっている人から色々現実というものは見せてもらえたので。それのお蔭で第二の人生というのはしっかりと考えなくては、という部分があって。僕がちょうど20歳だったり21,22,23の年の時は凄くカフェブームだったので、元々から周りが飲食を経営しているお家が多かったので、そういう関係もあって、やっぱり自分でも持ちたいなという部分であったりとか。元チームメイトとかと集まる店が色々あったので。そういう場所になるなと思って、カフェをやろうかな、と。スタートはそこからですね。
由結:素敵ですね。皆さんの集いの場所であり、そういう場所を夢見て作られようとした…そこからどうなるんですか?
伊藤:はい。その中で、ちょっと言い方に語弊があっては良くないのですが、カフェという時代によって変わる中で、普遍的なものを昔からあるものを持った何かに特化したカフェをやったほうが良いのではないかと思うことがあって。その中で昔からずっとあるもの、芯にあるものでと考えた時、日本の中にはお茶があるので。日本の中にあるお茶ということだったんですけれども、僕は中国茶、紅茶とか海外で外のお茶を飲むことも多かったので、それを1本柱にしたうえでカフェの形でやっていこうかな、と。
由結:なるほど。そこでしっかりと道筋がついたということですね。周りの反響はいかがでしたか?
伊藤:最初はお茶でやると言ったとき、思いっきりコーヒー文化だったので、その時代が。「え、お茶?そんなの流行らないよ。」と、最初はすごく言われましたね。
由結:なるほど。ちょっと先を行っていた感じだったんですね。
伊藤:そうですね、最初はちょっと浮いていましたね。
由結:それでも言われてもめげないというか。曲げなかったんですね。
伊藤:そうですね。そこにはちょっと、先代の政治経済という観点から見たときに、大体70年周期くらいで事柄が一巡して変わったりすることが良くあるのを教えてもらっていたので、そこから自分なりに計算したら結構先だけど、それまでしっかり計算積んで、ある程度になった時にお茶のブームが世界的に回ってくるんじゃないのかな、と。
由結:素晴らしい読みですね。
伊藤:まあ、僕の読みではないので(笑)。
由結:これから今やってらっしゃるものが、さらに展開していくと思うんですけれども、どんな風にしようと思ってらっしゃいますか?
伊藤:そうですね。やっぱり紅茶という形はいろんな方が色んな文化と自分の思う形でお茶を伝えていると思うんですけど、僕の場合は今の若い子達の味覚、求めるもの、シーンに合わせたお茶を作っていってあげたいなと。今どうしてもやっぱり、若者たちが紅茶、お茶っていうところから離れている傾向が多いので。そこに戻ってきて欲しいなというのがあるので。今のお茶っていうところをカジュアルダウンした、形に持っていこうかなとは思っています。
由結:なるほど、その為にはどうしたら良いとお考えですか?
伊藤:メニューの1つに打ち出し方、まず見た目というものが、今の若い子達が行きたいな、欲しいと思うお店の雰囲気であったりとか、ブランディングだったりとか、そういう面からやっぱり出てくる提供されるもの自体が、しっかりとしたお茶の渋みとか苦味があるものではなくて、どちらかというと甘さとかミルクティーの形になっていたりとか、トッピングができるとかそういう面から、ただその原料には手を抜かないというか。紅茶風飲料ではなくて、ちゃんとしたお茶の原料を使って、打ち出し方を変えて生活に取り込みやすい、飲み易いという、メニューにしてあげたものが楽しいんじゃないかな、という。
由結:先日も伺った時に色んな種類のものがあって迷ってしまうくらいだったんですけれども、例えばトッピングなんかだと、どんなものがあるのですか?
伊藤:そうですね。やっぱり求められるものは、クリーム系だったりとか、アイスクリームとかは絶対欲しますし、その中身にあるタピオカだったりとか、昔ちょっと一大ブームで流行ったナタデココとか。
由結:え!? ナタデココを入れるんですか?
伊藤:そうです。そういうのを結構ミックスして飲むと、1つの紅茶なんですけれども。今スターバックスさんがすごく流行っているように、コーヒーの形なんですけれども、ああいうような、彩りもあって、甘くて美味しいという。そういうものを作ってあげたほうが良いのかな、と。
由結:そうなんですね。わくわくしますね。ミルクティーと仰ったんですけれども、ミルクティーも色んな種類がありそうですが、どんなものが頂けるんですか?
伊藤:そうですね。うちの場合はフレーバーティという紅茶のもともとの原料に香りがついている種類も凄く多いので、ピーチだったりとか、ライチだったりとか、マスカット、メロンだったりとか、そういうものをミルクティーに変えてあげると全然今までに無かった楽しみ方というものがあるので。
由結:なるほど。また次週も出て頂けるとのことですので、詳しくお話を伺って行きたいと思います。最後にリスナーの方に向けてメッセージを一言お願いできますか?
伊藤:はい。今GINZA SIXの6階でやっているので、LUVOND TEA SALONのほうに是非一度お時間があれば、来て頂ければ、と思います。
由結:伊藤さんが待っていますので、ぜひ皆さんお越しください。伊藤さん来週もぜひ宜しくお願い致します。有難うございました。
伊藤:有難うございました。
2017年10月19日(木)銀座ロイヤルサロン(伊藤孝志さん&Ayu_mi)
由結:本日も素敵なゲストをご紹介致します。株式会社ITC LUVOND TEA SALON 代表取締役社長の伊藤孝志さんです。宜しくお願い致します。
伊藤:宜しくお願いします。
由結:今も本当にお忙しい中だと思うんですが、お店もどんどん新しく展開なさってるそうですね。
伊藤:そうですね。皆さんのお蔭で、どんどん国内外に広がっていきそうな感じです。
由結:そしてメディアにも多数ご出演の中、お忙しいところ駆けつけて頂きました。実は伊藤さんの会社なんですけれども、現在、GINZA SIXの6Fで営業しておりまして、そこに伊藤さんが張り付いていらっしゃいます。行くと伊藤さんにお会いできるんですけれども、今日はその伊藤さんに、紅茶お茶の歴史を伺っていきたいと思っています。
伊藤:はい。
由結:聞くところによると、お茶って利権産業だったと、先程伺ったんですけれども、その辺りお聞きしたいのですが?
伊藤:語弊があっては良くないと思いますが、元々お茶というのは予防医学に使われていました。中国茶だったんですけれども、皇帝の奥様が大変だった時に、ある茶師が自分の作ったお茶が煎じて飲ませた時に、体調が悪いのが直ってしまったというところから始まって。抗酸化作用が凄く強くて、老化防止の要因になったり、そういう効果効能の面で未だ未知な部分も凄くあるんですけど、体には良いものなので。
由結:伊藤さんのサロンに行かせて頂いた時に、紅茶を頂いていると頭がすっきりしてきて、だんだん回転が良くなってきたような気がしたんですけど、それも何か効能があるんでしょうか?
伊藤:そうですね。やっぱり体が一気に暖まって血流が凄く回るようになるので、後はカフェインとポリフェノールとかそういう色んなお茶特有の成分というのが、人の体にはプラスな部分を凄く出してくれるので。ちょっと眠かったりとか、ぼーっとしていた時に凄くすっきりしたということは、お客さんの方から良く言われますね。
由結:やはり気のせいではなかった、ということなんですね。お茶って体に凄く良いし、そして長年積み重ねられた歴史と言うものがありますよね。どの辺りからお話してくださいますか?
伊藤:そうですね。まず歴史というのも凄く大事なんですが、大量に産業として回っていった部分と、希少価値で本当に体への効果効能の高い部位と分かれているということの、お話の方が凄く歴史を交えてなんですが、昔からこの2極あるということを知って欲しいと思いますね。
由結:体ということで言うと、身体のどのあたりに良いんだと昔の人は感じていたんでしょうか?
伊藤:最終向かうべき場所は、頭頂というか。インドとかでもチャクラと言われますが、マーサーソーラーという頭の辺りのチャクラなんですけれども、丹田の下の方からずっと上がっていって、最終すっきりしたというのは、そこの部分が開いているんじゃないのかな、という…。
由結:そうなんですね。お茶を飲むことによって、その部分が開いてくるという感じですか?
伊藤:アーユルヴェーダとか、色んなそういう観点から、そういう風な効果効能があるとか無いとか。やっぱり人によって感じ方というものがありながら、アーユルヴェーダをされいる方や、良くヨガとかされている方は、凄く良く通ってくれますね。
由結:そうなんですね。自分の体の中、自分の内側を見てらっしゃる方…そういう方ほど敏感にお茶が良いんだと感じられるということですか?
伊藤:そうですね。僕も本で、うちの特集が組まれた時があったんですが。さっき言った希少部位、前回も少しお話したんですが、新芽と2枚目の若葉を使ってる部分でにある成分、濃縮した成分というのが、人が飲んだ時に茶酔いという状態に導くんです。
由結:茶酔い?
伊藤:茶酔い。お酒に酔ったようにふわーっとなる効果効能があって。僕はそれをずっと飲んでてやっていたので、昔あったのかもしれないと思ったんですけど。雑誌の編集の方とかが良くうちに通ってくれていて、その方が効用が凄くて、ふらふらする時が何かお酒に酔ったような感じだという時があって。それを飲食の雑誌の編集長の方が調べたら、やっぱり茶酔いという効果が分かった。それを編集部で言った時に、皆全然信じてくれなかったみたいで、実際飲みに来てくれた時に、その効果効能が出てくる人達が現場でいて…。
由結:何人かいらっしゃったんですね。
伊藤:そうなんですよ。それでその希少部位にそういう効果効能があるっていうことが、やっぱり現実的に証明されてしまって。
由結:やはり希少部位だからこそ、ということなんでしょうね。
伊藤:その希少部位というのが歴史で言うと、取り合いに勿論なって、お茶を含めた戦争になってしまったということは…あるなと思いました。
由結:そうなんですね。まことしやかに言われていることを実体験としてもご覧になったということですね。
伊藤:はい。
由結:ちなみに、伊藤さんは体験してみて、これだ、と思ったことはすぐに実行するタイプですか?
伊藤:そうですね。どちらかというと。情報としてある部分と、実際目で見て体感した部部は全然違います。僕、性格タイプ的に先入観を受けて物事見たり、人を見たりしないので。実際、それと向き合って試した時にどういう風になったかということを第3者視点で見れるので。そこから出てきた自然な形を、僕のタイプはこういう風で出ましたよ、とか。やはり長年やっていると、常連さんが多いので、その方から出てきた症状などもお客さんに伝えることは出来るかな、と。
由結:なるほど。大体人を見たら分かってしまうという感じですね?
伊藤:そうですね。あまり初対面の方に、ずばっと言うと失礼になるので、基本何回か来てもらって色んなお茶を飲んで貰って。まずは好きなものを見つけて欲しいので。どちらかと言うと私この味が好きというところから横に広げていくというか。
由結:先日伺った時にも、同じ茶葉なんですけれども、1煎目、2煎目、3煎目で淹れてくださって、全然違う味なのでびっくりしたんです。
伊藤:そうですね、中国茶、台湾茶というのは特にその淹れ方で、まず1煎目のそのお茶の一期一会、最初の部分を楽しんでもらって、2煎目のシーンというのも楽しんでもらう。その命ある葉っぱの移り行くシーンというのを、1煎目、2煎目、3煎目、4煎目…大体6煎、7煎までやるので。それに向かって、最後、お茶の人のためにある栄養分をしっかり吸収して欲しいので。
由結:なるほど。人のためにある栄養分。そう考えると凄く貴重ですね。人によって何煎目が好きとかもあるんですか?
伊藤:ありますね。何回か来てくれていると、1煎目スタートは1分という蒸らし時間で僕は蒸らすんですけど、お客さんと色々話をしていくと、そのお客さんは30秒が好きとか。私は15秒が好きとか言うお客さんも全然おられるので。一緒にそういう煎れ方を。方は皆同じなので。蒸らし時間だけで、好みに合わせることはできるので。
由結:そんなリクエストにも応じてくれるんですね。そう考えると楽しみ方って本当にたくさんありますね。伊藤さんも仰っていたんですが、お茶をなるべく簡単に、皆さんに楽しんで欲しいというお気持ちがおありなんですよね。
伊藤:そうですね。やっぱり昔からある文化なので守らなきゃならないところも色々あると思うんですが、今便利になってしまっている世の中で、いかにこのお茶を難しくなく、けど大事な部分を残しつつ、日常で楽しみやすいものにしていきたいと思うので。究極は茶道だと思っているんです。
由結:茶道!
伊藤:そうですね。ただ今、茶道があるんだからお茶を立てるという。日常のお茶をたてるというのと距離が遠いなというのがあるので、そこをもう少し縮めて最終茶道の大切さに行ってもらえたら、日本として凄く嬉しいなという気持ちは勿論あります。
由結:そうですか。ワンポイントで、こうやったら簡単に美味しく頂けるというポイントはありますか?
伊藤:まず美味しく飲むのであれば、茶葉のグレードは考えて頂いて、飲んで美味しい水というのも。
由結:水なんですね。
伊藤:そうですね。お茶と水の関係性でしか味が出来上がらないので。そのお茶に向き不向きはあると思うんですが、一番最初に大切なのは自分が飲んで美味しいと思う水で立ててみた方が体がすんなり感じやすいんじゃないかな、と。もう1つ。女性の方には面倒くさいと思われるかもしれないですけれど、ちゃんとお茶のグラムでお湯の量をしっかり計る。そして砂時計なりを決めて、時間を測る。これをしてくれると大丈夫です。必ず美味しくなります。
由結:そういう過程を端折ってはいけないということですね。
伊藤:そうです。
由結:分かりました。では伊藤さんにはまた来週もご出演頂き教えて頂けるとのことですので、宜しくお願いします。
伊藤:宜しくお願いします。
2017年10月26日(木)銀座ロイヤルサロン(伊藤孝志さん&Ayu_mi)
由結:本日も素敵なゲストをご紹介致します。株式会社ITC LUVOND TEA SALON 代表取締役社長の伊藤孝志さんです。宜しくお願い致します。
伊藤:宜しくお願いします。
由結:3週目ご登場頂きました。伊藤さんのLUVOND TEA SALONなんですけれども、GINZASIXの6Fで営業しているということなんですが、本当に注目のサロンなんです。希少価値のある茶葉で淹れたお茶を頂けるということなんですが、お客様の感想はいかがですか?
伊藤:もう常連さんも付いてくれて、本当に感謝の一言です。今色々、次の展開だったりとか、予約状況もあって、空いている時は全然空いているんですけれども、前もってご連絡頂いて、席の空き状況を聞いていただいた方が、スムーズというか。ご足労かけてお断りするのが凄く心苦しいので、前もってご連絡いただけたら有難いなと。
由結:そうですね。常に満席という感じですね。
伊藤:そうですね。埋まっている時は埋まっているんですけれど、またこれが空いている時は全然空いているので。
由結:そうなんですか。ではまず問い合わせをしてからのほうがよさそうですね。伊藤さんも本当にお忙しくて今も次の展開が、と仰ったんですが、どんな展開を?
伊藤:前少しお伝えしたと思うんですが、元々若い子たちにもっとお茶を楽しんで欲しいというのがあったので、色々アレンジしたお茶、ミルクティーであったりとか。普段、1個1個立ててしっかり飲むタイプではなくて、テイクアウトができたりとか、親しみ易い日常のお茶というのを、更に若者だったりとかシーンに合わせて変える、楽しみやすいお店。カジュアルダウンしたお店の展開が元々やりたいというのと、そういう風に展開していくのも決まっていたので。
由結:ミルクティーに特化しているお店もあるんですか?
伊藤:はい。10月31日オープンなんですけれども、青山学院の前にある、国際大学の横の通りの所なんですけれど、そこが本店でまず1つと、新宿ルミネエストの中に2つ目なんですけど、同時オープンなので。ここはどちらかと言うと、凄くミルクティーに特化している。青山の本店の方は、2階で前からお伝えしている特級のファインティーの方も楽しめるようになっているので。
由結:お店によって少しずつコンセプトが違うということなんですね。前回もお茶の楽しみ方を色々レクチャー頂いたのですが、前回教えていただいたのが、お茶の分量だったりそういうものを正確に測るということ、お水もこだわった方が良いということ、でしたよね。お店はどういう風な感じでこだわりがあるんですか?
伊藤:やっぱり水はどういうふうに都心の中で美味しいお水を作るかという観点から、ちょっと浄水器を作るしかないんだ、というところで。
由結:はい。それを開発された?
伊藤:してしまったというか、したんですが。湧き水をどういう風に都心で作るかというね。
由結:え、作れるんですか?
伊藤:はい。それに近い。専門分野の話になってしまうんですけれども、水の分子配列だったりとかが、それにかなり近しいものになるというものがあるので、そういうシステムをうちは採用しています。
由結:なるほど。それで淹れたお茶は本当に美味しいのでしょうね。私いただかせて頂いたロイヤルミルクティーを頂いた時に、作っている伊藤さんの姿を見て衝撃を受けたんです。茶葉を思い切りぎゅーっと力を込めて押していたように見えたんですが。あれはどういうことなのか、解説いただけますか?
伊藤:そうですね。うちのミルクティは凄い濃度が売りなので。濃厚であり、味が濃いし香りも凄く強いんだけど苦味渋みが無いという、そういうものを作るんですけれども、茶葉の品種、多分番組の最初からお伝えしていたんですけれども、質の良いお茶葉ではそれが可能なんです。一般的にはお茶葉を押すという作業は絶対タブーといわれていたんですけれども。
由結:そう思っていました。
伊藤:それによってコクは出るけど、エグみや渋みは出ないという種のものはあるというのはあまり一般には出ていないことなので。それを駆使して作った、濃厚なロイヤルミルクティー。
由結:そうですね。だからあの茶葉だからその所作が許されるんですね。そうやって希少価値のあるお茶が、伊藤さんの会社ですと手に入るということなんですが、もう一度その所以みたいなところを教えて頂けますか?何でそんな茶葉が手に入るのか。
伊藤:そうですね。やっぱりものが手に入るというのは、人は人との繋がりというのが大事で。例えばお野菜。自分のところで作っていて凄く良いものが出来て。昔から馴染みのある方とか、昔から応援してくれいる方に先に渡したい気持ちは人間の感情の一番にあるんじゃないかな、と。やっぱり商売というのは昔お金ではない世界は物々交換だったのと一緒で、そういうお互いを大切にしあう人脈、人との繋がりから回ってくるものなので。
由結:なるほど。ということは、それをずっと大切にしてこられたお家でもあったし、伊藤さんのこれまでの努力があって、そういった茶葉が手に入るということなんですね。昔はその買い付けに行かれたりすることは良くあったのですか?
伊藤:そうですね。向こうには元々から紹介してもらって。自分で会いに行ったというルートがあるので。
由結:なるほど。そことまだずっとお付き合いがあってということなんですね。きっと毎年出来るお茶の品質というかそういうものも変わるかと思うんですけれども、その辺りはコミュニケーションを取りながら?
伊藤:そうですね。こっちにサンプルで、僕はこのラインより上という香りはオーダーしてあるので、それ以上になったものがサンプルで届くので。それを全部味見して。良く全て買い付けに行って出来上がるものと思われていると思うんですけど、逆にそれを大事にしてやってくれている向こうの方って、意外に親日家凄く多くて、こっちに来たがるんですよ。旅行がてら。なので来て貰って。僕、家が京都の方なので一緒に観光周ったりとか。僕は向こうの農園に行くから、何もかもが繋がるという訳ではないので。
由結:とにかく人同士の付き合いの積み重ねなんですね。海外にも展開があるということなんですが、どちらでオープンなさるんですか?
伊藤:はい。2017年11月にうちのLUVONDという名前で、台湾の方に。
由結:台湾といえばお茶の本家…!そちらで認められて。
伊藤:そうですね。有難くも支持して頂けたお蔭なので。
由結:これからも色んな展開をされる会社だと思うんですけれども、今後の夢をお聞かせ頂けますか?
伊藤:そうですね。僕としては、好きな街っていうのが、ロスだったり、アメリカだとニューヨークだったり、ヨーロッパだとロンドンであったりとか、フランスのパリとか。それは主要都市群に、今のうちのランクのお茶がしっかり飲めるお店を絶対に作りたいというのがあって。これは夢というより目標なので。必ずきっちりと叶えていきたいと思っています。そこに集まって貰うために、多くの人がうちのお茶の種類を飲んで貰うということが大事で。それは年齢層によってさっきから話をしている、求めるものが違うと思うので。そのカジュアルダウンしたものを何種類か出して。最終それを飲んで知って貰った世界の人達が最終それを展開しているのはここだっていう、その源泉に特化した茶室に来て貰えたら一番いいのかな、と。
由結:素敵ですね!リスナーの方々もお茶について、馴染みがあるようで知らないこともたくさんあると思うのですが、最後に皆さんに何かお伝えして頂けますか?
伊藤:はい。お茶というのは凄い昔から時代文化として大切に残っているものだと思います。ただ、それをそのままの形ではなくて、自分達の思う、思い思いに楽しむという方法も存在しているので。お茶の昔ながらの文化を大切にしながら、日常でもっと気軽に楽しめるようにこうして頂けたらな、と。自分で立てたお茶を自分で飲むのも1つなんですけれど、家族だったり、周りの人だったり大切な人に自分の入れたお茶をおもてなしする。自分が自分のために楽しむのも1つなんですけど、周りの人に楽しみを与えてあげて欲しいな、と。それが一番嬉しいなと思います。
由結:そういった日常のことがどんどん広まって良い輪を作っていくのでしょうね。このお店の情報はどうやったら取ることが出来ますか?Web上で。
伊藤:Web上だと、今LUVOND TEA SALONと入れて頂けたら詳細が出てきます。銀座大食堂の中にあるので、そこの電話番号があるので、電話して貰って内線でお店がやっているか、満席じゃないか聞いてもらうのが一番じゃないか、と。
由結:是非伊藤さんがいらっしゃる時にお店に行って、美味しい特級の茶葉で飲んで頂きたいと思います。それでは伊藤さんには3週に渡って本当にたくさんのことを教えて頂きました。また是非ラジオに遊びに来て頂きたいと思います。どうも有難うございました。
伊藤:有難うございました。