高江洲禮子さん 成城 サローネフォンタナ 主宰「成城からサロン文化を発信」
目次
銀座ロイヤルサロン1週目
サローネ・フォンタナ”とは
由結:それでは本日の素敵なゲストをご紹介致します。サローネフォンタナ主宰の高江洲禮子さんです。よろしくお願い致します。
高江洲:よろしくお願いします。
由結:サローネフォンタナ、素敵ですね。
高江洲:ありがとうございます
由結:成城に場所があると言う事ですが、どのようなサロンか教えていただけますか?
高江洲:はい、元々クラシックのコンサートホールでしたが、今は多目的に。ピアノがメインにしたクラシックからジャズや時には一人芝居など色々な形の多目的なホールでございます。
由結:沢山の方が尋ねられていると思いますが、例えば今までどんな方が出られましたか?
高江洲:イェルク・デームスが好きなように自分の好みで作られ、小澤征爾さんが指揮者の特訓の為にも使われていました。後はバイオリニストから色々なジャンルの音楽家が使われています。
巨匠・イェルク・デームズ氏が総設計したサロン
由結:錚々たる方のお名前が出ましたが、イェルク・デームズさんは元々総監督としてこちらを作られたと言う事ですね。何かきっかけがあったのでしょうか。
高江洲:私の兄が沖縄でいずみ病院という病院をやっていて精神科医で、その病院では芸術療法と演芸療法ということをやっていて。芸術、特に音楽をものすごく愛していてイェルク・デームズと音楽を通じて知り合いまして長く懇意にしているものですから。あとは前に持っていた方が維持できなくなったという事でイェルク・デームスから依頼されまして、私どもの方が引き継ぐことになりました。
由結:大変なこだわりがあるそうですね?
高江洲:イェルク・デームズは音に対してものすごくこだわりを持っているので天井を高くして、後は窓が二重になっていますが、住宅地ですが全く外に響かないと言いますか、中ではとてもいい響きですが外の方が通り過ぎていってしまう位防音はしっかりしています。
由結:演じられる方や音楽をされる方も凄く気持ちよいのでしょうね。
高江洲:演奏される方が1番心地良いと仰っていて、後はいらした方が音に包まれて癒されると言う方が結構多いです。
由結:音楽に関心のある方をはじめ、人が集うサロンとして機能しているという事なんですね。
子どもたちも楽しめるサロン
高江洲:私は出来るだけコンサートに行けない方たち、小さいお子さんがいらっしゃるママたちとか子供達の為にも是非音楽に触れてほしいと思いまして、「子供食堂」と題しまして子供たちがランチをしながらいつも懇意にしている方に一曲弾いて頂く。それがすごく面白いのが近くにクラシックの音楽家の方が居まして「子供のことを全く無視して弾いてください」ということで、泣いたり喚いたり赤ちゃんがいるので「どうぞそれを無視して弾いていただけますか?」というと、本当にクラシックの曲を子供に媚びずにしっかり弾かれて「じゃ、さいなら」と言って帰るんです。
由結:まあ!
高江洲:赤ちゃんたちが全然泣かずにジッと聞いているんです。そんな事でたまに「子供食堂」とか色々とやっています。
由結:子供さんの情操教育にもよいでしょうね。
高江洲:はい。赤ちゃんの時にどうしても大変な赤ちゃんが居て、友達のお子さんが。連れてきても泣くからどうしようと言っていたその赤ちゃんが今ものすごくピアノが上手で、中学生になられて「この間コンクールで優勝しました」とか。「ピアニストになろうかな」という方がいらしてすごく嬉しいですね。
由結:そうですね、やはり小さい頃からそういった環境が近くにのは大きいんでしょうね。
高江洲:そうですね、とても嬉しい事ですね。
国内外のお客様が集う“サローネ・フォンタナ”の今後の展開
由結:これからのご予定としてはどの様にお考えですか?
高江洲:やはり音楽はクラシックだけではなく色々な方にも使って頂きたいのと、詩の朗読会や色々な形でサロンを使って頂く様にしておりますので。特に地域の方々や今の中々外に行けないとか、そういう方々の為に近いところで小さなコンサートだったり何か癒される空間とか、たまにはヨガとかもやっていますが、いろんな面でいらした方が癒していける様な心地のいい空間を目指しております。
由結:素敵ですね。演奏する場所があって、その横にも憩いのスペースがある…。
高江洲: そうです、サロンがありまして。あとはテラスがありますので時々お月見の会をしたり季節によって色々楽しめる様に。
由結:企画は高江洲さんご自身がなさっているんですか?
高江洲:そうですね。あとは友達で仏様の絵を描いている方がここでコラボをしたいという事で「仏画と忍ぶ画の会」とか、私の企画もありますが色々な友達からの提案とかもやっております。
由結:そうですか、高江洲さんにとってこのサローネ・フォンタナはどういう場所なんでしょうか?
高江洲:憩いの場でしょうか。何か日溜りの様なホッとする空間だと思っております。
由結:なるほど、成城の方でなくても遠くからの方もご参加になれるのです。
高江洲:もちろん、海外からもいらっしゃいます。この間はウィーンからいらしたり南アフリカからたまにいらっしゃる方も居ます。あとは台湾とか色々な地域から、もちろん国内でも色々な所から来ていただいています。
由結:こちらは紹介制というわけではなく?
高江洲: 全然、全くオープンでございます。
由結:かしこまりました、それではサローネフォンタナで検索をしていただけますとヒットしますよね。
高江洲:そうですね、ある人によると「隠れ家サロン」と打っても出てくると言っていました。大体はどなたかのご紹介だったり友達の友達だったりする事が多いですが、全くご縁がなかったピアニストの方からご縁がありましたので、そうしたら「隠れ家サロンで出てきました」と言っていました。
由結:本当に気の良いサロンだと思いますので。
高江洲:1歩入られたらきっと心地いい感じがするかと思います。私は音楽は全く出来ないので、お茶とお菓子とかちょっとしたものを出したりしています。
由結:そうでしたか、ではこちらのサロンに是非お越し頂いて、是非皆様エネルギーチャージと憩いの場としてお使いいただきたいですね。
高江洲:そうですね
由結:それでは一言リスナーの方にメッセージを頂いてもいいですか?
高江洲:こういうご時世ですが、何かホッとするひと時をサロンへおいで頂けたらと思っておりますので、よろしくお願い致します。
由結:はい、素敵なメッセージ有難うございます。それではサローネフォンタナ主催高江洲禮子さんでした。どうも有難うございました。
高江洲:有難うございました。
銀座ロイヤルサロン2週目
“沖縄古謡”とは
由結:それでは本日の素敵なゲストをご紹介致します。サローネフォンタナ主催の高江洲禮子さんです。よろしくお願い致します。
高江洲:よろしくお願いします。
由結:2週目もご登場いただいております、よろしくお願いいたします。
高江洲:ありがとうございます、よろしくお願いいたします。
由結:本日のテーマが沖縄古謡と言う事ですが、私は初めて聞きましたがこれはどんなものですか?
高江洲:これは沖縄の古い歌、古い祈りの歌でございます。
由結:なるほど
高江洲:沖縄自体が祈りの島なんです。自然の中で常に祈りの中で生きている島ですから。祈りの歌、今も色々な歌がありますが特に古謡という古い昔から伝えられていた古い祈りの歌です。
由結:これにずっと慣れ親しんでいるんですね
高江洲:私は特に兄が古謡の楽譜にしたりしていたので昔から何となく親しんでおります。
由結:高江洲さんご自身が沖縄の出身の方でいらっしゃるとか?
高江洲:そうです、両親が沖縄出身です。
祈りの島“沖縄”
由結:という事は生活の中に祈りが深くあったのでしょうね。
高江洲:沖縄にいる時はそれが当たり前と思っておりましたが、「そうでもないんだ」という事と、沖縄では本当に祈りの中にあって自然と祈りが常に、その中に人がいるという形ですね。
由結:自然の中に包まれているようなイメージですね。言うことで沖縄古謡を早速聞かせていただきたいと思いますが、1曲お聞きいただきたいと思います。タイトルが「昔始まりや」です。
高江洲:祈りの歌の創世記の様な形です。
由結:それではお聞きください。
〜歌披露〜
高江洲:ちょっと難しい様に思うかもしれませんが、アントニアの始まりの創世記の歌です。沖縄の島の始まりを歌っております。
由結:一言一言に力というかエネルギーを感じたんですが、これは高江洲さんご自身も歌われる事があるのでしょうか。
高江洲:祈りの時ですね。普段は歌いませんが祈りの時の形がありまして。あとは踊りですね。歌と踊りは常に一緒にあります。
由結:地元の方は皆さんこれを幼少期の頃から嗜むのでしょうか。
高江洲:古謡は特別なものであまり普段は歌われないと思います。
由結:高江洲さんご自身も歌と踊りもなさるという事なんですが。衣装を着けて踊られるわけですよね?
高江洲:父が沖縄の踊りや芸能が大好きでしたので、子供の時からずっと何かを歌ったり踊ったりしております。
由結:それが「古謡」につながってきます。
高江洲:繋がりますね。やっぱり歌と踊りというのは繋がってきます。
“コシノジュンコ”さんのもとで働いていた時代
由結:なんでもコシノジュンコさんの所に長年いらっしゃったと伺いましたけど
高江洲:コシノでは特に衣装を、オペラとか色々な映画とかの衣装をやりましたので、「火の鳥」や「ヤマトタケル」とか。あとはお着物もやっておりましたので、特に衣装とか着物が大好きなものですから担当させていただいておりました。
由結:やはりそういった時の企画やどういった所からインスピレーションを受けるのかとか気になりますが、いかがですか?
高江洲:そうですね、特にオペラとかの場合は形がありますし、「火の鳥」とかの場合は元々の染める所から自然のもので染めたりその時のクリエイティブな所に本当に原点を感じました。
由結:そういったものをプロデュースするのも大変なお仕事だと思いますが、長年続けていらっしゃった訳ですね。それが今に繋がっている?
高江洲:はい、何かしら繋がってきていますね。すべてが繋がっている感じがします。
高江洲さんが大切にしている言葉とは
由結:祈りと最初はご紹介いただきましたが、高江洲さんにとって座右の銘というか今までのご経験の中で大切にしているものはどの様なものがありますか?
高江洲:沖縄でもよく言われている言葉ですが、「命どぅ宝(ぬちどぅたから)」。ぬちとは命の事です、いくとしいけるもの全ての命を大事にしていこうという様な言葉でして。これは本当に皆さんが言っている言葉です、私だけじゃなくて。常に言われている言葉です。
由結:沖縄の方皆さんが使っている…。
高江洲:そうです、思っている事だと思います。人間だけじゃなくて木や自然のもの全てに育まれてある命を大事にしていこうという形ですね。
由結:そういう風に培われてきたものやご先祖様からずっと継がれた物もあると思いますが、これを次の時代に残していくというか。
高江洲:そうですね、サローネがあるのも今まで先祖代々繋がってきたものを後世に残していきたい、今サロンがある所に引き継いでいきたいと思っている所です。
由結:全国から集まるサロンですものね。
高江洲:後は昨年ハワイ大学の中で公演しましたが、移民なさった方々の子供達が沢山いらしてものすごく喜ばれて「日本に行ったらそこで見れるの?」とか本当に感動していらっしゃったので、サローネから発信してハワイや台湾にも行きましたがいろんな所や各地に繋がって行けたらいいなと思っています。
【大切にしたい“人との繋がり”】
由結:今後のご活動はどんなことを考えていますか?
高江洲:サローネで何かを表現したい方々は沢山いらっしゃるので、色々な形の表現の場でありそこから繋がっていける、1人1人が色々な所につながって行けたらいいなと思っているので、繋がる為の場所といいますか、そういう場所になったらいいなと思います。
由結:横のつながり…というのは、特に今の時代大事だと思いますけども。
高江洲:一人一人まずは地域や知り合いから始まってずっと遠くへ海外までつながっていくお手伝いが出来たら良いなと思います。
由結:そうですね。この時代ですからYouTubeをはじめとして皆さん聞いてくれたり関心を持つ方もいらっしゃると思いますので
高江洲:こうやってラジオに出させていただいて1人でも多くの方と繋がっていけたら良いなと思っています。
由結:ありがとうございます。それでは二週にわたってお話をいただきましたが、もう一言リスナーの方々にメッセージをいただきたいと思います。
高江洲:やっぱりこういう時代ですから色々な形で繋がっていけることが本当に大事な事だなとつくづく思います。こういう機会をいただいたことを本当にありがとうございます。是非また一人一人繋がって参りましょう。元気になりたいと思っているのでみんなでパワーアップしていきたいと思っています。よろしくお願いします。チャンスをいただきましてありがとうございました。
由結:さぁということで、素敵なお話をいただきました。高江洲さん本当にありがとうございました。
高江洲:ありがとうございました、お聞きいただいた方もありがとうございます。
プロフィール |
1949 沖縄県生まれ 1970年 白百合女子大国文科卒 1972年 コシノジュンコデザインOffice入社 約20年間、秘書、店長、営業、広報、マネージャー、衣装担当 1992年 コシノジュンコ退社 なかにし礼、オペラ衣装担 繊維学会会員 新規デザイナー顧問 1993年 東京農工大非常勤講師 1994年〜1999 みゆき毛織新規事業MYK プロデュース 2000〜サローネフォンタナ主宰 2014〜琉球古謡祈りの歌参加 沖縄キリスト教短大教会 国際基督教大大学教会 ハワイ大学アジアンセンター 台湾教会 2020年1月 沖縄国立劇場 2021年1月 沖縄国立劇場 |